なんと魅惑的な花色でしょう!

待ちに待ったジャカランダ Jacaranda mimosifolia が一輪咲き始めました!
2015年5月23日です。
新宿御苑の温室改修工事に伴う植物移譲で温室から屋外に移植して待つこと3年の2012年に、初めて花を咲かせました。
その前回の初花から待つこと、また3年。
前回はたった1房だったのが、今年は9本の花穂のツボミを確認しています。
円錐状の花穂から次々に青紫色の花が咲いていきます。
ジャカランダは
ホウオウボク
カエンボク
と並んで、世界3大花木と称され、アルゼンチンの国花になっています。
現在では、熱帯や亜熱帯地方に多く植えられ、青いサクラのようだと称される方も。
海外でご覧になった方は、ぜひもういちど見たい・・・。とどなたもおっしゃっています。
日本でも宮崎や熱海、近くでは新河岸川の「中の橋」近くの河川敷に、熱心な住民の方々努力で都が20本ほど植栽されたとか・・・。
花は今年は ? のようですが。
地球温暖化の影響で東京でも屋外で育ってしまうのは考え物ですが、きれいな花や珍しい花が咲くのはうれしいものです。
待ちに待った花ならなおさらのこと。
もう一つ、うれしいお知らせです。
ヒスイカズラがたっくさん花芽を付けています。
勾玉のような花を次々に咲かすのですが、花茎といっても花の咲き始めのところから下までなんと1.4メートルもあります。
いったいいくつ花をつけるの?
アーチにもたくさんの花芽がありますのでぜひご覧ください!
冷室のランもセロジネ・パンドュラータやツニアも咲き始めましたよ。
                                                  k記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.05.24

香る花々(見どころ情報5月21日号)

このところ真夏のような暑さで、先日は真夏日となりました。
人間にとってはつらい暑さですが、熱帯の植物たちはぞくぞくと花を咲かせています。
その中でも、香る植物をご紹介します。
ハワイの首飾りレイにももちいられる人気の高いプルメリア。
プルメリア Plumeria
夕方ころに甘い香りをただよわせるシクンシ。
シクンシ Quisqualis indica
精油としても人気の高いイランイラン。
イランイラン Cananga odorata
見た目も香りも清楚でさわやかなヤエサンユウカ。
ヤエサンユウカ Tabernaemontana divaricata
アイスでおなじみのバニラ。
花も咲いてますが、あの甘い香りは熟した実からかおります。
バニラ Vanilla
他にもさまざまな花が咲いています。
5月初めごろに一度咲き終わってしまったヒスイカズラが、また咲き始めました。
つぼみが続々とたくさん出てきているので、しばらく楽しめそうです。
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
暑いところが苦手な方は、山の植生を再現している冷室へどうぞ!
こちらでも、様々な花を楽しめます。
レースフラワーバイン Alsobia dianthiflora

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.05.21

いまどきの「苦手な野菜!」

GWも終わり、「緑のカーテンと旬の野菜」の企画展も終わりました。
野菜や緑のカーテン用の苗など、たくさんお買い上げいただき、ありがとうございました。
まだ、植えられてない方はこれからでも間に合いますので、ぜひチャレンジしてみて下さいね!
苗は引き続きねったいかんで販売していますのでぜひご利用下さい。
企画展期間中に「苦手な野菜を教えて!」のコーナーの中で皆さんに苦手野菜を短冊に書いてはっていただきました。
その結果をジャジャ~ン!発表いたします。
1位 なす
2位 ピーマン
3位 ゴーヤー
4位 パブリカ
5位 トマト

