ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

こぼれ話(6月22日号)『今日は熱帯雨林の日です!』

みなさんこんにちは。

今、ねったいかんでは企画展『アマゾン展』が絶賛開催中です!

今回のこぼれ話は、企画展にちなんで以前スタッフが行ったエクアドルのアマゾンのお話をします。

宿泊した高床式のロッジ

エクアドルにはアマゾン川の支流があり、このナポ川のアマゾンツアーはとても人気のあるツアーです。

ピラニア釣り(釣った後は川に戻します)

企画展内のパネル説明にもある通り、アマゾン川には白い川、黒い川、緑の川があります。

『白色の川』
アンデス山脈に水源のある川は、大量の泥が含まれた薄い黄褐色の水が流れていますが、現地の人はなぜか白い川と呼んでいます。

『黒い川』
薄いコーヒーのような水の色でこう呼ばれています。川の上流域にイガッポ林という一年中水に浸った森林が広がっていて、枯れた植物が水に沈み分解され、目に見えないほど細かい有機物の粒子が多く含まれるので、水が黒くなるのです。

『緑の川』は浸食作用が起こりにくいブラジル高原に源流があり、水に含まれる粒子が少ないので透明度が高く、水の色が青みがかった緑に見えるのでそう呼ばれています。

ベニノキの種  Bixa orellana

アマゾン内にはいくつかの種族の先住民族が暮らしており、ベニノキを使って装飾を施したり、落ちている鳥の羽を使った装飾品を作り身にまとっています。

熱帯雨林でよく見られる板根もここでも見ることができます。

板根は、根が地下ではなく地上に板状の根が発達しています。土壌の層が薄いので地中深く根をはれないからと考えられています。

アマゾンの板根

アマゾン川は雨が多いことから、雨期になると川の水かさが増し、森は水に飲みこまれます。これを「水に沈む森」(レインフォレスト)と呼び、ボートツアーでは飲み込まれた木の枝をかき分けながら進みます。

 

そのほかアマゾンにはワニやサル、木に絡まるヘビ、鳥、昆虫や植物など様々な生きものを観察できます。

熱帯雨林のすごいところ!

熱帯雨林は面積でいうと世界の陸地の7%に過ぎませんが、生物種の50%以上が生息している生物多様性の宝庫です。
陸地全体の酸素の約50%をまかなっており、私たちが生きていくうえでなくては生きていけない存在です。
しかし人間による環境破壊で年間に約日本の面積の半分の森林が消滅しているといわれています。

アマゾンは遠い存在と思われがちですが、今回のアマゾン展が熱帯雨林の環境問題を少しでも身近に感じるきっかけになってくれたらうれしいです☺

ねったいかんのアブラヤシ

見どころ情報(6月10日号)『ジャカランダが開花しました!!』

ジャカランダ ミモシフォリア Jacaranda mimosifolia

皆さんこんにちは!
待ちに待ったジャカランダが咲き始めました!
世界三大花木のひとつで南米原産の植物なんですが和名では「紫雲木(シウンボク)」とも呼ばれています。
紫色の雲がふわふわ浮かんでいるみたいでかわいいですね!
ねったいかんの花壇側に植えられているのでみにきてください♪

 

ツンベルギア マイソレンシス Thunbergia mysorensis

インド南部原産の植物です。
10m以上伸びるツル性植物で長さが1mくらいの総状花序を垂れ下げます。南国らしい鮮やかな色合わせがうつくしいですね!

アメダマノキ Phyllanthus acidus

今年は久しぶりにアメダマノキに赤褐色の花がたくさん咲きました!
アメダマノキはその名の通り、飴玉のような星形のちいさな実をつけます。
実がもっと大きくなったらまたご報告しますね!

ヘリコニア ロストラタ Heliconia rostrata

ロブスターのハサミのような形をした苞(ほう)が特徴的なヘリコニアです。
なんだかおいしそうですね!

プルメリア オブツサ Plumeria obtusa

プルメリアの中でも葉の先端が丸く、花びらも肉厚で丸みを帯びています。
ブリッジの近くで咲いているのでぜひ見上げみてください♪

パラミツ Artocarpus heterophyllus

何年かぶりにパラミツの実が成りました!しかも3つも!!!
英名ではジャックフルーツとも呼ばれており、世界最も大きくなる果実です。
幹から垂れ下がる姿は迫力がありますね!

デンドロビウム グロメラツム Dendrobium glomeratum

インドネシアのスラウェシ島で発見された、比較的新しい着生ランの原種です。

ロドデンドロン ビレア ‘ハロエドゴールド’ Rhododendron vireya  ‘Haloed Gold’

オレンジ色のグラデーションがさわやかですね!

ハイビスカス Hibiscus cv.

ハイビスカスも続々と咲いてきました。
他にも見ごろを迎えた植物がたくさんあります。
現在開催中の『アマゾン展』と併せてぜひ見に来てください(^^♪

アマゾン展開催中です!

みなさんこんにちは!

ねったいかんでは6月1日からアマゾン展が始まりました~!
世界最大の河川・アマゾン川の流域に生息する生きものを紹介しています。

企画展示室へ入ると、まずはレッドテールキャットフィッシュがお出迎え。

筒の中に隠れていることが多いですが、もしかしたら出てきて泳いでいる姿を見られるかも・・・!?

右側にはシルバーアロワナやピラルクの幼魚、そして淡水エイのモトロがいます。

ヒマンチュラチャオプラヤのチャオちゃんを見慣れていると、モトロはとても小さく思えますね!

そして展示室左側、一番奥には「熱帯雨林の宝石」と呼ばれるモウドクフキヤガエルがいるのですが、その水槽のレイアウトは水族館スタッフがあるものを再現したそうですよ!
一体何を再現したのか、来館したらチェックしてみてくださいね!

中央には肉食のピラニアと一緒に写真が撮れるフォトスポットがあります!

三脚にスマートフォンをセットし、タイマーの設定をして撮ってくださいね。

ねったいかんの広報担当も撮ってみました!
ピラニアに食べられないように気を付けながら、とてもいい写真が撮れました~。

アマゾン展は6月27日まで開催しています。
ぜひプチ・アマゾン気分を味わってくださいね!
お待ちしてます~