おかしな植物展始まっています!

らん・ラン・蘭展が終わってヤレヤレ?と思っているうちに、日も少しずつ延び、
早春の花がお花屋さんに並びはじめましたね。
とはいえまだ外の風は冷たいので、ぜひ、温かなねったいかんの「おかしな植物展」に遊びに来て楽しんでくださいね。
姿や形、生態や名前のおかしな植物、またお菓子になる植物!を展示しています。
一口に姿や形がヘンといってもみんなそれぞれ個性があっておかしいのですが、
イチバンおかしいのはあなたです!
という声もありますがそれは置いといて。 本題に入ります。
名前のおかしい木・・・アアソウカイ、サラダノキ、オウソウカ、ソーセージノキなど
生態や形がおかしい植物・・・幹や根で光合成しているといわれるバオバブやバンダ、幹や葉がプックリとしている多肉植物、
                   脱皮や擬態をするリトープス、虫に食べられるのではなく、虫を罠にかけ栄養にする食虫植物、
                   睡眠運動をするカラテアやマメ科の植物など
お菓子な植物・・・バニラ、カカオ、アーモンド、サポジラ(チューインガムノキ)、チェリモヤ(アイスクリームノキ)など
また、スタンプラリーを完成させると芥川製菓さんのメダルチョコがもらえます
温室内には植栽スタッフ(もとちゃん、石ちゃん、H(かおるん)、こばりん)おすすめのおかしい植物パネルもありますので
みて・みて・みて・下さい。
本当はどの植物もとてもおもしろいので、今後少しずつ紹介していきますね。
今回の展示では日本食虫植物愛好会(JCPS)、国際多肉植物協会(ISIJ)、芥川製菓(株)の皆さんにご協力をいただきました。
(感謝)
                                      
K記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.01.28

様々なランが咲いています(見どころ情報1月26日号)

冬の植物園は花が少ないのでは?
いやいや、そんなことありません。
ねったいかんでは様々なランが咲きだしました。
バンダ Vanda
セロジネ Coelogyne intermedia
カクチョウラン Phaius tankervilleae
ラン以外にも花が咲いています。
ベゴニア Begonia
ツンベルギア マイソレンシス Thunbergia mysorensis
世界一大きくなる実 ジャックフルーツも成長中
ジャックフルーツ(パラミツ) Artocarpus heterophyllus

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.01.26

ランの起源の話(ねったいかんのラン展まもなく終了です!)

寒い日が続いていますね。 温室の植物たちも、心なしか縮こまっているように見えます。
そんな寒さを吹き飛ばす、らん・ラン・蘭展2015もあと残りわずかとなりました。
展示は1月18日(日)午後2時まで。
その後は非売品だった展示品も含めた、即売会となります。
午後2時から整理券をお配りしますので、早めにお越しください。2時30分から即売会を開始いたします。
毎年大人気ですので、お見逃しなく!
さて、ここからお話を変えましょう。「ランの起源について」です。
ラン科の植物は、野生種だけで、2万5千~3万種類あるといわれています。
地球上にある全ての被子植物を合わせると25万種類くらいといわれていますから、およそ1割の植物がラン科の植物ということになります。
ラン科植物は植物進化の歴史上、地球上で最後に現れた植物です。
条件の良い生育場所は他の植物にとられていて、岩や木の上など、決して良いとは言えない場所で生育するしかありませんでした。
さまざまな悪条件の中で、なんとか生育しようとした結果、多様に進化し、種類数が増えたといわれています。
最後に現れた植物なので、歴史の浅い、新しい植物と思われがちですが、近年の研究で意外とそうでもないことが分かってきました。
では、ランはいつから地球上に現れたのか?
研究者はランの化石を探しましたが、一つも見つかりませんでした。
しかし、2007年頃にドミニカ共和国産で2,000万年~1,500万年前の第三紀中新世の琥珀(こはく)に閉じこめられていた、
ハリナシバチの一種にランの花粉が付いているのが発見されました。
たいへん保存状態がよく、遺伝子解析をした結果、ランの起源を知るための大きな手ががりとなりました。
結果から推定されたランが地球上に現れた年代は… 白亜紀後期の7,600万年~8,400万年前でした。
被子植物が地球上に現れたのが、1億4千万年~2億年くらい前の中生代ジュラ紀といわれていますから、
ランはそれほど新しい植物ではなかったことが分かります。
さらに他にも発見がありました。
ボルネオ島の熱帯低地林に自生する、ノイウィーディア・ボルニエンシス(Neuwiedia borneensis)と、その仲間のヤクシマラン亜科がラン科に含まれるかどうかが長年論争になっていました。
ラン科植物の花の特徴である、「唇弁(しんべん)がない」 「雄しべと雌しべが合着した蕊柱(ずいちゅう)になっていない」など、
ランとは思えない形態をしていたのです。
それが、1999年遺伝子解析の結果、その論争に終止符が打たれました。ヤクシマラン亜科はラン科であることが分かりました。
そして、その出現年代は… やはり同じく白亜紀の約9000万~8000 万年前と推定されました。
ヤクシマラン亜科は、古い形態のラン、つまり「生きた化石」だったのです。
白亜紀といえば、恐竜の全盛期。 ティラノサウルスがランを見ていたかも知れませんね。 
  
