ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

アマゾン展リターンズ【10/19~11/14】

みなさんこんにちは!

ねったいかんは10月19日から「アマゾン展リターンズ」が始まりました!

今年の6月に開催し、大好評だった「アマゾン展」のアンコール開催です!

前回の展示ではいなかった生き物たちを紹介していきます。

周りの岩や背景に紛れ込んでいるこちらはベルツノガエル。

撮影していたらちょうどご飯の時間に遭遇しました!

ピンセットでコオロギを口の前に持っていくと…

大きく口を開けて一瞬で食べました!
連写で撮ったのにブレてしまうほど素早い動きでした😲
みなさんはよく噛んで食べてくださいね。

そして展示室の奥に行くと大きなケージが…

何がいるか分かりますか?

近づいてみると…

木の枝の上にいました!

こちらはグリーンイグアナです🦎✨
このアマゾン展リターンズがお披露目デビュー!

こんなに近くで寝ていることもあります。
こういう時はそ~っと見てあげてくださいね。

そして今回もフォトスポットを用意しました!
前回はピラニアでしたが、今回はシルバーアロワナとレッドテールキャットフィッシュと写真を撮ることができます。
たくさん素敵な写真を撮って、みんなに自慢しましょう!✨✨

 

さらに、「アマゾン展リターンズ」からみなさん待望のスタンプラリーが復活しました!
ゴールのアメはしばらくお休みで、スタンプラリーゴールのスタンプもセルフ方式になりました。
すべてのスタンプを集めてからゴールスタンプを押して、達成感を楽しんでくださいね😊

前回のアマゾン展は緊急事態宣言中だったので来館を控えていた方、タイミングを逃してしまった方、終わってから知った方、そして前回の開催でアマゾンファンになった方…
今回の「アマゾン展リターンズ」は11月14日までです!
お待ちしてます~!✨✨

こぼれ話10月20日号『もっと知りたいゴバンノアシ』ねったいかんの絶滅危惧種①

みなさんこんにちは!

3年ぶりにゴバンノアシ(Barringtonia asiatica)の実がなりました!

でべそのような形がユニークで面白いですね♪

ゴバンノアシはインド洋から太平洋の熱帯地域の海岸やマングローブに生育し、
日本では八重山諸島にわずかに自生します。

自生地が開発されたことなどにより、現在は絶滅危惧種に指定されており、

大変貴重な植物です。

 

サガリバナ Barringtonia racemosa(以前咲いた時の写真です)

同じサガリバナ科の『サガリバナ』とは夜に咲いて朝には散ってしまう
“ 一日花 ” という点は同じですがサガリバナのように下向きには咲かず
上向きに咲きます。

夜に花が咲くのはなぜでしょう?

それは受粉を手伝ってくれるガやコウモリなどの活動時間が夜だからです。

花の色を白っぽくし(夜だと白色は目立ちます)良い香りを放って受粉者(ポリネーター)を引き寄せます。

ゴバンノアシ Barringtonia asiatica(以前咲いた時の写真です)

ねったいかんでは毎年7月ごろ花が咲きます。

甘い香りに誘われて一体どんなポリネーターがやってきたのでしょうか?

思いもよらぬ訪問者がやってきているのかもしれませんね☺

ところで「ゴバンノアシ」といってピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが碁盤(ゴバン)とは囲碁で使う台のことでその脚の先に実の形が似ていることからこの名がついたそうです。

果実は水に浮き、海流に乗って遠くまで運ばれ、たどり着いた先で発芽し、子孫を増やします。

このように種を散布する種子を「漂流種子」と言います。

他にもねったいかんにはマングローブエリア周辺に植栽されている植物には漂流種子がたくさんあります。

サガリバナとビヨウタコノキの実

サガリバナ、ミフクラギ、サキシマスオウノキ、ハマユウ、アダン、ビヨウタコノキ、ココヤシなども漂流種子です。

漂流種子の中には、魚にとって有毒なサポニンを含むものがあり、

これは漂流中に魚に食べられないための工夫ともいわれています。

今回はゴバンノアシをご紹介しましたが、植物ひとつひとつにストーリーがあることが分かります。

たまには『植物のかたち』からその背景を探ってみるのも楽しいですね♪

9月23日(木)は開館記念日でした!

ちょっと前の話ですが、、
9月23日はねったいかんの開館記念日でした。例年通りのねったいかんフェスティバルはできませんでしたが、飾りつけやイベントなどでいつもと少し違ったねったいかんを楽しんでもらいました!✨✨

エントランスには、板橋区のラ・ブランシェさんに作っていただいたとてもきれいなアレンジメントが✨
色とりどりの花が、エントランスをいつもより華やかな雰囲気にしてくれました💐

また、開館記念日の記念品として、オリジナルピンバッチを来ていただいた皆様にお配りしました。
淡水エイのヒマンチュラ・チャオプラヤのチャオちゃんがデザインされた、木の温かみが感じられる木製のピンバッチは、たくさんのお客様に「かわいい」とよろこんでいただけました👏

地下の水族館コーナーの前では、開館当時のねったいかん写真展を開催しました。

これは、1992年10月まであった、ねったいかんの前身の板橋区立温室植物園の写真です。現在のねったいかんとは全く違った建物で、驚きです…….!

他にも、27年前の開館当時の温室や冷室の様子や、

テープカットやマレーシア・ペナン州との交流の様子の写真を展示しました。
開館当時の館内の写真を見ると、冷室の植物の様子など、今と違った雰囲気ですね😲

温室内では、白線画家の猫沢八郎さんとのコラボレーション企画として、「製造部を探せ!!」という宝探し的イベントを行いました。
猫沢さんの作品である製造部たちが、温室内の5か所に隠れていました。みなさんは全部見つけられたでしょうか??

この写真の中にも製造部が隠れています。みなさんは見つけられますか……?

実は、写真上部の柱の近くにいました!!
枝の上にのって、こちらに手を振ってくれているようですね。
このように製造部たちは、

アコウの近くや、

滝の岩の上、

マレーハウスの天井近くなどに隠れていました!

製造部たちはねったいかんでくつろいでいてくれたようですね😊

一階のエレベーター近くでは、猫沢さんの作品紹介と、ポストカードの配布を行っておりました✨

また、温室内では3か所で植物の香りがするお香を焚いて香りの演出。
ビャクダンの下では、甘く素敵なかおりのお香を焚いていました。

アコウの下では、爽やかで落ち着くような森林のお香を、

コーヒーの木の下では、コーヒーのお香を焚いていました。

いつもとは違った香りのするねったいかんを、お楽しみいただけましたでしょうか?

2021年9月23日で27周年を迎えたねったいかん。
これからも癒しの場としてねったいかんを楽しんでいただけると嬉しいです😊