びわこ文化公園BLOG

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2023.09/28(土)

朝ドラらんまん『オミナエシ』

今年4月より始まったNHKの朝ドラらんまんですが、遂に明日で最終回ですね…!
ドラマに登場した植物を時々この公園ブログで紹介してきましたが、それも今回で最後にしたいと思います。

さて、昨日9月27日放送回では、主人公牧野万太郎が胸元のポケットに黄色い花をあしらっていました。
ドラマではその花の名前が語られてはいませんでしたが、恐らくオミナエシの花なのではないかなぁと思います。

遠くから見てもわかる、この鮮やかな黄色。8月~10月頃まで咲き、秋の七草としても知られています。

秋の七草は、オミナエシの他にススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギがあります。春の七草の場合はお粥にして食べますが、秋の七草はその美しさを見て楽しむものだとされています。
今後深まる秋をじっくりと味わうためにも、ぜひぜひ公園へお越しくださいね!

最後に、日本植物園協会による、NHKドラマ「らんまん」最終回放映にあわせた動画が公開されています。全国の植物園が登場します(本公園は登場しません)。よろしければご覧ください。

▼【ありがとうらんまん】全国の植物園を繋ぐ ┃ 感動のオンラインツアー企画 第6弾!
https://youtu.be/eGVcf9vLrkc

希少なものから身近なものまで沢山の植物が色んなシーンで登場し、植物全てを愛した万太郎の、植物への視線・想いを強く感じることができた朝ドラでした。ありがとうらんまん!(^o^)

2023.08/21(水)

朝ドラらんまん『ツユクサ』

園内のセミの大合唱は、お盆頃から一気にツクツクボウシの声が目立つようになりました。まだまだ暑い日々が続きますが、少しずつ夏の終盤を感じる頃ですね。

さて、朝ドラらんまんでは、現在物語が大きく展開して目が離せない場面にきています…!
今のドラマの模様を語りたいところですが、今回のブログで取り上げる内容はかなり序盤に戻りまして、第二週に登場したツユクサについてです。

現在ツユクサは、公園各地で鮮やかな青い花を咲かせてくれています。

ドラマでは、「オウセキソウ」として紹介されていました。名教館(めいこうかん)に入校した万太郎が池田蘭光先生からその名前を教えてもらい、学問に興味を持つきっかけとなった植物の一つです。

大きな2枚の花びらが特徴的で気づきにくいですが、実はツユクサの花びらは3枚です。雄しべの裏側をよく見ると白い小さな花びらがあるのが分かります。

夏中ずーっとたくさん咲いているイメージですが、早朝から昼まででしぼむ一日花です。お昼以降に花を探しても見つからないのでお気をつけくださいね…!

夏ももうすぐ終わりが近づいていますが、まだまだ猛烈な暑さの日々が続きそうです。体調にはお気をつけてお過ごしください。

2023.06/10(月)

朝ドラらんまん『ノアザミ』

朝ドラの話をブログに書くことはほどほどにしよう…、と思いつつ今回も朝ドラ関連です。
(放送と開花のタイミングが一緒だと書かざるを得ない…!)

今週、第10週のタイトルは「ノアザミ」。ドラマでも何度か登場しておりましたね。

日本には100種類近くのアザミが生息しており、その種類を判別することはとても難しいとされています。ただ、アザミの多くは秋頃に開花するものが多く、今の時期にごく普通に見られるアザミの大体はノアザミです。

お花は可愛らしい見た目をしていますが、よく見ると、、

わわわ、、トゲがたくさん…、これは迂闊に触れないですね!

花が咲き終わると今度は綿毛になって、ふわふわと飛んでいきます。可愛らしいやらとげとげしいやら色々な面を持っており、朝ドラの万太郎のように思わず見入ってしまいそうです。

2023.06/07(金)

朝ドラらんまん『ササユリ』

ササユリが夕照の庭で咲き始めました!

朝ドラらんまんの第4週に登場した花です。万太郎の姉である綾が、失恋の悲しみの中でこの花を見つけて癒されているシーンが印象的でした。(最近朝ドラの話ばかりですみません…^^;)
薄っすらピンク色に染まり上品で可憐な花はいつ見ても美しく、うっとりとしてしまいますね。

ササユリという名前だけあって笹のような葉っぱの形をしています。

ササユリは、野生種では発芽してから花が咲くまで7~10年ほどかかると言われています。環境の変化にも弱く、栽培するのもとても難しいです。近年は、生息環境の減少や乱獲によってかなり数が減少しています。摘んで持ち帰るなどは絶対にせず、大事に見守ってあげてください。

2023.06/03(月)

朝ドラらんまん『ドクダミ』

少し前に遡りますが、NHKの連続テレビ小説『らんまん』の第6週にドクダミが登場していましたね!
ドクダミは、5月頃から白い花を咲かせ始めます。公園にも現在わんさかと生えてます。

ドラマでもあった通り、薬草にもなる万能な植物です。…が、繁殖力が高いため厄介な雑草と思われる方も多いかもしれません。

しかし、こうやって見るとお花も可愛らしいですよね。日陰の湿った場所を好み、陰りのある場所も華やかにしてくれるような存在です。

白い花びらがあるように見えますが、実はこれは花びらでは無く総包と呼ばれる部位です。(総包とは、タンポポでいえば花の根本にある緑色の部分のことを指します。)花びらは存在せず、真ん中の黄色い部分に雄しべや雌しべがあります。

さらに、公園には少し変わったドクダミも生えています。

八重のドクダミです。これも花びらじゃない、となると何とも不思議ですね…!

夕照の庭でご覧いただけます。またぜひ観察してみて下さい。

2023.05/26(日)

朝ドラらんまん『シロツメクサ』

NHKの連続テレビ小説『らんまん』、今週の第8週のタイトルは「シロツメクサ」でした!
シロツメクサは四つ葉のクローバーで有名な誰もが知っている植物ですが、もちろん本公園にも至る所で生えております。

折角なので、じっくりと観察してみましょう。

花を間近で見ると、リボンのような、チョウのような花びらがたくさんついていますが、この花びら1つ1つが花で、たくさん集まって1つの花のように見えています。

また、もう少しよく観察すると、下の方がしぼんで垂れ下がりはじめているのが分かります。
実は、シロツメクサは受粉した花が垂れ下がるという性質を持っているのです。これなら、既に受粉を終えた花に虫が来ちゃうということが防げて、効率よく受粉してもらえますね…!天才か…!?

見慣れた植物にも驚きの特徴が盛りだくさんです!ぜひまたじっくり観察してみてください(^O^)