この後にはたまねぎ、しいたけ、セロリ、ブロッコリーなどと続きますが、
昔の苦手野菜のナンバー1だったニンジンがなんと2人しかいませんでした。
こうしてみると体を冷やすとされる夏野菜が苦手な人が多いことがわかりますね。
苦手野菜の克服法や工夫もたくさん書いていただき、ありがとうございました。
一部を紹介しますと、
1. みんなでたべるとおいしいです!
2. おかあさんがつくってくれるものはみんなすきっ!
3. 大人になったらゴーヤーに挑戦する。
4. 浅漬けと胡麻和えとお味噌汁にするとだいたい食べます。
5. ポトフ、カレー、春まきなどに細かくして入れる。
6. 油で揚げる。
7. マヨネーズやドレッシングでたべる。
8. 好きなものと一緒にたべる
9. 鼻をつまんでたべる。    
などなどたくさん書いていただきました。
また、5月9日の 「太陽いっぱいのミラクル野菜」 での試食会では高山厚子先生に作っていただいた、
ゴーヤー入りのドーナッツや野菜いっぱいの焼春まき、野菜いっぱいのちらしずし、アロエベラのお刺身、へちまのサラダなど、
どれもみなさんにおいしく食べていただきました。
人は葉緑素を作り出すことができないので、植物の力を借りて体を維持しています。
大人になると野菜食べなさい!って医者くらいしか言ってくれませんが、両手いっぱいの野菜をいただき、元気に過ごしましょう!
PS: 花壇のジャカランダや温室内のヒスイカズラに今まで以上の花芽が付いています。
ぜひ見に来てくださいね。

                                
                                             IK 記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.05.17

春の紅葉 (見どころ情報5月5日号)

紅葉と言ったら秋ですが、今、ねったいかんで紅葉しているのがセイロンニッケイです。
日本にも秋以外に紅葉する植物は多くあります。
これは新芽が紅葉しているのです。
新芽を強い光から守るための物質がふくまれているので赤いのです。
セイロンニッケイ Cinnamomum verum
世界一、大きくなる実ジャックフルーツや、チョコレートの原料カカオの実もご覧になれます。
パラミツ(別名ジャックフルーツ) Artocarpus heterophyllus
カカオ Theobroma cacao
冷室では鮮やかなメディニラ マグニフィカが咲いています。
メディニラ マグニフィカ Medinilla magnifica
メディニラ マグニフィカ Medinilla magnifica
他にも、パフィオペダルム(別名 貴婦人のスリッパ)やパキスタキス ルテア、プルメリアなどが咲いています。
パフィオペダルム Paphiopedilum
パキスタキス ルテア Pachystachys lutea
プルメリア Plumeria
また、ヘリコニア ロストラータはツボミが出てきています。開花が楽しみですね。
ヘリコニア ロストラータ Heliconia Rostrata
昨年の様子

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.05.05

企画展示 「緑のカーテンと旬の野菜」開催中

 近頃は初夏を思わせるような陽気ですね。風薫る季節になりました。
この時期は緑のカーテン用の苗や夏野菜の苗を植えるのに最適なんです。
緑のカーテンに向くツル植物や代表的な夏野菜のプランターを使用した育て方を紹介しています。
他にもお部屋の中でもレタスやバジルが栽培できて、清潔・おしゃれなLED栽培キッドの紹介もあります。
今の時期は野菜の花の季節でもあります。 普段見ることのできない、シュンギクやニンジンなどの開花株の展示もありますよ。
何の野菜の花か当てるクイズコーナーもあります。
あなたはいくつ分かりますか?
もちろん、苗の販売も充実しています。緑のカーテン用植物の苗・夏野菜の苗や季節の草花の販売もあります。
値下げ品もありますので、お見逃しなく。
さあ、おいしく、たのしく花と緑に親しんじゃいましょう!
                              (M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.05.05

