ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

こぼれ話8月13日号『マングローブ植物のお話』

みなさん こんにちは!
暑い日が続きますね。

突然ですが、みなさんはマングローブという言葉をご存知でしょうか?
マングローブとは、熱帯~亜熱帯の海沿いに生息している植物群のことで、日本では奄美諸島や八重山諸島で見ることができます!(その他静岡県等で植栽がされているらしいです)

今回は西表島のマングローブ植物の一部をご紹介します!

マングローブ植物いろいろ

マングローブの特徴として、成帯構造というのがあります。この成帯構造というのは、海から陸に向かってマングローブが帯状に変化しているというものです。

では、海側のマングローブ植物から、根っこを中心にご紹介していきます!

ヒルギダマシ(Avicennia marina)

ヒルギダマシはタケノコのように直立する、筍根(じゅんこん)という根っこを持っているのが特徴です。
他の地域の高さは10mくらいあるそうですが、西表島のヒルギダマシの高さは1-2mと、とても低く、満潮時には水に埋もれてしまいます。(写真は干潮~満潮の間です)

マヤプシキ(Sonneratia alba)

マヤプシキは、ハマザクロとも呼ばれるマングローブ植物です。
白色の綺麗な花が咲くのが特徴です。サガリバナの花に似ていますね。

オヒルギ(Bruguiera gymnorhiza)

オヒルギは、ひざを曲げたような形の、膝根(しっこん)が特徴です。また、とても面白い見た目の花や実をつけることも特徴で、ねったいかんでは展示パネルで見ることができます!
写真は西表島のオヒルギ林と、ねったいかんのオヒルギになります。

ヤエヤマヒルギ(Rhizophora mucronata)

マングローブと言われて、一番思い浮かぶのがこのヤエヤマヒルギではないでしょうか?
ヤエヤマヒルギはタコの足のような形の、支柱根と呼ばれる根っこが特徴です!
根っこ付近では、トビハゼやカニ、カエルなどいろいろな生き物を見ることができます。

サキシマスオウノキ(Heritiera littoralis)

サキシマスオウノキは、厳密にはマングローブの後ろの、バックマングローブと呼ばれる森林で見ることができます。
特徴は何といっても板のような形の板根(ばんこん)で、大きなものだと板根のみで2m以上の高さにもなります!

マングローブ植物の紹介、いかがでしたか?
ねったいかんでは、今回ご紹介した植物の中ではオヒルギやサキシマスオウノキを見ることができます。

また、他にもヒルギモドキ,ニッパヤシなどのマングローブ植物や準マングローブ植物と呼ばれる植物が展示されています!
ねったいかんにお越しいただいた際には、ぜひ潮間帯ゾーンの植物をよく観察してくださいね。

見どころ情報(7月31日号)『待ちに待った、、、🥀』

 

マダガスカルジャスミン Stephanotis floribunda

皆さんこんにちは!
待ちに待った、マダガスカルジャスミンの実がようやく弾けました!

花が咲いて実がなってから約1年、、、。
4つの大きな実を眺めながら秋が来て冬を越し、春が来て、、。
成熟して弾けるのは今か今かと待っていました。

最近やっと実が茶色くなってきて、先日の朝パカッと割れた
実の中から、綿毛がフワフワ飛び出していました。

今ならマダガスカルジャスミンの花も同時にご覧いただけます♪

グラマトフィルム スクリプツム シトリヌム‘ヒヒマヌ’ Grammatophyllum scriptum var. citrinum

今年もグラマトフィルム スクリプツム シトリヌム‘ヒヒマヌ’の花が咲きました!

花房が3個でてきていて、つぼみもまだまだ沢山あります♪

冷室に入る手前の滝の前でご覧いただけますのでぜひ
企画展『熱帯の昆虫と食虫植物』と併せて見に来てください♪

夏の思い出作りに! 特別展〖熱帯の昆虫と食虫植物展〗開催中です!

みなさん こんにちは!
暑い日が続きますね🥵
学生は夏休み真っ盛りでしょうか?

8/28まで、ねったいかんでは特別展「熱帯の昆虫と食虫植物」を開催しています!

夏の楽しみにどうぞ~(夏休み期間中、小中学生は入館無料です)

展示の一部をご紹介します!

