実がなっています!(見どころ情報 7月13日号)
コブミカン。名前のとおりデコボコ、コブのようですね。
おもしろい形の葉にはレモンのような香りがあり、タイ料理には欠かせないそうです。
コブミカン Citrus hystrix
鉢植えのジャボチカバに実がなりました。幹に直接、実がなる幹生果(かんせいか)です。
ジャボチカバ Myrciaria cauliflora
スイカのような縞がはいったオキナワスズメウリ。秋には赤くなります。
おいしそうですが、食べられません。
オキナワスズメウリ Diplocyclos palmatus
小さな花も咲いています。見つけることができるでしょうか?
アスパラガス デンシフロルス スプレンゲリ。ココナツのような…甘い香りがします。
アスパラガス デンシフロルス スプレンゲリ Asparagus densiflorus ‘Sprengeri`’
ホヤ ムルチフロラ Hoya multiflora
星型のかわいい花
カカオ Theobroma cacao
幹に直接、花が咲く幹生花(かんせいか)です。
雲霧林ゾーンではセロジネ パンデュラータが咲いています。
セロジネ パンデュラータ Coelogyne pandurata
回廊では鉢植えのプルメリアが次から次へと咲いています。とてもいい香りです。
プルメリア園芸品種 Plumeria rubra cv.
プルメリア‘ディバイン’ Plumeria rubra‘Divine’
天子が賜った「インドシクンシ」
まだ6月というのに、真夏のような暑い日が続いていますね。
温室は暑いのですぐにでも涼しい冷室に入りたいところですが、冷室に入る前に、ちょっと入口の上の左右を見上げてください。
何やら赤い花がびっしり咲いています。
それに、甘い香りが漂っているような気もします。
よく見ると下向きに咲く赤い花の中に、白い花、ピンクの花が混ざっています。
この花が今回ご紹介する「インドシクンシ」(学名:Combretum indicum)です。
花の色が色々に見えるのは、咲き始めは白い花が、日が経つとピンク~紅色に変化するためです。
「美女がお酒で頬を染めていくが如く赤みを増す」などと例えられています。
そして、開花時に甘い芳香を放ちます。
花が下向きに咲くのは、一見「花柄(かへい:花を支える茎)」のように見える細長い管状の萼筒(がくとう:萼が合着して筒状になったもの)の重みのためです。
「インドシクンシ」の花は上の写真のようにたいへん美しいので、古くから熱帯の各地で栽培されてきました。
また、熱帯以外でも植物園の多くで栽培され、温室を彩っています。しかし、「インドシクンシ」が各地で植えられたのは、花が美しいという理由だけではありません。
「インドシクンシ」の実には、
回虫や、ぎょう虫などの寄生虫に対して駆虫作用があり、しかも甘い味がするので小児の駆虫薬として用いられてきました。
駆虫作用の他にも、腹の中のしこりを消す作用があるとされ、整腸剤や健胃薬として、消化不良や腹痛などに使われていたそうです。今でこそ寄生虫の害はあまり耳にしませんが、昔は大変貴重な薬だったようです。
和名の「シクンシ」はこの植物の中国の生薬名「使君子」に由来します。「使君」というのは、「四方の国にさしつかわされる天子の使者」のことで、「天子が民の無病息災を願って賜った貴重な薬」と由来が紹介されているのを目にします。他にも中国宋代の『開宝本草(かいほうほんぞう)』という書物には「郭(かく)という使君が小児の病を治療するの用いたため、後世の医家がそれにちなんで使君子と呼ぶようになった」と由来が記載されているそうです。
残念ながら「インドシクンシ」は植物園ではほとんど結実しないそうで、当館でも一度も結実したことがありません。
「インドシクンシ」は10月ごろまで咲き続ける予定ですので、開花期間中に是非遊びに来てください。
(MI 記)
セイヨウニンジンボクが咲きはじめました!(見どころ情報6月19日号)
花壇横の駐輪場前にセイヨウニンジンボクが咲きはじめました。
青い花からはほのかに香りがします。
セイヨウニンジンボク (Vitex agnus-castus)
6月上旬に見ごろだったジャカランダの現在の様子ですが・・・、まだ花が咲いています。
そろそろ花が終わりになるので、まだご覧になっていない方はお早めに!
ジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)
温室内では、バニラの横にネコノヒゲソウ(クミクスチン)が咲いています。
長く伸びた雄しべと雌しべが、ネコノヒゲを連想させることからこの名前がついたそうです。
ネコノヒゲソウ(Orthosiphon aristatus)
マレーハウス前のカカオの花が咲きはじめています。
咲いている花はまだ少ないですが、幹をよ~くみてみると蕾があちこちについています。
カカオ(Theobroma cacao)
冷室ではメディニラ・スぺキオサの蕾がたくさんついていて、花も少しずつ咲きはじめています。
メディニラ・スぺキオサ(Medinilla speciosa)
キッズガーデナー、はやくも3回目!
6月4日(土)にキッズガーデナーの第3回目が実施されました。
今回はメンバー11人中、9人の子供たちが参加してくれました。
まずは第1回目でプランターに植えたマックスマムという、お花の花がら(花が咲き終わってしぼんだもの)取りです。
前回もやっている子たちは手慣れたもの。手際よくパチパチ切っていきます。
続いて、肥料をあげて最後にお水をあげます。
さあ、いよいよ今回のメインの作業、花壇作りが始まりました!
葉っぱチームとカーネーションチームに分かれて、作業開始です。
この何もない状態の花壇に、レンガを埋めこみ、丸くわくを作っていきます。
わくができたら、土づくりです。土壌酸度計を使って、pH(ペーハー)を見ます。
ちょっと難しいけど、酸性かな、アルカリ性かな…
pHは5度くらい、ちょっと酸性が強いかな。苦土石灰を少し入るとよさそう。
元肥と腐葉土を入れて…
よく耕したら、
できあがり!
来月は、5月にみんなで考えた花壇のデザインを使って、お花を植えますよ。
(図中の赤丸が、それぞれのチームで決めたデザインです。)
〇カーネーションチーム
〇葉っぱチーム
どんな花壇になるのか、来月が楽しみです!
ジャカランダが見頃です!(見どころ情報6月5日号)
花壇(入口の手前、駐輪場の辺りをこう呼んでいます)のジャカランダが満開です!
咲き終わる前にぜひ見に来てください。
ジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)
花壇には他にも珍しい花が咲いているので、見逃さないでくださいね~!
ジャカランダの手前にアカンサス・モリスが咲いています。
ギリシアの国花で、古代ギリシア、コリント様式の建築に、アカンサスの葉が彫刻のモチーフとして用いられました。
アカンサス・モリス(Acanthus mollis)
ジャカランダの奥にはセイヨウニンジンボクの蕾がいっぱいです。
セイヨウニンジンボク(Vitex aguns-castus)
1週間くらいたつと花が咲き始めると思います。
セイヨウニンジンボク(Vitex aguns-castus)※2015年(昨年)の写真です。
入口の横には鉢植えですが、フェイジョア・アポロがきれいな花をたくさんつけています。
フェイジョア・アポロ(Acca sellowiana ‘Apollo’)
もちろん、温室内ではヒスイカズラをはじめいろいろな花が咲いています。
ヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys)
ヘリコニア ロストラタ(Heliconia rostrata)
インドシクンシ(Combretum indicum)
ジャカランダが咲きはじめました!(見どころ情報5月26日号)
花壇にすずしげな青紫色のジャカランダの花が咲きはじめています。
昨年に続いて、10以上花房がついていてこれからが見頃です。
ジャカランダ・ミモシフォリア(Jacaranda mimosifolia)
温室内滝の近くには、コウトウシュウカイドウが咲いています。
八重山諸島に自生するベゴニアの仲間です。
コウトウシュウカイドウ(Begonia fenisis)
当館で初めてココヤシの実がつきました!頑張って大きくなってほしいものです。
木が小さいうちから実のつく、キングココナッツという品種です。
葉の軸が黄色いのが特徴です。
キングココナッツ( Cocos nucifera cv. Golden Malay)
冷室の地面をはっているランがありましたよ。長さ50センチにもなります。
セロジネ・マッサンゲアナ(Coelogyne massangeana)
最後はプルメリアのハニーポットです。
花が美しいだけでなく、甘い香りも魅力的です。
ハニーポット(Plumeria cv. ‘honeypot‘)
不思議な形の葉
ねったいかんを歩いていると不思議な形の葉があったので、皆さんに紹介したいと思います!