(M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.01.16

クリスマス展 あと4日で終わりです!!

 寒波到来。
毎日、寒い日がつづきますね。
12月といえば、クリスマス!
ねったいかんでも開催中のクリスマス展。
残すところ、あと4日となりました。(~25日まで)
ねったいかんのクリスマスは、ビルマムツアシガメのむっちゃんによるクリスマスツリーの点灯式をはじめ、
サンタクロースのコスチュームコーナー、ハンドベルなどなど楽しいコーナーが盛りだくさんです。
そして、もちろん植物も
クリスマス気分を盛り上げる植物たちが勢ぞろいしています。
一部、 ご紹介しますね。
クリスマス気分を盛り上げるポインセチア
ポインセチアといってもいろいろな品種があるんです。
ハート型の葉がこんもり、シクラメン 
寒さに強い春咲きの原種のシクラメン。
小さな苗ですが、まるっこい葉がかわいらしい。ふつうのシクラメンをくらべると花はとても小さくシンプルです。
ちょうど、つぼみが出はじめています。
そして、寄せ植えにぴったりの植物のご紹介。
シルバーリーフが美しいシロタエギク、オレアリア、コチア、フランネルフラワー
色とりどり、ビオラ、ユリオプスデージー、プリムラ、大きな株に育つ斑入りのアリッサム
…などなど、いろいろあります。
販売もしておりますので、ぜひ遊びにいらして下さい。
あと4日ですよ~。
                                             (H記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.12.20

カカオノキ

こんなにかわいい花が
こんなにたくさん咲いたので
こんなにたくさん実っています。
こんなに大きくなれば
チョコレートが作れるかもしれません!!
今年もカカオノキにかわいい花がたくさん咲きました。
今、花はほとんど残っていませんが、かわりに小さな青い実をたくさんつけています。
木の幹に直接花が咲いて、実がぶらさがるのを「幹生果(かんせいか)」っていうんです。
珍しいですよね。
ご存じのとおりカカオノキからとれるカカオ豆は、ココアやチョコレートの原料です。
カカオノキを育てるには、規則的な降雨と排水のよい土壌、温暖で湿潤な気候が必要です。
カカオノキの名前(Theobroma cacao)はギリシャ語で「神の食物」という意味で、カカオは高価で神か王者でなければ口にできなかったことから命名されたそうです。
今はココアやチョコレートはどこでも手に入るようになりました。
チョコレートが嫌いな人ってあまりいないですよね。
チョコレートはポリフェノールを、赤ワインよりはるかにたくさん含んでいて、’からだ’にも’こころ’にもとてもいいそうです。
ただし、カロリーはちょっと高そうですね。
今実っている青い実はカカオポッドと呼ばれ、約6か月かけて、長さ15~30cm位まで大きくなるんです。
そのあと熟すると濃黄赤色になって、中には20~60個ほどの種子が入っていて、これがカカオ豆なんです。
 
 皆さんも、”ねったいかん”に遊びにきて、カカオの実が大きく熟していくところを見てみませんか。
                                         MI記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.12.16

カカオが実っています(見どころ情報12月6日号)