さみしがりやのヒスイカズラ

 ようやく寒さもゆるみ、サクラも満開のたよりが聞かれる季節になりました。 春本番、ですね。
ところで! ねったいかんの春本番といえば!
そう、ヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys・マメ科)の開花です!
一番・二番花は咲き終わってしまいましたが、現在さらに見やすい位置に三番花・四番花が開花中です。
温室内のブリッジからご覧いただけます。
今年も咲いていますよ
毎年、お客様から 「いつ咲きますか?」 とたくさんのお問い合わせをいただきます。   
なぜ、ヒスイカズラはこんなに人々の心を魅了するのでしょう。
やはりこの花色、翡翠(ヒスイ)色にあるのではないでしょうか。
英名で Jade vine(ジェイド・バイン)。 ジェイドは翡翠色のこと、バインはツル植物のことです。
日本語のヒスイカズラの 「カズラ」 とは漢字で 「蔓」 と書きます。 これは 「ツル」 とも読みますね。
翡翠色のツル、英名とおんなじですね。
まさにヒスイ色ですね
世界中の熱帯地域や温室で栽培されていることからも、世界的な人気の高さがうかがえます。
例えば、ハワイでは首飾りの材料に使用され、とてもゴージャスなレイになるそうです。
それでは、ヒスイカズラの故郷はどこなのでしょうか。

それはフィリピンのルソン島やミンドロ島の熱帯雨林、標高100~1000mの湿度の高い渓谷沿いにのみ自生すると言われています。
しかし、現地では森林伐採などから個体数が減少し、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。
個体数が増えにくいのには他にも理由があります。
①種子の寿命が短い → 種子が完熟してから、すぐにまかないと生えない難貯蔵種子である。
②種子が発芽するまで時間がかかる → 発芽する前に虫などに食べられてしまう。
③花が咲いても実が付きにくい → 何もしないと、花はすべて実らずに散ってしまいます。
ヒスイカズラの花は、小型のコウモリや鳥が蜜(みつ)をすいに来ることで受粉・結実するそうです。
ねったいかんでも過去に人工授粉を試みて、いくつかは授粉したのですが、10日ほどして落花してしまいました、、、、。
再チャレンジします!!
おしべ と めしべ がかくれていました
貴重な花が目の前で見られるなんてうれしいですよね。 みなさんぜひ来てください。
ヒスイカズラはさみしがり屋さんなんです。
だって、花言葉は 「私を忘れないで」 なんですから。
                                                       (M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.04.03

ヒスイカズラ開花中(見どころ情報4月3日号)

お待たせいたしました!!
鮮やかな花が人気のヒスイカズラが開花しております。
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
バニラも開花中です。
ねったいかんでは、バニラが咲くと 「春が来たな」 と感じます。
バニラ Vanilla planifolia
バニラが温室で自然に実るのは難しいので、ねったいかんでは人工授粉を行います。
バニラは朝に開花して昼には閉じてしまうので、朝一番に来館された方は人工授粉作業を見かけることもあるかもしれません。
ゲットウも咲きだしました。
ゲットウ Alpinia speciosa
オクナ カーキは実が熟しています。
赤と黒の色彩から、別名ミッキーマウスノキです。
オクナ カーキ Ochna kirlii
ハイビスカスは様々な色の花をご覧いただけます。
1日花ですので、開花状況は日によって異なります。
ハイビスカス Hibiscus

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.04.03

温室の春(見どころ情報3月20日号)

梅が咲き、コブシが咲きだし、桜のつぼみもふくれ、だいぶ春めいてきましたね。
温室でも、植物がムクムクと起きだして変化しているのを感じます。
まずはヒスイカズラが咲きだしました。
ツボミが続々と出てきていますので、これからが楽しみです。
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
バニラやメディニラ マグニフィカもツボミが出てきています。
バニラ Vanilla planifolia
メディニラ マグニフィカ Medinilla magnifica
ミッキーマウスノキはたくさんの実がついています。
この後、実が熟すとまるでミッキーマウスのような色合いとなります。
ミッキーマウスノキ(オクナ カーキ) Ochna kirlii
世界一大きくなる実、ジャックフルーツ(パラミツ)は順調に成長しています。
ジャックフルーツ(パラミツ) Artocarpus heterophyllus
温室といえども、春のこの時期にしか見られない花もありますので、
ぜひ皆様のご来館をお待ちしております。

