らん・ラン・蘭展2025年開催中!(1月19日(日)まで)

みなさんこんにちは!
今年も新年早々『らん・ラン・蘭展2025年』開催中です!
色とりどりのランで縁取られた会場は、とても華やかな雰囲気に包まれています。
着生ランと地生ラン

今年は『着生ランと地生ラン』をテーマに展示を行っています。
キラキラと葉脈が光るジュエルオーキッドのテラリウムや花の形がユニークなパフィオペディルムなどの地生ラン。
通称タケノコ蘭とも呼ばれている、Fdk.アフターダーク ’エスブイオーブラックパール’など、バルブや葉の形が少し変わっている着生ランも展示しています。

今年も神代洋ラン友の会の皆様にご協力いただき、会員の皆様自慢のランたちを展示しています。

工作コーナーでは、ランの塗り絵を行い、ねったいかんの森を作ることができます。

代表的なランの紹介コーナーでは、9種類の代表的なランの基本情報や育て方をご紹介しています。

お菓子作りには欠かせないバニラも実はランの仲間なのです!
受粉の仕方やバニラビーンズになるまでを詳しくパネルでご紹介しています。

ランの販売コーナーもご用意しています!
ぜひ皆様お誘いあわせの上、ねったいかんに遊びに来てください☺
こぼれ話11月1日号『なんの模様に見える?』

皆さんこんにちは!
植物の葉や花には様々な模様や形がありますが、茎や根、幹の部分にも違いが見られるんです!
そこで、面白い模様や形状を持つ、ねったいかんの植物たちについて紹介します。
グラマトフィルム スぺキオスム Grammatophyllum speciosum
まずはこちら!『グラマトフィルム スぺキオスム』です。
最大のランとして知られており、花の模様から『タイガーオーキッド』とも呼ばれています。
茎を観察してみると、鱗のような形をしていますね!名前に劣らないかっこいい植物です。

かなりボリュームのある植物です。なにかモンスターのようにも見えてきませんか?
パパイヤ Carica papaya
続いては、果実でよく知られているパパイヤの木です。木の幹にひし形の形が見られます。
これは、葉が枯れ落ち、その後が模様となったものです。

ビヨウタコノキ Pandanus utilis
根の部分がタコに似ていることからこの名前が付けられたのだとか、、、。
この根の部分は気根(きこん)と呼ばれ、幹を支える役割以外にも、空気中の湿度を吸収する役割を持っています!

ビンロウ Areca catechu
ヤシの仲間、種子は嗜好品として知られています。
竹のようにまっすぐな幹をしていますね。

ビヨウタコノキと同じように気根(きこん)を持っています。

ココヤシ Cocos nucifera
果実はココナッツであり代表的なヤシとして知られています。
縞状の模様が観察できます!

木性シダのなかま Tree fern
茎が太く、高さが数メートルにも達する木のようなシダ植物です。
生きている状態だと写真のようにボリュームがある植物です。


こちらは枯れてしまった状態ですが、きれいな模様を見せています。
いかがでしたか。このように一般的によく観察される花や葉以外にも、茎や幹、根の部分にも植物の特徴があらわれていることが分かります。
ぜひ、ねったいかんの植物を観察しにお越しください!
こぼれ話10月6日号『不思議な形の葉っぱたち』

ねったいかんでは不思議な形をした植物をたくさん展示しています。
今回は「不思議な葉っぱ」に注目してご紹介します!
まずこちらの葉っぱ、たくさんの穴があいています。
ただの虫食いではありませんよ(^^)
これはマドカズラ(Monstera friedrichsthalii)という植物です。
この穴はもともとあいているんです!
熱帯地方特有のスコール(強い雨風)で葉が折れないようにする工夫だそうですよ☺
コブミカン Citrus hystrix

続いてこちらの葉っぱは真ん中で大きくくぼんでいますね。
これはコブミカンという植物です。
私たちがよく食べるミカンと同じミカン科に属しています。
この不思議な形の葉っぱは、スパイスとしてタイ料理のトムヤムクンなどに使われているそうです。
アンスリウム Anthurium

