幹になる実(見どころ情報7月18日号)
熱帯には幹に実がつく植物が多くあります。
こちらアコウもその一つ。
こういった実を幹生果(かんせいか)といいます。
だんだん暑くなり、他にもいろんな花が咲き出しています。
まずは、熱帯といえばこの花 ハイビスカス!
そして、人気の高い プルメリア
熱帯らしい色鮮やかなヘリコニアやシマアナナス、ナンヨウザクラ
メディニラ スペキオーサも咲き出しました。満開になるとまるでピンクのトンネルのようになります。
ヒスイカズラ 今年度最後の一房
ヒスイカズラ 最後の一房が咲いています。
木と木の間から垂れるその様子はとても美しいです。
ぜひお見逃しなく!!
バナナの実がみのっています(見どころ情報7月2日号)
一般的なバナナよりも小さな三尺バナナが実っています(温室)。
その近くでは、真っ赤なヘリコニア ロストラタがたくさんの花房をつけています(温室)。
温室のプルメリア オブツーサは真っ白な花をつけています。
カカオの木は、小さくて見つけにくいですが花が咲き出しました(温室)。
見つける際は上部の枝をよくご覧ください。
また、外の花壇ではセイヨウニンジンボクがさわやかな青い花を咲かせています。
冷室にて可憐な花々が開花してます(見どころ情報6月21日号)
ねったいかんにある植物は暑いところの植物だけではありません。
熱帯の山を再現した冷室では、涼しく植物観察をすることができます。
前回の見どころ情報でも紹介したメディニラ マグニフィカも冷室のお花です。
ピンクの苞が鮮やかですね。
イワタバコ科の植物は、色とりどりの可憐な花を咲かせます。
暑いこの季節、ねったいかんの冷室で涼んでみてはいかがですか。
素通りなんかさせないゼ!(第3回 その2)
みなさんお待たせしました。「素通りなんかさせないゼ!」アルソミトラ・解答編?です!
天高く上るナゾの植物、その正体は!!
なんと、温室の2階部分を越えて、天井近くにまで達しています。
そう、アルソミトラはツル植物なんです。
葉のつけ根から吸盤を出して窓にはりついたり、
木にからみついて登ります。自然界では、大木全体がアルソミトラに覆われてしまうこともあります。
ねったいかんのアルソミトラも壁でも天井でもどこまでも登っていってしまいます。
放っておいたら、温室内がアルソミトラに占領されちゃうかも!?
アルソミトラしかない温室なんて、植物園ではありません!
ですから、年2~3回の剪定がかかせません。
当館2階の休憩室クレアでは、自然に伸びてきたアルソミトラが、ちょうどいい緑のカーテンになってくれています。
「ぜひ、温室の中を種子が滑空している様子が見たい!」みなさん、そうお思いでしょう。
私もすごく、そう思います。
種子の滑空の様子は、ある企業のCMがテレビでながれ話題になりました。
「見たことある!」という方もいらっしゃるでしょう。
本物が滑空する様子を撮影し、CGで忠実に再現したものだそうです。
話は戻りますが残念ながら、ねったいかんのアルソミトラは開花・結実したことはありません。
アルソミトラには雄株と雌株があり、両方の株がないと結実しないようです。
開花時期は7月ころで、葉のつけ根に直径1~2センチほどのクリームイエローの花がつくそうです。
「せめて花だけでも見たい!」今年こそは咲いてくれるかも?
みなさんも「アルソミトラのお花」ぜひ、探しにきてくださいね。
(M記)
バニラの実が成長中です(見どころ情報6月7日号)
人工授粉させたバニラの実が順調に成長しています。
他にも、キミノバンジロウの実が成長しています。
キミノバンジロウはグァバの仲間です。
グァバは赤い実ですが、こちらは熟すと黄色くなります。
パパイアも実をつけています。
花も鮮やかなヘリコニア ロストラタやメディニラが咲いています。
メディニラは冷室の株が次々とつぼみを出しているので、まだしばらくは楽しめそうです。
素通りなんかさせないゼ!(第3回 その1)
みなさまお久しぶりです! 「素通りなんかさせないゼ!」が帰ってきました。
地味で目立たず、多くのお客様に素通りされがちであろう植物を紹介する「玄人好みの植物」コーナー第3回目です。
今回はなんと!2回にわたって取り上げたいと思います。
第3回目の植物は「ハネフクベ」(Alsomitra macrocarpaもしくは Macrozanonia macrocarpa )です。
マレーシア・インドネシア原産で、通称アルソミトラとも呼ばれます。
「ハネフクベ」を漢字で書くと「羽根瓢」になります。
「瓢」(ふくべ)とはウリ科のユウガオのこと。実が「かんぴょう」に加工されるのでおなじみですね。
羽根のあるかんぴょう? わけが分かりませんね。
たしかに羽根のかたちですよね?グライダーみたいです。
じつはこれが「アルソミトラ」の種子なのです。
これはいったい何でしょうか?
大きさは大人の頭ほどあります。ヘルメットではありませんよ。
これが「アルソミトラ」の実なのです。
この実の中に上の写真の種子が何百枚と入っています。
実が熟すと、割れて中の種子が、テイク・オフ!