今年の秋もたくさんカカオの花が咲きました。
そして、今、カカオの実が成長中です。
カカオ Theobroma cacao
真っ赤でフワフワのカリアンドラ ハエマトケファラも咲いています。
カリアンドラ ハエマトケファラ Calliandra haematocephala
コエビソウやベンガルヤハズカズラ、カッシア、ウナズキヒメフヨウなども咲いています。
寒い冬は温室で、花を観賞してみませんか。
コエビソウ Justicia brandegeana
ベンガルヤハズカズラ Thunbergia grandiflora
カッシア Cassia sp.
ウナズキヒメフヨウ Malvaviscus arboreus var. mexicanus

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.12.06

モモタマナとオランウータン②

行ってきました!
先日のこぼれ話「モモタマナとオランウータン」にて、
多摩動物公園のオランウータンたちへねったいかんのモモタマナを剪定(枝を切る)した枝をプレゼントしますよ、と予告しました。
今回は、実際にプレゼントした時の様子をご報告します!
11月10日(月)の休館日に、剪定した枝をその日のうちにトラックで多摩動物公園のオランウータン舎に
運びました。
キーパー(飼育員)さんたちがテンタル(大型のバケツ)に水を張って枝先を水につけ、しおれないようにして下さいました。
そして、11月16日(日)
モモタマナは、この日に多摩動物公園で行われる「リキ・2歳のお誕生会」のイベントでプレゼントされます。
16日当日、快晴の中、風は冷たかったですが、休日をいただいていたので、
2歳の孫と一緒に電車で出かけました。
入口の案内や園内放送もあり、2時の開始なのに、1時半にはもう会場前は人であふれていました。
「ちゃんと並んでないと、オランウータンに笑われちゃうよね~」と孫をあやしながら今か今かとみんなで待ちました。
開始前、キーパーさんたちがモモタマナの枝をお客さまの見えやすいところ何か所かに置いていき、
お話がはじまりました。
リキのケーキの紹介、ねったいかんからのモモタマナのプレゼントの紹介、キンカンのプレゼントの紹介などがあり、
ケーキがイベント会場に2個置かれました。
この間、オランウータンたちは舎の中で待機です。
キーパーさんに扉を開けてもらうと一目散にケーキのもとへ。
でも走ったりはしないのですね。 お行儀が良い!
リキはおかあさんのキキと一緒に一つ目のケーキへ!
リキがいきなり食べようとすると、母親は左手でリキを制し、ダメヨ、ダメ ダメ 待て!をしていました。
キキは一口、二口食べると(毒見?)さあお食べ・・・というようにみえたのですが、私の勝手な想像かもしれません。
  今日は、周りにたくさんの客様がいます。
リキはこんなにたくさんの人を見たことがなかったので、人と目を合わさず、怖がっているとのおはなしでしたが、
私には目をあわせてくれました。
ここだけのはなし、  私と似てる?親近感がわく?
オランウータンたちはなかなかモモタマナに関心を示してくれず、ヤキモキしましたが、あとからやってきた人気者のジプシーが1枝をもち、
スタコラ、舎に向かっていくではありませんか!! 
一番遠くの温かい陽だまりで堪能?していました。
ジプシーは普段あまり食欲がなく心配をされていましたが、1枝を食べ終えるとまた戻ってきて、今度はみんなが見える場所で、
新芽の部分をたくさん食べてくれ、最後まで残っていたファンの方たちと喜びあいました。
  新芽が一番!                               余は満足じゃ
リキ2歳  
ボルネオのオランウータンたちのすみかは開発等により危機的状況になっています。
オランウータンも私たちも住みやすい地球になるといいね!