最後はこちら!赤やピンクのハートが可愛いですね!
これはアンスリウムという植物です。
ハート型の部分は花ではなく「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉っぱの一種なんです。
じゃあ花はどこにあるのかというと、、、
じつはハートの真ん中にある「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれる
棒のような部分に小さな花がたくさんくっついています!
見つけた時はよく観察してみましょう。
ねったいかんで見ることができる3つの「不思議な形の葉っぱたち」探してみてください!
こぼれ話8月30日号『魚毒植物ってなに?』

皆さん、こんにちは!
突然ですが、皆さんは「魚毒植物」をご存知でしょうか。
魚毒植物とは、魚を麻痺させる成分を含む毒(魚毒)をもつ植物のことです。
これを川に流すとたくさんの魚を楽に捕まえることができるので、古来より人々は魚毒を使った漁を行っていました。
日本でもサンショウの毒を川に流して魚を捕まえる「毒もみ」が有名ですよね!
今回は植物館で見られる魚毒植物の一部を紹介します。
まずはじめに表題の写真のゴバンノアシ(Barringtonia asiatica)をご紹介します。
東南アジアの海岸沿いに見られる高木です。果実が碁盤の脚に似ていることからこの名が付きました。ゴバンノアシは英語でFish Poison Tree(魚毒の木)と呼ばれます。かつては植物の果実からとれる毒を川に流して魚を捕まえる「毒流し漁」に使われていました。
ゴバンノアシの果実は海に浮かび、漂流しながら遠くまで運ばれます。毒は漂流中に魚に食べられることを防ぐためと考えられているそうです。
サガリバナ Barringtonia racemosa

マングローブの川沿いの湿地に生育する樹木です。サガリバナは果実や樹皮を砕いて魚毒に使われていました。魚にとっては毒ですが、人々は薬として利用したり、毒を抜いて食べていたそうです。
ミフクラギ(メフクラギ) Cerbera manghas

岸沿いに生育する樹木で、樹液に毒があります。この樹液は人間にとっても大変危険で、目に入ると腫れてしまうことから「目が腫れる木」と言われ、この名がつきました。かつて沖縄県ではメフクラギを使って漁が行われていたそうです。
いかがでしたか?
今回紹介した植物は潮間帯エリアで見ることができます。
ちなみに、魚の毒になる植物を植えていてチャオちゃんや池の魚は大丈夫なの?と思った方もいるかもしれませんが、ご安心ください。魚の毒として使うには植物を鍋で煮る、すり潰すなどの工程が必要になるため、植物館の魚に悪影響はありません。
最後に、現在は魚毒を使った漁は法律で禁止されています!絶対に真似しちゃダメですよ!
こぼれ話 6月13日号『コミカンソウ科の仲間たち』

みなさんこんにちは!今絶賛開催中の『癒しの水草展』。
その中でコミカンソウ科の浮草が展示されているのをご存知ですか?
フィランサス フルイタンス Phyllanthus fluitans

中南米原産の浮草で、黄色から緑、赤の色の変化がとても美しいですね(^^♪
ナガエコミカンソウ Phyllanthus tenellus

コミカンソウ科の植物は、繁殖力が強く、身近な植物の中でも、実が小さなミカンのような形をしていることから『ナガエコミカンソウ』と名づけられたそうです。
ねったいかんの温室の中にも3種類あり、大きさや形も様々です。
アメダマノキ Phyllanthus acidus

まずは今小さな実をつけている『アメダマノキ』をご紹介します♪
ブリッジから見るとわかりやすいですが、枝の途中からなんだか
金平糖のような形の実が付いています。
アマメシバ Breynia androgyna

現在1mmくらいの、かわいらしい雄花が開花中です♪
アカギ Bischofia javanica

滝の一番上に2本アカギの木があります。
沖縄では樹皮を染織で使ったりするそうですよ♪
とても同じ仲間とは思えないくらいバラエティーに富んだコミカンソウ科
の植物たちでしたが、ぜひ探してみてください(^▽^)/