「サガリバナ」 サガリバナ科
ただいま、ねったいかん回廊では鉢植えのサガリバナが咲いています。
・・・とは言え、夜に開花し翌朝には落花してしまうので、なかなか見ていただくことはできません。
サガリバナはマングローブや川沿いの湿地に自生する熱帯性常緑高木で、フジのように下向きに垂れ下がる花を咲かせます。
沖縄・西表島では、夜咲くサガリバナを見学するツアーが人気です。
川沿いに自生するサガリバナは落ちるとその花が水に浮かび、なんとも幻想的な光景が広がるそうです。一度は見てみたいものです。
今年、ねったいかんのスタッフが西表島に行った時に撮ってきた写真です。うらやまし~
このサガリバナ、花弁のように見えるフワフワの綿毛のような部分は雄しべで、花弁は下のほうにコッソリついてガクのように見える白い部分。
中央にスッと1本飛び出ている赤い部分が雌しべです。
ところで、このフワフワの雄しべ何本くらいあると思いますか?
100本くらいはあるかな~と数えてみると・・・なんと!!!約230本ありました。
このたくさんの雄しべが幻想的な光景を生み出しているのですね。
ねったいかんには、回廊の鉢植えのほか温室の池の近くにヒッソリと定植されています。
なぜ・・・?そんな奥まったところに・・・と思われるかと思います。
なぜなら・・・満開のサガリバナが朝、落花して池の上をプカプカ浮かんでいる幻想的なシーンをみな様にご覧いただくためです。
・・・とはいえ、残念ながら、こちらのサガリバナがツボミをもったことはまだありません。
いつか、たくさんの花を咲かせてくれることと思います。
楽しみにしていてください。私たちも、がんばります。
回廊のサガリバナ、朝一番だと落花していない時があります。まだツボミがありますので、ぜひご覧になりに来てください。
H記
クラゲとオトメハゼのパクパク動画
さて、自由研究お助けノートのお魚たちのパクパク動画も、今回が最終回。
カラージェリーフィッシュとオトメハゼの2つを紹介します。
まずはクラゲ、カラージェリーフィッシュのエサやりシーン。
カラージェリーフィッシュは口腕でエサをつかまえます。
口腕とは脚のように伸びた部分のことで、エサを吸い込む口もついていて、つかまえたエサをそこから食べます。
ねったいかんでは小さな生きたプランクトン(オレンジ色のもの)をスポイトで口腕にそっと吹きかけてあげています。
カラージェリーはこのようにエサを捕らえて食べますが、クラゲの種類によって食べるエサやエサの捕まえ方は様々です。
続いてオトメハゼ。
オトメハゼは、砂の中に落ちているエサを砂ごと口に入れ、エラで砂をこし取り、いらない砂をエラ穴から出してエサだけ飲み込みます。
「砂を食べてる!」と驚かれるお客様も多いですが、ちゃんと砂は出しているのでご安心ください。
さてさて、これでだいぶ自由研究のヒントになったでしょうか?
魚のえさの食べ方をもっと知りたい!と興味を持った方は、ぜひほかのいろんな生き物についても調べてみて下さいね。
ハナイカやオジサン、フリソデエビ、クリオネ、カエルアンコウなんかも面白いエサの食べ方をしますよ。
これからも機会があれば、生き物のおもしろ動画を撮って配信していこうと思いますので、お楽しみに~。
テッポウウオとガラ・ルファのパクパク動画
前回に引き続き、お魚のパクパク動画配信します!
今回はテッポウウオとガラ・ルファの動画です。
まずはテッポウウオ。
テッポウウオは、陸上の葉っぱに止まっている虫に向かって、口から水鉄砲を吹いて打ち落として食べます。水鉄砲が得意なので名前に「テッポウ」がついているのですね。テッポウウオはジャンプも得意。水族館では、ガラスにエサを貼り付けるとそれに向かって水鉄砲を吹いて、お客様を楽しませてくれます。
続いてガラ・ルファ。
ガラ・ルファは雑食性の魚で、何でも食べます。なんと人間の古くなった皮ふ(角質)も食べてくれます。
その性質を利用して皮膚病の治療などに役立てられることから「ドクターフィッシュ」という名前もついています。
自然界では岩についたコケなんかも食べています。
さて、残るはクラゲ(カラージェリーフィッシュ)とオトメハゼ。
お楽しみに!
お助け!自由研究
お盆も過ぎて、夏休みもそろそろ終わりが見えてきましたね~。
子供たちは、そろそろ終わっていない宿題のことが頭をよぎる頃でしょうか。
私は夏休みの宿題はできるだけ早く終わらせてしまうタイプでした。
ほとんどの宿題は7月中に終わらせてたかな~。
そんな私でも手こずっていたのは読書感想文や自由研究など・・・。ネタがなかなか決まらないんですよね・・・。
「まだ自由研究が終わってないよ~!」というお子様のために、ねったいかんで8月16日から「自由研究お助けノート」というものを無料で配布することにしました。
低学年向け、高学年向けの2タイプをご用意。
中身は水族館編、植物編、昆虫編の3つ。
好きなネタを選んで自由研究に活かしてね、という内容になっています。
ちなみに水族館ネタは、低学年バージョンが「さかなのからだのかたち」、高学年バージョンが「いろいろな魚のえさのとり方」です。
「いろいろな魚のえさのとり方」はこちらからご覧になれます。
魚によってからだの形もエサの食べ方も様々。魚たちの目や鼻、口はどこ?どんなヒレがどこについているの?どうやってどんなエサをたべるの?
