ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

見どころ情報3月3日号『キワタノキの花が開花しました!』

皆さんこんにちわ!

パラパラと落葉が始まり、蕾がだんだんと大きくなっていく姿を
ずっと見守っていましたが、とうとうキワタノキの花が開花しました!

キワタノキは実から綿が取れることからコットンツリーとも呼ばれています。
種子からとれた綿を枕や布団などに利用したりもするそうです。

キワタノキの枕、どんな寝心地か試してみたいですね♪

 

キワタノキ Bombax ceiba

まだまだ蕾がついているのでぜひねったいかんに見に来てください!
背の高い木なのでご覧になる際は2Fエレベーター前のソファーから
見つけてみてください♪

インスタグラムはじめました♪

ついにねったいかんのインスタグラムを開設しました~!✨✨

水族館、喫茶室クレア、植物の情報を中心に館内の情報を投稿していきます!
お見逃しのないようチェックしてくださいね。
フォローやいいね♡お待ちしています🌷

そして、2月と言えば、バレンタイン!という事で、すいぞくかんニュースの方では、「チョコレートグラミー」についてご紹介しています。
今月は、バレンタインを意識したチョコレートグラミーの飼育員オリジナルはがきを配布します!デザインや内容は、ご来館したときのお楽しみ…

あなたが選ぶ ねったいかんラン大賞 結果発表!!

毎年恒例のらん展は、今年も「神代洋らん友の会」の皆さんからお預かりした素敵な作品を展示していました。
その7名の会員の方に1作品ずつ選出していただき、来館者のみなさんが選ぶ「ねったいかんラン大賞」として投票を募り、大賞が決定いたしました!!

たくさんの来館者の皆さんにご参加いただき、とても盛り上がりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
総数951票の中から選ばれたねったいかん大賞は、、、

ねったいかんラン大賞!!

④高﨑富雄様 のカトレアに決定いたしました。
薄紫色のカトレアが3輪並んだ姿はとてもかわいいですね。

『らん展2023~ランとシダ~』1月3日~15日まで開催中!

みなさんこんにちは!
ただいま『らん展2023~ランとシダ』開催中です!
多種多様なランとシダ、ギアナ高地の写真展示、生きている植物化石の紹介、
恐竜の顔はめパネルなど盛りだくさん♪
1月6日にはミニアレンジメントづくり、7日は恐竜のパクパク工作のイベントを
ご用意しています!

ギアナ高地の生きものたち

恐竜の顔はめパネル

神代洋らん友の会

ランコーナー

シダコーナー

生きている植物化石

恐竜時代に栄えたシダ植物は、今でも原始の姿をとどめています。
時代が流れるとともに裸子植物、被子植物と進化は進み、新たな植物が出現してきました。

そんな中でもランは比較的新しく出現した新参者です。

でてきたころには先人がいて、どこもかしこも誰かが住んでいました。
そこで、仕方がないので住人の少ない、樹の上や岩場、乾燥地などニッチを攻めて分布域を世界中に広げていきました。

今回は、そんな多種多様なシダとランをご紹介するとともに、併せてシャーロックホームズの著者で有名なコナンドイルの著書、『ロストワールド(恐竜の世界)』の舞台となったギアナ高地を写真にてご紹介しています。

孤立した台地が隣接するテーブルマウンテンは、その成り立ちからか原始の姿をとどめており、恐竜が住んでいるかも!?と思わせる風景です。

そのため固有種も多く、たくさんの不思議な生き物たちが見られます。
まだいらっしゃってない方はぜひ『恐竜の世界』に旅行に行った気分を味わいに、ねったいかんに遊びに来てください♪

こぼれ話(1月5日号)『シダ植物って知っていますか。』

今、ねったいかんでは『らん展2023~ランとシダ~』が開催されており、
色々なシダ植物を紹介しています。

多くの植物は、根っこから葉っぱの先までつながった管で水や栄養分を運んでいます。
この管を維管束(いかんそく)といいます。

シダ植物は、根、茎、葉に分化した組織と、維管束を持った、はじめての植物です。
種子植物はタネで増えますが、シダ植物は胞子(ほうし)で増えます。

根、葉、茎の区別はありますが、花が咲かないので種子もできない植物。
それがシダ植物です。

色々なシダ植物

シダは恐竜が生まれる前から現代まで生き残ったロマンあふれる植物です。
形態や生活環境などで、いくつか紹介してみます。

ヒカゲノカズラ類(ヒカゲノカズラ)
石炭紀頃繁栄した、リンボクなどの末裔とされる植物です。細かい葉がたくさん並んだ、
単純な葉脈しかもたない原始的な維管束植物です。

着生シダ(ビカクシダ、シマオオタニワタリ)
木の幹などに着生しますが、木から養分や水分を吸収することはありません。

ビカクシダ、シマオオタニワタリは、雨や落葉を受け止める形をした葉を持っています。

木性シダ(ヒカゲヘゴ、クロヘゴ)
樹木と見られがちですが、実は草本類で年輪がありません。
幹の先端に大きな葉を出すので、ヤシやソテツのような姿をしています。

水生シダ(ボルビティス ヒュディロティ、サルビニア ククラータ)
水中で生活するもの、浮草として生活するものを水生シダといい、
シダ類としては特異な形態をしています。

次に「ねったいかん」のシダ植物と胞子の入った胞子嚢(ほうしのう)をご覧ください。
2枚目の写真の赤丸が胞子嚢です。

シマオオタニワタリAsplenium nidus(チャセンシダ科)        

厚い葉を放射状に出します。中にたまった落葉は腐食となり、この中に根を張ります。

マツザカシダPteris nipponica(イノモトソウ科)                     

縁の緑と白い斑のコントラストが美しいシダです。

アジアンタムAdiantum raddianum cv.(イノモトソウ科)         

水辺に生える小さい葉をたくさんつけた繊細で涼しげなシダです。

ブレクナムギップムBlechnum gibbum(シシガシラ科)           

ジュラシックパークに出てきそうな木性シダの仲間です。

リュウビンタイAngiopteris lygodiifolia(リュウビンタイ科)   

甲羅と呼ばれる黒褐色の塊から、長さ1mにもなる葉を伸ばします。

ホウビカンジュNephrolepis biserrata(ツルシダ科)                 

漢字名は「鳳尾貫衆」で、鳳凰の尾の様なシダという意味です。

イヌケホシダThelypteris dentata(ヒメシダ科)                        

葉の両面に密に毛が生えているので、「犬毛穂羊歯」の名前が付いたそうです。

色々なシダ植物をみに、ねったいかんに遊びに来て下さい♪