谷津干潟ブログ

観察センターでの⽇々のできごとや渡り⿃の情報などを発信しています。

カイツブリのヒナ誕生

観察センター横の淡水の池で今年2回目の繁殖をしているカイツブリ。
8月2日と3日にそれぞれ1羽が孵化し、現在2羽のヒナが確認されています。
今日は巣の上で親鳥の背中に乗る姿も確認できました。

特別展示「あのころの谷津干潟 ~ラムサール条約登録までの市民活動の軌跡~」開催中!

ラムサール条約登録30周年の節目を迎えた谷津干潟。
高度成長期の東京湾は干潟の埋め立てが本格化し、戦前に構想されていた運河計画のため国有地となっていた当時の谷津干潟は、周囲の海が陸地へと変えられていく中、四角くとり残されました。近々埋め立てられるだろうとの憶測の下、干潟はゴミ捨て場になっていきました。その一方で、本来は広大な干潟でくらす水鳥たちも周囲の埋め立てにより行き場を奪われ、わずかに残された谷津干潟へ集まるようになりました。
埋め立てから守ろうと立ち上がったのが、地元の環境保全団体、自然愛好家、市民の方々でした。
こういった方々の40年以上前にさかのぼる谷津干潟保全運動などの写真資料を展示しています。
先人たちの谷津干潟や生きものへの愛情や、埋め立て反対への情熱の一端を感じることができます。

また、展示期間中はラムサール条約登録20周年を記念して制作したDVD「谷津の海 いのちと暮らし」を上映しています。
このDVDは、谷津干潟が埋め立てられる前の「谷津の海」と呼ばれていた時代、海苔漁やアサリ漁、船大工や谷津遊園の様子などを、干潟と共に暮らしてきた地元の方々にインタビューした映像となっています。
皆さまのご来場お待ちしております。

■ラムサール条約登録30周年記念 特別展示
「あのころの谷津干潟 ~ラムサール条約登録までの市民活動の軌跡~」
■展示期間:2023年7月23日(日)~8月27日(日
)
※展示設営・撤収のため初日は13時から、最終日は15時までとさせていただきます。
■展示期間:谷津干潟自然観察センター 特別展示コーナー
※特別展示の観覧は入館料が必要です(入館料:中学生以下無料、高校生以上380円、65歳以上190円)
■主催:2023年度谷津干潟の日運営委員会・谷津干潟自然観察センター

自由研究&工作ウィークスタートしました

本日から始まった夏休み自由研究&工作ウィーク。
朝からたくさんの人たちが体験してくれました。

みなさん真剣に工作に取り組んでくれて、出来上がった完成品を嬉しそうに見せてくれました。
夏休み自由研究&工作ウィークは本日7/29(土)から8/6(日)まで実施しています。(7/31(月)休館日を除く)
材料に限りがありますのでお早めに体験してください。
みなさんのお越しをお待ちしております。

ウニのような形をした実

写真の実は、「モミジバフウ」の実です。ウニの形によく似ています。この実は、とても固く、踏んでもなかなか潰すことが出来ないくらいです。駐車場沿いで沢山の実をつけたモミジフウを見ることができます。
ヒントは高い木で上の方についています。葉の形がモミジの形に似ています。
散策時にぜひ探してみてください。

秋の渡りの状況

シベリア地域から渡ってきているシギやチドリたち。
少しずつその数も増えつつあります。
中には研究目的のため脚に標識をつけている鳥たちもいます。
そんな標識をつけたキアシシギが最近確認されており、
番号が書かれた青の標識を、望遠鏡で確認したところ「406」と「214」でした。
「214」は2014年9月、「406」は2018年9月にそれぞれ谷津干潟で標識をつけられました。
過去の記録によると、シベリア地域から渡ってくるこの時期に谷津干潟で見られることが多いようです。
谷津干潟でたくさん栄養を補給して、次の目的地であるオーストラリア地域に元気に渡ってほしいです。