<生体展示(生きている生物)>

昆虫

展示室正面にいるのはヘラクレスオオカブト(Dynastes hercules)!
今回展示されているのはヘラクレス・ヘラクレスと呼ばれる種類で、
世界で一番大きいカブトムシになります!

他にも、世界で一番大きいクワガタのギラファノコギリクワガタ(Prosopocoilus giraffa)
など、カブト・クワガタがたくさん展示されています!

植物
展示室の左側にはウツボカズラ(Nepenthes  rafflesiana)がずらり!
ウツボカズラは別の場所にも展示されていたり、ワークシートになっていたりと本館イチオシの植物です!

もちろん他の食虫植物も展示、さらに“販売”もしています!

<標本>
珍しい甲虫やチョウなどの昆虫標本が展示されています!

世界一の昆虫がたくさん!?(写真のモルフォチョウは世界一美しいと言われています)

帰りはお土産もいかが?

売店コーナーでは、ねったいかんオリジナルのグッズや、昆虫のグッズ(標本など)を販売しています!

夏休みの思い出にねったいかんにお越しください!

見どころ情報(7月2日号)『サガリバナが開花しました🌸』

 

サガリバナ Barringtonia racemosa

皆さんこんにちは!
サガリバナの花が開花しました🌸

サガリバナは夜から朝にかけて花が咲くため開館中は
お客様にご覧いただく機会はあまりありませんが、
散った花が池に浮かぶ様子はとてもきれいです。

池を漂うピンク色の花とエイのチャオちゃんたちの姿を
見にぜひねったいかんに遊びに来てください♪

見どころ情報(6月29日号)『暑い時こそねったいかん♪』

ジャカランダ(学名 :Jacaranda mimosifolia)

みなさんこんにちは!

梅雨もそろそろ明けて、暑い夏がやってきますね!

咲き始めから随時開花情報を更新していたジャカランダの花も、
見ごろが終わりに近づいてきました。

まだご覧になってない方はぜひ見に来てください。

さて,今日は見ごろを迎えたねったいかんの
花や実をご紹介したいと思います♪

 

サガリバナ Barringtonia racemosa

今年もサガリバナのつぼみがたくさんつきました!
今日は二輪ほど咲いていたようですが、夜から朝にかけて
咲く一日花のため、残念ながらもう散ってしまいました💦
開館直後に運が良ければ見ることができるかもしれません♪

ヘリコニア ロストラタ Heliconia rostrata

赤と黄色の極採色のコントラストがきれいですね♪

赤い苞(ほう)と呼ばれる部分がロブスターのハサミの
ような形をしていることからこの名がついたそうです。

なんだかおいしそうですね🦞

トラフアナナス Vriesea splendens

ムっちゃんのお家の近くにある『トラフアナナス』も
もうすぐ咲きそうです✨

赤い部分が苞(ほう)で黄色い部分がじつは花なんです。

トラフアナナスはパイナップルの仲間なんですが
喫茶室から展示室へ続く回廊にはたくさんの仲間たちがいてとても華やかです✨

ビヨウタコノキ Pandanus utilis

ブリッジからはたくさんのビヨウタコノキの実がご覧いただけます。

ごつごつとした実は熟すときれいなオレンジ色になり、なんだか
おいしそうですが、種が大きくてあまり食べれるところがなさそうです、、

ハイビスカス各種 Hibiscus

ハイビスカスも色々な種類が咲き始めました!

メディニラ スペキオサ Medinilla speciosa

冷室の『メディニラ スペキオサ』は今なら実と花を
お楽しみいただけます。

イランイラン Cananga odorata

甘く華やかな香りがする『イランイラン』も咲き始めました。

緑色から黄色く変化してから香りが強くなるそうですが
イメージしていたよりは香りが薄い気がします。

ジャワフトモモ Syzygium samarangense

キノコの頭のような形をしたジャワフトモモの実がなりました!
みっちりと密集していてなんだか狭苦しそうですね、、

シャリシャリとした食感で薄い梨のような味がします。

アリアケカズラ Allamanda cathartica

アリアケカズラも咲いています♪

黄色いお花がきれいですね☺

プルメリア各種 Plumeria

プルメリアも各種咲いています!
辺りには何とも言えぬ甘い香りが漂っています♪

7月12日(火)からは『熱帯の昆虫と食虫植物』展も始まりますので、
見どころと併せてぜひねったいかんに遊びに来てください♪