ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

見どころ情報(7月30日号)『夏も本番!』

タイタンビカス Hibiscus x Taitanbicus

 

みなさんこんにちは!

梅雨が明けてセミの鳴き声とともに、蒸し暑い夏がやってきました。
ねったいかんでは今たくさんの花や実がなっています。

タイタンビカスも今年もきれいに咲きましたよ!

アメリカフヨウとモミジアオイを掛け合わせて作られた交配種なんですが
花がとても大きく子供の顔くらいの大きさがあるんです!

ヒマワリ サンフィニティ

花壇と駐輪場に植えられたヒマワリ サンフィニティ。
小型の品種で花芽がたくさんつくのでにぎやかな雰囲気です。

オスモキシロン リネアレ Osmoxylon lineare

フィリピンからマレーシアに分布していて流れの早い渓谷に自生する植物です。

茎の先端に花弁のない小さな雄花と雌花を時間差で咲かせます。
先に雌花が咲き、果実が見えてくるころその下から雄花が伸びて咲きだします。

にょきにょきと生えたカビ菌のような形をしたものが雄花です。
なんともユーモラスな姿ですね。

アメダマノキ  Phyllanthus acidus

飴玉のような見た目の実が幹にたわわになっています。
硬くて酸味が強いため砂糖漬けやピクルスに加工して食べるそうです。

食べたらすっぱくて飴玉のような口の形になっちゃいそうですね!

ハイビスカス各種 Hibiscus

今年も色とりどりのハイビスカスが咲いています。
トロピカルな雰囲気でウキウキしますね♪

 

パラミツ  Artocarpus heterophyllus

パラミツの実が着々と大きくなってきました。
三つなっていた実も、残念ながら2つ落下し、残り一つとなってしまいました。

ぜひ数年ぶりに実ったパラミツの実を見に来てください。

ブラキキルム ホースフィールディー Brachychilum horsfieldii

ジャワ島原産のショウガ科の植物です。
花は白色で地味な感じですが、果実は鮮やかなオレンジ色で種は真っ赤な色をしています。

果実が弾けた姿はちょっとグロテスクですね!

トケイソウ インセンス  Passiflora ‘Incense’

園芸品種で耐寒性のある種類です。
中心の三つ又に分かれている部分がメシベで、その下の黄色い部分がオシベです。
その周りを囲んでいるワシャワシャとしたひげのようなものは花びらやオシベの一部が変形してできたものです。

ジャワフトモモ Syzygium samarangense

マレー半島原産。つやつやとしたベルのような形の果実です。
シャリシャリとした梨のような食感で甘みがあります。

パイナップル Ananas nanus 

パイナップルがなっています!お店では収穫されたものしか見られないので、ぜひどんな風に実がなっているのか観察してみてくださいね!

 

区立小学校の夏休み期間は毎日小学生と中学生は入館料が無料となります!

自由研究のテーマを探しにぜひねったいかんにきてくださいね♪

こぼれ話(6月22日号)『今日は熱帯雨林の日です!』

みなさんこんにちは。

今、ねったいかんでは企画展『アマゾン展』が絶賛開催中です!

今回のこぼれ話は、企画展にちなんで以前スタッフが行ったエクアドルのアマゾンのお話をします。

宿泊した高床式のロッジ

エクアドルにはアマゾン川の支流があり、このナポ川のアマゾンツアーはとても人気のあるツアーです。

ピラニア釣り(釣った後は川に戻します)

企画展内のパネル説明にもある通り、アマゾン川には白い川、黒い川、緑の川があります。

『白色の川』
アンデス山脈に水源のある川は、大量の泥が含まれた薄い黄褐色の水が流れていますが、現地の人はなぜか白い川と呼んでいます。

『黒い川』
薄いコーヒーのような水の色でこう呼ばれています。川の上流域にイガッポ林という一年中水に浸った森林が広がっていて、枯れた植物が水に沈み分解され、目に見えないほど細かい有機物の粒子が多く含まれるので、水が黒くなるのです。

『緑の川』は浸食作用が起こりにくいブラジル高原に源流があり、水に含まれる粒子が少ないので透明度が高く、水の色が青みがかった緑に見えるのでそう呼ばれています。

ベニノキの種  Bixa orellana

アマゾン内にはいくつかの種族の先住民族が暮らしており、ベニノキを使って装飾を施したり、落ちている鳥の羽を使った装飾品を作り身にまとっています。

熱帯雨林でよく見られる板根もここでも見ることができます。

板根は、根が地下ではなく地上に板状の根が発達しています。土壌の層が薄いので地中深く根をはれないからと考えられています。

アマゾンの板根

アマゾン川は雨が多いことから、雨期になると川の水かさが増し、森は水に飲みこまれます。これを「水に沈む森」(レインフォレスト)と呼び、ボートツアーでは飲み込まれた木の枝をかき分けながら進みます。

 

そのほかアマゾンにはワニやサル、木に絡まるヘビ、鳥、昆虫や植物など様々な生きものを観察できます。

熱帯雨林のすごいところ!

