びわこ文化公園BLOG

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2023.10/20(日)

秋めく木々たち

朝晩かなり冷え込むようになってきました。日に日に秋の深まりを感じますね。
園内ではモミジが少しずつ色づき始めています。

部分的に真っ赤になっているところもあります。

まだまだ青い葉が多くを占めていますが、紅葉を楽しめる季節も近そうですね。

夕照の庭付近のイチョウの木もかなり鮮やかな黄色に色づいてきました。

秋が深まるほどに装いが変わってゆく木々たち。
過ごしやすい秋の公園にも是非お越しください(^-^)

2023.10/16(水)

どんぐりの処理方法

この季節になると、あちこちでどんぐりが落ちていますね。
でも、可愛いからと拾って机の引き出しで大切にしまっていたら虫が湧いてきた!?…なんてことは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか(筆者も何度か経験済みです)。

公園のクラフト体験でもどんぐりを使用する場合がありますが、皆さんが一生懸命作った作品から虫が出てきてしまうと大変ショックですので、使用するどんぐりは必ず虫処理を行っています。

まずは、綺麗などんぐりを選んできます。たまに、割れているものや、穴が開いているものがあるので気を付けながら選別していきます。

次に、深めの容器の中に入れて水に沈めてみます。

すると、何個か浮かんでくるものがあります。これは、どんぐりの中が空洞→虫が入っている可能性が高いものです。浮いてきたものを省きつつ、どんぐりについた泥や砂を洗い流します。

洗ったどんぐりは余分な水分を吹きつつ、密封袋に入れます。

こんな感じで日付を記載しておくと便利です。あとは、冷凍庫で1週間以上凍らせて確実にどんぐり内の虫を死滅させます。

冷凍処理が済んだら解凍します。新聞紙の上などに並べ、日陰で風通しの良い場所で数日間乾燥させてカビの発生を防ぎます。

十分に乾燥すればどんぐりの処理は終わりです!作業時間としては約2週間ほど。
子どもが拾ってきたどんぐりを残しておきたい、という方などの参考になれば幸いです。

2023.10/11(金)

キンモクセイの香り

キンモクセイがようやく咲き始めました!

まだ蕾がほとんどですが、オレンジ色に色づき始めて既に香りも強いです。ジンチョウゲやクチナシとともに三大香木のひとつです。

花が香りを出す理由としては、花粉を運ぶ虫をおびき寄せるため、という理由が主ですよね。しかし、そういえばキンモクセイって香りが強いわりに、それほど多くは虫が来ているようなイメージがないような・・・。
調べてみると、どうやらあの花の香りに虫によって好き嫌いがあるようです。ハエやハチの仲間は好むようですが、チョウにとっては苦手なのだそうです。
いわれてみれば、チョウが留まっている姿は全然見たことがない気がしますね…!

秋の象徴とも言えるキンモクセイの香りにも、奥深い一面を知ると見え方が変わってきますね。
また是非、キンモクセイに訪れる虫たちにも注目しながら観察してみてください。

2023.10/06(日)

秋の花々

少しずつ秋の深まりを感じる今日この頃。例年であればキンモクセイの香りが公園中を包んでいる頃ですが、今年は残暑が長引いたためか開花はまだこれからのようです。

とはいえ、ちゃんと秋は訪れています。他の秋の花がたくさん顔を出し始めています。
夕照の庭の湿地にはアケボノソウ。

アキノウナギツカミも湿地を賑やかせてくれています。

公園の西側にはフジバカマが少しずつ咲き始めています。

フジバカマには、海を渡るチョウとして有名なアサギマダラが飛来してきます。まだ今年は見かけておりませんが運が良ければ会えるかも…?

これから気温が冷え込むほどに、お花を見かけることは少なくなってきます。秋の花々を観賞しながら季節の移ろいをお楽しみください。

2023.10/02(水)

ヤマガラの大好物

30℃以上の真夏のような陽射しも落ち着き、ようやく秋らしく過ごしやすい天気になりましたね。朝晩の気温の変化が激しい時期ですので、お身体を崩さぬようお気をつけください。

さて、いつものように公園を歩いていると木々を行き交うヤマガラたちと出会いました。

よく見ていると、何やら夢中になって木の実を食べている様子。

一体、何の実を食べているのでしょうか…?

こちらはどうやらエゴノキの実のようです。

ヤマガラは、エゴノキの実が大好物!実は、果皮にはサポニンという毒成分が含まれているのですが、ヤマガラはその皮の部分を剥いて中の種子だけを食べています。何とも器用ですね…!

皮を剥いてすぐに食べることもあれば、冬場の食料として備蓄しておくこともあるそうです。果皮が剥かれた状態の方が発芽率が上がるため、エゴノキとしてもメリットがあるようです。

ヤマガラにとってはこの時期だけの貴重な食べ物…!秋の味覚に夢中なのは、どうやら人間だけじゃないようですね(^O^)

2023.09/28(土)

朝ドラらんまん『オミナエシ』

今年4月より始まったNHKの朝ドラらんまんですが、遂に明日で最終回ですね…!
ドラマに登場した植物を時々この公園ブログで紹介してきましたが、それも今回で最後にしたいと思います。

さて、昨日9月27日放送回では、主人公牧野万太郎が胸元のポケットに黄色い花をあしらっていました。
ドラマではその花の名前が語られてはいませんでしたが、恐らくオミナエシの花なのではないかなぁと思います。

遠くから見てもわかる、この鮮やかな黄色。8月~10月頃まで咲き、秋の七草としても知られています。

秋の七草は、オミナエシの他にススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギがあります。春の七草の場合はお粥にして食べますが、秋の七草はその美しさを見て楽しむものだとされています。
今後深まる秋をじっくりと味わうためにも、ぜひぜひ公園へお越しくださいね!

最後に、日本植物園協会による、NHKドラマ「らんまん」最終回放映にあわせた動画が公開されています。全国の植物園が登場します(本公園は登場しません)。よろしければご覧ください。

▼【ありがとうらんまん】全国の植物園を繋ぐ ┃ 感動のオンラインツアー企画 第6弾!
https://youtu.be/eGVcf9vLrkc

希少なものから身近なものまで沢山の植物が色んなシーンで登場し、植物全てを愛した万太郎の、植物への視線・想いを強く感じることができた朝ドラでした。ありがとうらんまん!(^o^)