
東京都立明治公園
新たな都市公園創出への挑戦。
昭和39年に開園した東京都立明治公園。神宮の森に囲まれたこの公園は、神宮球場をはじめ、東京都内のスポーツのメッカとして多くの人に親しまれてきました。2022年から、都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)※を活用した新たな公園整備が始動。当社を含む6社の民間事業者と東京都が一丸となり、新たな公園の創出に向けた一大プロジェクトが発足しました。そして2024年1月に園内全体がオープン。年間で250万人の来園を目標に掲げ、東京が世界に誇る“レガシー”となる都市公園を目指しています。
※都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。
契約期間 | 着工から20年間 |
---|---|
供用開始年 | 2023年10月31日一部開園 2024年1月31日公募対象公園施設(4店舗)開業 2024年3月22日公募対象公園施設(2店舗)開業 |
所在地 | 東京都新宿区霞ヶ丘町地内 渋谷区千駄ヶ谷一丁目地内 渋谷区神宮前二丁目地内 |
発注者名 | 東京都建設局 |
- 調査・企画
- 計画・設計
- 施工管理
- 維持管理
- 管理・運営



MEMBERS
西武造園プロジェクトメンバー

管理運営部

管理運営統括部

みどり環境部
工事課

みどり環境部
維持管理課

営業部
設計技術課
※所属および内容はインタビュー時点のものです。
東京都と民間事業者が協働し100年先を見据えた憩いの場づくりへ。

本事業は、東京都立公園として初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用し、新たな公園の整備・管理運営を行うものです。デベロッパーである東京建物株式会社が積極的にPark-PFI事業に参入するなか、2021年、公園管理の実績を評価され当社に参加の声がかかりました。事業の実施にあたって、代表構成団体である東京建物株式会社のもと、「Tokyo Legacy Parks株式会社(以下、TLP)※」を設立。各社のメンバー全員で考え策定した「100年先にも残る杜をつくる」というテーマを掲げ、東京都と協働でプロジェクトを遂行しました。
※東京建物株式会社を代表構成団体とし、三井物産株式会社、日本工営都市空間株式会社、西武造園株式会社、株式会社読売広告社、株式会社日テレアックスオンを構成員とするコンソーシアムが設立した法人。

園内には、明治公園のシンボルとなる「希望の広場」、包摂性や多様性をテーマにした「インクルーシブ広場」、日本の四季を感じられる「みち広場」の3つの広場と、安らぎと憩いを提供する樹林地「誇りの杜」を整備。さらに、公募対象公園施設として5棟の店舗棟を配置し、計6つのテナントを誘致することで、公園に賑わいを生み出しています。

管理運営部
コミュニケーションの要として東京都と民間をつなぐ。

東京都立明治公園の設計は、TLP構成員である日本工営都市空間株式会社が担当。当社は、コスト調整とオリジナリティを両立させる資材・仕様の提案や見積の提示などを行い、各社の企画力を「東京都の公園工事」として実現させるためのノウハウや支援を提供しました。東京都の一大プロジェクトであるため、工期の遅れは許されません。東京都から「他の事業者への調整役をお願いしたい」と依頼されたり、TLPのなかでも「期待に応えるにはどうすればいいか」と意見を求められたりすることも多々ありました。西武造園が行政と民間双方から信頼され、重要な役割を任される存在だった証と言えるでしょう。両者のパイプ役として、それぞれの希望が叶う提案や説明に努め、事業実現に貢献しました。

工事課

また、円滑なコミュニケーションのために、社内外との情報共有にも細心の注意を払って取り組みました。特に社内では、施工・維持管理・運営の各部署が参加する毎月の共有会議を通じて、進捗状況や課題を共有。より良い公園づくりに向けて現在も継続して行っています。

管理運営統括部
地域と共に育てる未来型の公園が賑わいとやすらぎをもたらす。

当社がこの公園の維持管理・運営を担うのは20年間ですが、「100年の杜を目指す」というテーマのもと、公園はその先も存続します。そのため、園内に植える樹木は、景観や成長を考慮し圃場から一本ずつ丁寧に選定しました。また、最初から完成された森ではなく、地域の人々と共に時間をかけて育てていけるよう、土壌づくりや生態系を活発にする落ち葉などを敷き詰めて「ハーフメイドの杜づくり」を推進しています。

維持管理課

最新技術の導入もこの公園の特長の一つです。西武造園が管理する施設の中で最もDX化が進んでおり、園内7カ所にデジタルサイネージを設置して最新情報を提供。さらに、5カ所の入口にはAI Beacon搭載カメラを設置し、来園者をカウントする仕組みも導入されています。こうした先進的な取り組みは利用者の満足度向上につながっており、宜野湾市や横浜市など他の自治体からの視察も多く受け入れています。
このように、関係者や利用者の期待に応える多彩な工夫と取り組みが施された東京都立明治公園。賑わいとやすらぎを生み出しながら、千駄ヶ谷・国立競技場エリアのさらなる発展に寄与していくことでしょう。

設計技術課
一覧