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.03.20

落葉と新芽

暖かい日が続いたと思うと、急に寒くなったり。
風邪をひかないよう、注意しましょうね。
ところで、熱帯植物というと、いつも濃い緑でうっそうとしげったジャングルをイメージしませんか?
でも、熱帯植物も紅葉したり、新芽が美しく色づいたりするんですよ!
という訳で、前回に引き続き ”葉っぱ” の紹介です。
まずはめずらしい 「モモタマナ」 の紅葉
一般的に 「モモタマナ」 は乾燥期の落葉前に紅葉することが多く、
また、沖縄などでは、真冬にはすっかり葉を落としているそうです。
しかし、日照や気温の関係か、“ねったいかん” ではてっぺんの ”葉っぱ” だけが、見事に真っ赤になっています。
温帯の植物では、夏の終わりに 糖(とう) が葉にたくわえられる (蓄積される) とカロテノイド(黄色からダイダイ色)やアントシアニン(赤から紫)などの色素(しきそ) が作られ、葉緑素(ようりょくそ) が分解されることで紅葉します。
「モモタマナ」も同じなのでしょうか。
次は 「アコウ」 の新芽です。
2月末にいっせいに落葉したと思ったら、今は新芽がすきとおってとてもきれいです。
「パラゴムノキ」も落葉と同時にこんなにかわいい新芽が出てきました。
ふり返ると、“ねったいかん” で一番大きな「ベンジャミン」も、こんなに新芽をつけていました。
ベンジャミンは奥中央の木で、明るい緑色の部分が新芽です。
その他にも、「デュランタ・ライム」の新芽
「キミノバンジロウ」の新芽
「ゲッキツ」の新芽…などが見られます。
落葉は寒さや乾燥というきびしい自然環境にたえるため、寒さや乾燥に弱い葉を落として休眠に入る適応だったり、
塩害や虫害に対する防御反応(ぼうぎょはんのう) として起こるそうですが、その他にもいろいろな理由があるようです。
“ねったいかん” の植物でおもしろいのは、落葉から一週間もしないうちに新芽が出てくることです。
今、“ねったいかん” あちこちで新芽が芽生えています。
皆さんも、”ねったいかん”に遊びにきて、新芽を探してみませんか。
おまけ…きれいな斑の入った「ポインセチア」、一年中赤い葉っぱの「アカリファ・ウィルケシアナ」も待ってますよ!
                                                            MI 記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.03.12

ハートの葉を探して!

少しずつ日がのびて、春が近づいている感じですね。
今、ねったいかんでは「おかしな植物展」開催中です。
バレンタインデーは終わりましたが、ホワイトデーも近いし、一年も待てない!いつでもバレンタインデー!という人もいる?
そんなこんなで今回はハート型のはっぱ。
まずは、かわいい植物ハートホヤ。 ホヤ・カーリーというつる性植物です。
ハート型の葉が、かわいいですね!  
ほかにもハートの葉・・・? 
温室の中を探してみましょう。
まず見つけたのは、マングローブの中のサキシマハマボウ。 なんとなくハートに見える? 
お次は、ちょっと大きなフリル付きのハート。フィカス・ウンベラータ
ポトスの葉もよく見てみると、かわいらしいハート型がチラホラ。
葉っぱもみな同じ形ではなく、少しずつちがいますね。 種類もいろいろ。 ライムとマーブル。
こちらはプックリとかわいらしいハート。アカリファ・ウィルケシアナ
また、また発見!!!つる性でドンドン伸びるキンマの葉もハート型!
かわいいピンクのハート!見つけました!! アンスリウム
ピンクの部分は花ではなく苞。花は棒状の部分に多数つきます。
ちょっとスペードっぽい??  でも、今回はおまけしてハートの仲間にいれましょう。
アリストロキア・エレガンス。 パイプカズラとも呼ばれ、不思議な花が咲きます。
ハイビスカスの葉のなかにもハートっぽく見えるものが…ギザギザハート!!
けっこうあるものですね。 無理やり・・・なものもありますが・・・。
テーマを決めて探しながら歩いてみると、いつもと違う見え方がして楽しいかもしれません。
みなさんもハートの葉、探してみませんか? もっとたくさん見つかるかもしれませんよ。
  
 さて、お次はどんな葉っぱを探そうか・・・? 
                                             ( H 記 )   

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.02.22
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