実が風でゆれるたびに、次々と飛び立っていきます。
アルソミトラの種子は1メートル落下すると4メートル前進するそうです。
高さ30メートルから落ちれば120メートル先に飛ぶことになります。
これは無風状態での計算ですので、うまく風に乗れば数百メートル、あるいはそれ以上滑空していき、
着陸した場所で発芽するのです。
種子の羽根の大きさは実のはじの部分にいくほど小さくできています。
小さい羽根の種子は近くに着陸、大きい羽根の種子は遠くまで飛んでいく。
こうしてかたよることなく種子を散布しているんですね。
何てうまくできているのでしょう!まさに大自然の神秘ですよね。
さて、より遠くに飛んでいくには、かなりの高さから飛び立たねばなりません。
このコーナーは「地味で目立たない植物」を取り上げることにしておりますが、
「よく見るとけっこうめだっているよ、コレ!」
さて、どんな姿をした植物なんでしょう?
ヒントです。写真をごらんください。
幹が天に向かって伸びている!ジャックと豆の木でしょうか。
次回、全ぼうが明らかに!!
つづく。
(M記)
今年もバニラの人工授粉(見どころ情報5月27日号)
今年も春の訪れとともに咲き出したバニラ。
昨年度おこなった人工授粉では多くの実がみのりました。
今年も多くのバニラビーンズがみのるように、人工授粉に力を入れています。
見どころの花は、今回は赤と白の花をご紹介!!
1つ目は、真っ赤な花のサンタンカ。
沖縄などでは生垣としても見ることができる、南国を代表する花です。
ねったいかんでは、まだ咲き始めたところですが、これから次々にたくさんの花を咲かせてくれると思います。
2つ目は、真っ白なヤエサンユウカの花。
真っ白で清楚な花で、香りもとてもよいです。
温室のヤエサンユウカは例年以上に多くの花を咲かせています。
3つ目は、トロピカルな雰囲気を持つヘリコニア ロストラタ。
こちらはまだつぼみですが、咲くといかにも熱帯らしい色をした花です。
今のところ3つのつぼみがでてきています。
そして、4つ目はかぐわしい香りのギンコウボク。
東南アジアに自生するモクレン科の仲間です。
「プルメリア」 Plumeria キョウチクトウ科
みなさま、こんにちは!お元気ですか?
長いこと「こぼればなし」をお休みしてしまい、申し訳ありません。
新たに植栽スタッフ2名が加わり計4名、心機一転がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!
ハイビスカス・ブーゲンビレアと並びプルメリアは熱帯の三大名花といわれています。
ハイビスカス
ブーゲンビレア
プルメリア
ハワイのレイはあまりにも有名ですが、プルメリアは約17種からなる、落葉低木、または小高木で、熱帯アメリカに分布しています。
花には芳香があり、花の形もシンプルで美しいことから、プルメリアがお好きな方は多いのではないでしょうか?
私も大好きです。特にプルメリア・オブツサ。
熱帯各地では広く栽培されていますが、日本でも栽培される方が増えています。
育て方の緑化相談を頻繁に受けるようになりました。
ハワイなどのお土産物として、棒状のプルメリアを買われた方も多いのではないかと思います。
こんな感じで挿し木をします。
幹は肥厚して、三叉(偽二叉分枝といいます)に分かれます
どんどん大きくなりますが、挿し木をすれば株を小さくして維持ができますので、おすすめの植物の一つです。
最近では市場に、6号鉢くらいの花の小さな開花鉢も、少しずつですが出回るようになりました。
ねったいかんのプルメリアたちもやっと花芽をつけ始めました。
回廊の鉢植えのものでは開花を始めた株もあります。温室内のプルメリアはまだ先になりますが、、。
つぼみ
咲き始め
プルメリアの実をご覧になったことがありますか?
ジャーン!こちらです!
ヘンなカタチです!ひらがなの「く」の字の形をしています。
少し長いほうの1辺は約15センチあります。(5月18日現在)
はじけないうちにぜひ一度ごらんになって下さい。
実がはじけたら、実生苗に挑戦です。
発芽した苗を皆様に配布できるよう(数年後?)頑張りたいと思います。
他にも芳香のする植物がありますので、是非お出かけ下さい。
お待ちいたしております。
(K記)
夕方は甘い香りでいやされます(見どころ情報5月9日号)
かわいらしいピンク色のシクンシが咲いています。
つる植物で頭上に咲いているのでうっかり見逃してしまいがちですが、夕方ごろあま~い香りをただよわせるので、
「甘い香りがするけどなんだろう?」
とキョロキョロされる方もいらっしゃいます。
甘い香りがしたら上を見てみましょう!きっとお花が咲いてますよ。
花びらは咲き始めは白ですが、だんだんピンクをおびてきます。
甘い香りといったら、オウソウカという花もとてもよい香りがします。
黄色い花が地味なので、こちらも見逃されることが多いです。
シクンシ同様、オウソウカも上を見るときっと咲いてますよ。ただし地味なのでよく探してくださいね。
他にもカッシアの花やミッキーマウスノキの実、ウツボカズラなど見どころいっぱいです。