熱帯雨林は面積でいうと世界の陸地の7%に過ぎませんが、生物種の50%以上が生息している生物多様性の宝庫です。
陸地全体の酸素の約50%をまかなっており、私たちが生きていくうえでなくては生きていけない存在です。
しかし人間による環境破壊で年間に約日本の面積の半分の森林が消滅しているといわれています。

アマゾンは遠い存在と思われがちですが、今回のアマゾン展が熱帯雨林の環境問題を少しでも身近に感じるきっかけになってくれたらうれしいです☺

ねったいかんのアブラヤシ

見どころ情報(6月10日号)『ジャカランダが開花しました!!』

ジャカランダ ミモシフォリア Jacaranda mimosifolia

皆さんこんにちは!
待ちに待ったジャカランダが咲き始めました!
世界三大花木のひとつで南米原産の植物なんですが和名では「紫雲木(シウンボク)」とも呼ばれています。
紫色の雲がふわふわ浮かんでいるみたいでかわいいですね!
ねったいかんの花壇側に植えられているのでみにきてください♪

 

ツンベルギア マイソレンシス Thunbergia mysorensis

インド南部原産の植物です。
10m以上伸びるツル性植物で長さが1mくらいの総状花序を垂れ下げます。南国らしい鮮やかな色合わせがうつくしいですね!

アメダマノキ Phyllanthus acidus

今年は久しぶりにアメダマノキに赤褐色の花がたくさん咲きました!
アメダマノキはその名の通り、飴玉のような星形のちいさな実をつけます。
実がもっと大きくなったらまたご報告しますね!

ヘリコニア ロストラタ Heliconia rostrata

ロブスターのハサミのような形をした苞(ほう)が特徴的なヘリコニアです。
なんだかおいしそうですね!

プルメリア オブツサ Plumeria obtusa

プルメリアの中でも葉の先端が丸く、花びらも肉厚で丸みを帯びています。
ブリッジの近くで咲いているのでぜひ見上げみてください♪

パラミツ Artocarpus heterophyllus

何年かぶりにパラミツの実が成りました!しかも3つも!!!
英名ではジャックフルーツとも呼ばれており、世界最も大きくなる果実です。
幹から垂れ下がる姿は迫力がありますね!

デンドロビウム グロメラツム Dendrobium glomeratum

インドネシアのスラウェシ島で発見された、比較的新しい着生ランの原種です。

ロドデンドロン ビレア ‘ハロエドゴールド’ Rhododendron vireya  ‘Haloed Gold’

オレンジ色のグラデーションがさわやかですね!

ハイビスカス Hibiscus cv.

ハイビスカスも続々と咲いてきました。
他にも見ごろを迎えた植物がたくさんあります。
現在開催中の『アマゾン展』と併せてぜひ見に来てください(^^♪

見どころ情報(5月22日号)『ねったいかんの新しい見どころスポット❕』

みなさんこんにちは!

リフレッシュオープンに伴い、外構の植栽が新しく生まれ変わりました。
今回はそちらのご紹介をします!

この花壇はオーストラリア系の植物を中心に、ねったいかんらしく外でも育つ熱帯植物で
構成されています。
この花壇をバックに、ねったいかんの看板と一緒に記念写真を撮ってみてください♪

因みに端っこに少し写っているのはチンアナゴ模様の車止めです。
みなさんお気づきでしたか?
もう一つの車止めは黄色いニシキアナゴ模様なのですがひそかに私のお気に入りです。

メインエリアを通ると彩り豊かなカンガルーポーと、右上のツンツンととがったウニのような葉っぱが特徴的なユッカロストラータがお出迎え。
ユッカロストラータはメキシコ原産で砂漠に育つワイルドな雰囲気が魅力的な乾燥に強い植物です。

グレヴィレア プーリンダクィーン Grevillea ‘Poorinda Queen’

赤色の花が目に鮮やかなグレヴィレア プーリンダクィーン。
オーストラリア原産で乾燥や寒さ強く、コンパクトに成長するのが特徴です。

バーゼリア Berzelia lanuginosa

バーゼリアは南アフリカのケープタウン原産で短い針状の葉を沢山つけ、つぼみの状態で
冬を越し、春になるとふくらんできてクリーム色の球状の花序をつけます。

まだつぼみですが緑色の〇の集合体がなんともかわいらしいですね。

クラスペディア Craspedia globosa

オーストラリア原産で乾燥に強く、筒状の小花が集まって球状の形を作ります。

まっすぐに伸びた茎とその先に伸びたまんまるの花の姿から、「ドラムスティック」と呼ばれています。なんだか太鼓をたたきたくなってきましたね!

ユーフォルビア ミルシニテス Euphorbia myrsinites

ヨーロッパ原産の小型の這性のユーフォルビアで、地面を這うように伸びる茎の先にかわいい花をたくさんつけます。
シルバーグレーの葉っぱと動きのある多肉質な姿がユーモラスですね。

グレヴィレア センパフローレンス Grevillea sennpaforence

オーストラリア原産の植物でピンク色の花を次々に咲かせています。

カンガルーポー Anigozanthos cv.

 

色とりどりのカンガルーポー。
オーストラリア原産の多年草でカンガルーの前足のようなユニークな形の花を咲かせることからこの名がつきました。

切り花などでも流通しているのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

花が咲いたところをはじめてみました!と嬉しそうに声をかけてきてくださったお客様がいらっしゃいましたが、なかなかトリッキーな咲き姿で印象に残りますね。

いつでもみなさんが楽しくお散歩できるよう、四季咲きや花期の長い植物、
変った形の植物などを取りそろえました。

まだまだ緊急帯宣言下で出歩けない日々が続きますが、少しでもおうちで楽しんで
いただけるよう、今回紹介しきれなかった植物もまた次回ご紹介しますね!

ガーデンデザイン:菅野 結花