おみごと!
潮の引いた干潟でダイサギが岩の隙間をやけに熱心に覗き込んでいました。
何をしているのだろうと観察していたら、10㎝くらいのハゼの仲間を引っ張り出しました!
岩の隙間に隠れていましたが、残念ながらサギの目をごまかすことはできなかったようです。
観察センターでの⽇々のできごとや渡り⿃の情報などを発信しています。
潮の引いた干潟でダイサギが岩の隙間をやけに熱心に覗き込んでいました。
何をしているのだろうと観察していたら、10㎝くらいのハゼの仲間を引っ張り出しました!
岩の隙間に隠れていましたが、残念ながらサギの目をごまかすことはできなかったようです。
本日11月21日、ズグロカモメが今シーズン初めて確認されました。
2022年は11月18日だったので、今年は3日遅い初確認となりました。
ズグロカモメは2羽おり、干潟の上をヒラヒラと舞うように飛んでは着地してカニなどを捕っていました。
最近、数が増えてきたオカヨシガモ。
オスは一見すると地味な色合いに見えますが、観察センター横の淡水の池など近くで見ると繊細な羽模様をしていて、美しいです。
11月3日に観察センターに隣接する淡水池でイスカのオスとメスが見られました。
観察センターでは、初の記録となりました。
日本では主に冬鳥として飛来し、越冬地である低地や山地のマツ林などで見られます。おそらく、谷津干潟には越冬地に向かう途中にたち寄ったと思われます。
※掲載した2枚の写真はご来館者から提供いただきました。また、2枚ともに観察センター館内から撮影されました。
10月28日から31日までの4日間、豪州ブリスベン市のブーンドル湿地環境センター(以降BWEC)職員とボランティア、クイーンズランド渉禽類研究会(以降QWSG)の合計15名の皆さんが谷津干潟に訪問し、関係者と交流しました。
初日は、観察センター職員から谷津干潟の概要を紹介したり、観察センターボランティアとバードウォッチングやヨシのフォトフレームづくり、谷津干潟を舞台とした絵本の読み聞かせなどを通して交流しました。
BWEC職員からはサプライズで自主制作のカモノハシの絵本を提供いただき、有意義な交流になりました。
2日目は、谷津干潟ジュニアレンジャーと交流し、笑い声が絶えないにぎやかな楽しい時間を過ごしました。午後は習志野市長と対談し、フォーラム「Let’senjoy 湿地交流」を開催。BWECの渡り鳥の保護をテーマにしたプログラムやQWSGが行うシギチドリの研究内容についてお話しいただき、観察センターからは湿地交流の相互訪問の紹介と13年連続飛来記録更新中のキアシシギとカワセミの繁殖記録を報告。双方の湿地にとって、環境教育プログラムやボランティア活動、渡り鳥の調査の重要性なども分かち合うことができ、意義ある情報交換会となりました。
3日目は、観察センター対岸にある谷津南小学校で児童の皆さんと交流。午後からは観察センターボランティアと一緒にオオヨシキリの営巣調査を行い、今年営巣した巣を一つ発見することができました。
4日目は、観察センターレンジャーの案内で東京湾湾岸施設を巡りながらバードウォッチングを楽しみました。東京湾の埋立てにより分離してしまった干潟ですが、このツアーにより谷津干潟と東京湾の干潟のつながりを感じてもらえたと思います。
最後は多くの関係者が観察センターに集まってさよならパーティーを行い、日本の家庭料理でおもてなしをしました。谷津干潟のテーマソング「翼の愛を」を合唱し4日間の湿地交流を無事に終えました。
コロナウイルス感染症により習志野市への訪問は4年ぶりでした。危機的状況を乗り越え、再会できたことに感謝し、これからも湿地と渡り鳥を守るために交流を継続することを改めて決意しました。
今回、習志野市訪問に協力いただいたY&B湿地交流協会、習志野市国際交流協会、谷津南小学校、行徳野鳥観察舎あいねすと、行徳自然ほごくらぶ、葛西臨海公園鳥類園ボランティア、2018年ブリスベン訪問メンバー、葛西海浜公園パートナーズ、観察センターボランティアおよび谷津干潟ジュニアレンジャーの皆さんに感謝いたします。
国内でも交流活動が25年も続いている施設はありません。両湿地に関わるたくさんの方たちの思いの結果であり誇れることだと思います。
渡り鳥が人と人をつなぐ湿地交流。これからも楽しみましょう!