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.11.20

今週末3連休の試食は・・・

早いもので、企画展「おいしい?水族館」も残り1週間を切りました。
最終週、3連休の「おいしい試食」体験の内容は・・・
22日(土):からすみ(ボラの卵巣で、日本三大珍味のひとつ)
23日(日):くじらの大和煮
24日(振休):魚肉ソーセージの食べ比べ(ノーマル、イカ、ホタテ、エビの4種)

です。
からすみは、私も今まで食べたことないので楽しみ。
塩辛くてねっとりした味わいで、チーズに似ているとか・・・。
くじらの大和煮は、文句なしにおいしいと思います。
やわらかく煮たクジラ肉が口のなかでとろ~り・・・。よだれが出そうです。
最終日24日の試食は、今回やったいろんな試食の中でお客さまの反応がよかったものにしよう、
ということで、11月2日にやった「魚肉ソーセージ4種の食べ比べ」が再登場!
実はこの魚肉ソーセージ、私もすごく気に入ってしまって、家でも購入してたまに食べています。
ねったいかんでは生で食べていただきましたが、スープに入れたり、
野菜と一緒にいためたりしても、ものすごーくおいしかったですよ!
最終日24日「おさかなカルタ大会」2:30~3:00)もありますので、ぜひ遊びに来てくださいね!

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.11.20

モモタマナとオランウータン

ねったいかんには年に何回か剪定 (せんてい:枝を切ること) しなければならない大きな木があります。
ベンジャミンやフタバガキ、モモタナマなどです。
そのひとつ、モモタマナの剪定枝をウッドチップにするのではなく、
多摩動物公園のオランウータンたちにプレゼントするという企画のご案内です。
以前にも、一度ねったいかんのモモタマナなどをプレゼントしたのですが、
大きな枝の束をどさっ!どさっ!と投げ入れたものを、オランウータンは茶色の口元をタンニンの色素で真っ黒にしながら、
ムシャムシャムシャムシャ・・・!!
自分が食べるだけでなく、他のオランウータンに分配までしたっ!!
あまりの食べっぷりに、キーパーさんに「こんなに食べても大丈夫ですか・・・?」とうかがったほどです。
もちろん大丈夫とのこと。
とにかくモモタマナが一番の好物のようで、今年は「リキ君」の2歳のお誕生会にあわせてプレゼントしたいと思います。
ぜひご覧になってください。
現在、野生のオランウータンたちの住む東南アジアの熱帯雨林は著しく減少しています。
このままでは50年後にはオランウータンは絶滅してしまうと警鐘を鳴らす科学者もおります。
熱帯雨林減少の大きな要因として、アブラヤシのプランテーション拡大があげられます。
アブラヤシの植物油を使う私たち日本人も熱帯林の減少に深くかかわっています。
こんなことも考えていただきながら、いつまでも見ていたいオランウータンたちに会いにいきませんか?
            記
日時    11月16日(日) 午後2時から
場所    多摩動物公園 オランウータン舎前

モモタマナ  
学名 Terminalia catappa シクンシ科
別名 コバテイシ、シマボウ、トロピカルアーモンド、インディアンアーモンド、シーアーモンド
 日本では沖縄以南の海岸近くに生える高さ25mにもなる半落葉性の高木です。
タネは水にプカプカ浮いて分布します。
樹冠(じゅかん)と大きな葉が特徴で街路樹や公園に植えられ緑陰(りょくいん:木立のかげ)をつくります。
種子を割るとアーモンド型の実があり、それを炒って食べるとアーモンドのような味がします。
種子の形が桃の種に似ていて、ウルトラマンのタネと教わったというお客様もいらっしゃいました。
たしかに!薬や染料にも使われる有用木です。
   モモタマナの葉                              モモタマナの花
   
モモタマナの実  
K 記 

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.11.08

カカオの花が咲いています(見どころ情報11月5日号)

カカオの花が咲いています。
カカオ Theobroma cacao
幹にびっしりと小さな白い花が付きます。
一部、 小さな実も実っています。
大きくな~れ!
  ハイビスカスも咲いています。
ハイビスカス Hibiscus
ハイビスカスの仲間であるウナズキヒメフヨウは満開です!
ウナズキヒメフヨウ Malvaviscus arboreus var.mexicanus
エントランス外のベランダガーデンでは濃いピンクや白のネリネが咲いています。
別名ダイヤモンドリリーといい、天気の良い日には日の光に反射して花びらがキラキラ光ります。
ネリネ Nerine
ねったいかんでは、エントランスにて見ごろのお花をお知らせしています。
温室・冷室内においては、樹名板に花マークをつけてお知らせしています。
花が見つけにくいものには、花周辺に札をつけてお知らせしています。
ちなみに、下写真のカッシアも今見ごろです。
カッシア Cassia

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.11.05
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