最初に紹介するのは、ムラサキモクワンジュ(ムラサキソシンカ)の葉です。
先端が深く切れ込んでいます。葉の根元が切れ込んでいる葉はよく見かけますが、先端が切れ込んでいる葉は珍しいですね。
うさぎのような・・・?キツネのような?形をしているこの葉はビンロウジュの葉です。
ビンロウジュはヤシ類の仲間で観葉植物として流通しています。
次は、コモチクジャクヤシの葉です。
葉の先端がギザギザしており、クジャクの羽や魚の尾のような形をしています。
そのことから英名ではフィッシュテールパーム、和名ではコモチクジャクヤシと呼ばれています。
二枚の葉が縦にくっついているような形の葉はコブミカンの葉で、現在は実もなっています。
コブミカンの葉を指でこすると、柑橘系のさわやかな香りがします。
最後に、葉に大きな切込みがあるモンステラの葉です。
ハワイの大自然をモチーフにするハワイアンジュエリーやハワイアンキルトでは、モンステラの葉がモチーフとして使われています。
「モンステラ(monstera)」は、ラテン語で奇怪、異常を意味する「モンストルム(mostrum)」(英語でmonstrous)が語源となり、葉の深い切れ込みや穴があくといった独特な葉の形状に由来します。
ですが、ハワイではモンステラの葉の穴から太陽の光が差し込むことから、「希望の光を導く」と言い伝えられているそうです。
今回紹介した葉の他にも不思議な形や色の葉があるので、皆さんもねったいかんに来た際にはぜひ、探してみて下さいね。
(K.H記)
セイロンニッケイの葉、赤く色づいています!(見どころ情報 5月17日号)
シナモンでおなじみのセイロンニッケイ。
ただ今新葉が展開しており、葉を強い日差しから保護するために赤く色づいています。
セイロンニッケイ Cinnamomum verum
セイロンニッケイ Cinnamomum verum
翡翠(ひすい)色のヒスイカズラ。
今年は壁ぎわにしか咲いていませんでしたが、とうとうアーチにも蕾がつき始めました。
咲きはじめると、間近でご覧いただけます。
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
地味に咲いています。グネツム。
今年はたくさん咲いていますが、はたして見つけることができるでしょうか。雄花です。
夕方になると、生ぐさいような臭いが…。受粉のために蛾の仲間を誘っているようです。
グネツム Gnetum gnemon
温室から雲霧林ゾーンへの壁際にインドシクンシが満開です。上を見上げてください。
こちらも夕方になると香りがします。クチナシのような甘い香り。
インドシクンシ Quisqualis indica
「緑のカーテンとバラ」は明日で終了です!
ながーいゴールデンウィークも残りあと1日。
ねったいかんの2階展示室で開催中の「緑のカーテンとバラ」も同じくあと1日となりました。
毎年恒例の緑のカーテン。これから、夏にかけて日差しが強くなるばかり・・・。
自然の力を利用した夏の省エネ対策、緑のカーテンに挑戦してみませんか。
緑のカーテンに適した植物、ゴーヤーやフウセンカズラ、オカワカメ、宇宙イモなど販売しています。
その他、ミニバラやバラの苗もあり、値段もお買い得になっていますよ!
そして今回のもうひとつのテーマはバラ。
昔から人々の心を魅了してきたバラの花。色、咲き方、香り、どれをとっても魅力的。
そして、トゲ。「美しいバラにはトゲがある」という言葉があるように、トゲもまた、バラの魅力のひとつなのかもしれません。
一輪挿しでのバラの紹介や、バラと一緒に記念撮影をするコーナーなどがあります。
観察コーナーでは、バラのような形の結晶石「砂漠のバラ」やヒマラヤスギの実「シダーローズ」などを展示。
虫めがねで種の観察や、どの花がバラか写真で当てるコーナーなど、お子様も楽しめます。
みなさんに折ってもらった折り紙のツルバラも満開になってきましたよ~♪
明日5月8日日曜日までの開催です。
もう日にちがありませんが…ぜひ、いらして下さいね。
(H 記)
メディニラ マグニフィカが咲きはじめました!
メディニラ マグニフィカが咲きはじめました!(見どころ情報4月7日号)
冷室に変わった形のピンクの花が咲きはじめています。
メディニラ マグニフィカ Medinilla magnifica
入口手前にあるベランダガーデンのビオラを見てみると、おサルさんの顔に見える気がしませんか?
色合いもおサルさんのようですね。
ビオラDJハニービー Viola × wittrockiana‘DJ.HoneyBee’
最後に冷室の熱帯シャクナゲの紹介です。
熱帯シャクナゲは背が高い木が多いので、見上げてみましょう。
ピンク、アカ、オレンジの可愛らしいシャクナゲの花がたくさん咲いています。
熱帯シャクナゲ Rhododendron `Robert Withers’
熱帯シャクナゲ Rhododendron lochiae
熱帯シャクナゲ Rhododendron cv.