見どころ情報(4月3日号)『たったひとつのヒスイカズラの花』
ヒスイカズラのつぼみが膨らみ、開花し始めました!
今年は1房のみの開花となります。
去年行った改修工事で一度ツルを整理し、葉っぱがすべて落ちてしまったので
心配していましたが葉っぱが再び復活!
それだけでも良かったと安心していたのですが、つぼみを発見した時は
突然プレゼントをもらった時のような驚きと嬉しさがありました☺
この春唯一のヒスイカズラの花を見に、ぜひねったいかんに遊びに来てください♪
当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。
ヒスイカズラのつぼみが膨らみ、開花し始めました!
今年は1房のみの開花となります。
去年行った改修工事で一度ツルを整理し、葉っぱがすべて落ちてしまったので
心配していましたが葉っぱが再び復活!
それだけでも良かったと安心していたのですが、つぼみを発見した時は
突然プレゼントをもらった時のような驚きと嬉しさがありました☺
この春唯一のヒスイカズラの花を見に、ぜひねったいかんに遊びに来てください♪
アンスリウム
みなさんこんにちは!もうすぐバレンタインですね!
バレンタインと言えば💛型のチョコレートが定番?ですが、
実はねったいかんにはたくさんのハートの形をした葉っぱがあるんです♪
ここにも
クワズイモ
ここにも!
ポトス
こんなところにも!
いつもは気づかないで通り過ぎてしまうような場所にも、ハートの葉っぱがたくさん隠れているんです!
ひっそりとたたずんでいるハート💛を探しにねったいかんに遊びに来てください!
もうすぐ2月に入りますが、ますます寒さが厳しくなったように感じます。
冬でも暖かい『ねったいかん』に遊びに来てみませんか?
12月に咲き始めたカクチョウラン。そろそろ咲き終わりが近づいています。
咲き終わる前に、ぜひご覧いただきたいと思い今回はカクチョウランについて
ご紹介します。
カクチョウラン(鶴頂蘭)学名 Phaius tankervilleaeは、種子島、屋久島以南に分布する
大型の地生ランで大きなものでは花茎が1mを超えるものもあります。
その姿はとても日本に自生するランとは思えないほど大きくて迫力があります。
カクチョウランの分布域は、日本だけでなく東南アジアから東太平洋に沿って、ジャワ、パプアニューギニア、オーストラリアにまで及びます。
自生地のひとつである奄美大島では、端午の節句をはさんで4月下旬から5月中旬にかけて開花期を迎え、花が終わると梅雨に入るそうですが、なぜか『ねったいかん』では毎年12月から1月に咲き始め、2月から3月に咲き終わります。
カクチョウランの花は、花茎の上に複数個かたまって下向きに咲きます。花の大きさは10㎝ほどあって斜めから見るとツルが飛んでいるように見えることから、鶴頂蘭と呼ばれるようになったそうです。
カクチョウランについては、幕末の奄美民族誌に、「四月花開、茎長三、四尺、花外白、内朽葉色、形鶴ノ如飛、葉大サ似馬蘭」という記述とスケッチが見られ、当時はよく見られる植物であったようです。
しかし、現在では環境省レッドリスト絶滅危惧II類 (VU)(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。カクチョウランは日当たりよい場所を好み、山間部の農耕地や道路ぎわの日当たりよい場所に生育します。くすんだ色の小さい花が多い中で、大型で鮮やかな色合いのカクチョウランの花は大変目立つので、乱獲されてしまったようです。
貴重なカクチョウランの花が咲き終わる前に、ぜひご覧ください。
他にも雲霧林ゾーンには見どころがたくさんあります。
Dendrobium glomeratum デンドロビウム グロメラツム
Coelogyne セロジネ各種
Dendrobium infundibulum デンドロビウム インファンディブラム
Brachychilum horsfieldii ブラキキルム ホースフィールディー
見ごろのうちにぜひねったいかんに見に来てください!
12月に入り、日に日に寒さが厳しくなってきました。
冬でも暖かい「ねったいかん」遊びに来てみませんか。
今「ねったいかん」では、珍しい花や実がたくさん見られるのですが、
今回はツボミを中心に見どころをご紹介します。
ムラサキモクワンジュの花が3年ぶりに咲き始めました。
3年前は数輪しか咲きませんでしたが、今年はたくさん見られそうです。
ムラサキモクワンジュ Bauhinia purpurea
キンカチャのツボミも黄色く膨らんできました。
キンカチャ Camellia chrysantha
モクセンナの花は真っ盛りですが、ツボミもまだたくさんあります。
モクセンナ Senna surattensis
カリアンドラも咲き始めましたが、ツボミもまだたくさんあります。
カリアンドラ ハエマトケファラ(オオベニゴウカン) Calliandra haematocephala
冷室(雲霧林ゾーン)ではいろいろのランのツボミや花が見られます。
カクチョウラン Phaius tankervilleae
ジゴニシア 紫小町 Zygonisia Murasakikomachi
(花は過去に咲いた時の写真です。)
デンドロビウム ’ネリースレード’ Dendrobium cv. ‘Neliie Slade’
(花は過去に咲いた時の写真です。)
セロジネ マッサンゲアナ Coelogyne massangeana
(花は過去に咲いた時の写真です。)
デンドロキルム フォルモサヌム Dendrochilum formosanum
(花は過去に咲いた時の写真です。)
ホンコンシュスラン Ludisia discolor
見どころ情報をご覧いただくころには、もう花が咲いているかもしれません。
すでに開花しているものもあるので、ぜひ熱帯館に遊びに来てください!
(I記)
みなさんこんにちは!
3年ぶりにゴバンノアシ(Barringtonia asiatica)の実がなりました!
でべそのような形がユニークで面白いですね♪
ゴバンノアシはインド洋から太平洋の熱帯地域の海岸やマングローブに生育し、
日本では八重山諸島にわずかに自生します。
自生地が開発されたことなどにより、現在は絶滅危惧種に指定されており、
大変貴重な植物です。
同じサガリバナ科の『サガリバナ』とは夜に咲いて朝には散ってしまう
“ 一日花 ” という点は同じですがサガリバナのように下向きには咲かず
上向きに咲きます。
夜に花が咲くのはなぜでしょう?
それは受粉を手伝ってくれるガやコウモリなどの活動時間が夜だからです。
花の色を白っぽくし(夜だと白色は目立ちます)良い香りを放って受粉者(ポリネーター)を引き寄せます。
ねったいかんでは毎年7月ごろ花が咲きます。
甘い香りに誘われて一体どんなポリネーターがやってきたのでしょうか?
思いもよらぬ訪問者がやってきているのかもしれませんね☺
ところで「ゴバンノアシ」といってピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが碁盤(ゴバン)とは囲碁で使う台のことでその脚の先に実の形が似ていることからこの名がついたそうです。
果実は水に浮き、海流に乗って遠くまで運ばれ、たどり着いた先で発芽し、子孫を増やします。
このように種を散布する種子を「漂流種子」と言います。
他にもねったいかんにはマングローブエリア周辺に植栽されている植物には漂流種子がたくさんあります。
サガリバナ、ミフクラギ、サキシマスオウノキ、ハマユウ、アダン、ビヨウタコノキ、ココヤシなども漂流種子です。
漂流種子の中には、魚にとって有毒なサポニンを含むものがあり、
これは漂流中に魚に食べられないための工夫ともいわれています。
今回はゴバンノアシをご紹介しましたが、植物ひとつひとつにストーリーがあることが分かります。
たまには『植物のかたち』からその背景を探ってみるのも楽しいですね♪