それをねったいかんの生き物をじっくり観察することで自由研究に役立ててもらえればと思います。
でもエサの食べ方はなかなかタイミングが合わず見れないよー・・・。
そんなお客さまのために、高学年向け「いろいろな魚のえさのとり方」については、本日8月21日より順次動画をHPで発信していきます!
まずは話題の深海生物「ダイオウグソクムシ」のお食事シーン。
ねったいかんではアジの切り身を月に一度(第3土曜日)に与えています。自然界では深海に落ちてきたものを何でも食べてしまいます。ときには大きなクジラの死骸に群がることも。海底に落ちてきたものをきれいに食べつくしてくれることから、「海の掃除屋」と呼ばれています。
続いて淡水エイ、ヒマンチュラ・チャオプラヤ。
エイの口は裏側にあります。ねったいかんのヒマンチュラ・チャオプラヤにはサバやアジの切り身を与えていて、ガラス面に伸び上がってエサをおねだりしてきます。
エサを落としてあげると、上手にガラス面にはさんでエサを吸い込んで食べます。
自然界では底生のエビやカニ、貝などを探して食べています。
本日はこの2種類。明日以降、その他4種類の動画も順にアップしていきますね!
お楽しみに~☆
サンタンカが咲いています(見どころ情報8月21日号)
温室では、真っ赤なサンタンカの花が咲き誇っています。
サンタンカ Ixora
真っ赤な花といえば、オドントネマ ストリクツムも咲きだしました。
オドントネマ ストリクツム Odontonema strictum
こちらは見た目は地味なオオソウカ。
香りはとても甘くて魅惑的です。夕方頃が一番香りが強いです。
オオソウカ Artabotrys hexapetalus
冷室では、メディニラ スペキオーサの花がピンクのトンネルのように咲いています。
メディニラ スペキオーサ Medinilla speciosa
他にも、パキスタキス ルテアやベゴニアなどの花が咲いています。
パキスタキス ルテア Pachystachys lutea
ベゴニア Begonia
今月も8月16日にやりますよ~!
直前の告知になってしまってゴメンナサイ!
8月もダイオウグソクムシにエサをあげる日が近づいてまいりました。
実施予定日は8月16日土曜日。
今までと同じように、15時からはじまる「さかなのエサのじかん」のあとに、ダイオウグソクムシにもエサをあげようと思います。
お盆ですので、たまたま東京付近に遊びに来ているダイオウグソクムシファンの方々!必見です!
今回もきっと元気にモグモグモグ・・・とごはんを食べてくれると思いますので、ぜひ16日(土)に遊びにきてくださいね!
夏休み企画展「ふれあいねったいかん」も引き続き、大好評実施中ですよ~。
ヤドカリにハマってます②
ちょっと間があいてしまいましたが、ヤドカリの魅惑的な姿を前回に引き続き紹介します!
今回紹介するのは3種類のヤドカリ。
まずはツマキヨコバサミ。
ちょっと写真がボケボケですが、第一触角、第二触角ともに濃いオレンジ色してますね~。
そしてあしの先が赤~白~青の見事なグラデーションです。
続いてイモガイヨコバサミ。
キレイ、というか奇抜な模様をしていますね。なんだか昆虫のようといいますか・・・。
ちなみに第二触角もちゃんとシマシマ模様しているんですよ!
そして眼には白いつぶつぶ模様があり、キラキラと輝いた眼をしています。
最後はイソヨコバサミ。
第二触角がきれいな青色していますね。第一触角の先端もきれいなオレンジです。
ちなみにコチラの写真もイソヨコバサミ。
あれ!?変なとこから顔が出てるよ~(笑)
以上、ねったいかんのヤドカリ観察コーナーの魅惑的なヤドカリたちでした。
「ナツメヤシ」の話
ヤシの木と言えば島崎藤村作詞の童謡「椰子の実」でお馴染みの、
熱帯の海岸に生えているヤシの木を思い出すのではないでしょうか。
これはココナッツのとれる「ココヤシ」です。
もう1つ、砂漠のオアシスに生えているヤシの木を思い出す方はいないでしょうか。
エントランスから温室を見ると、池を隔てた正面に大きなヤシの木が3本植えてあります。
これが今日紹介する、砂漠のオアシスのヤシ「ナツメヤシ」です。
ヤシの花って見たことありますか?
人によってはヤシには花が咲かないと思っている方もいるかもしれませんね。
今、ねったいかんでは間近でナツメヤシの花をご覧になることができます!!
「えっ?これが花なの??」とおっしゃる方もいるでしょう。
ヤシは花びらのない地味な花を咲かせます。
花は地味でも、花が咲いた後には実をつけ、その実は食料となり、
人々の生活に役立っているんですよ。
英語ではナツメヤシの実を「デーツ」と呼んでいますが、イラクやアラブ諸国、北アフリカ地域では熟した度合いに応じて17もの名前でよぶそうです。
デーツは栄養面が非常に優れており、100gあたりカロリーが230kcal、
豊富なビタミンCと食物繊維が含まれます。
栄養価の高いデーツは世界の多くの民族が食料としています。
イスラム諸国では、ラマダーン(断食)期間中の日没後、初めに口にするのが牛乳とデーツだそうです。
また、遊牧生活をおくるベドウィンは、乾燥させたデーツと乳製品を主食としています。
チュニジアではデーツを小麦粉で包み揚げ、砂糖シロップに漬けるマクルードがあります。
では、デーツはいったいどんな味がするのでしょう?
ねったいかんでは、不定期ですがデーツのドライフルーツを販売していることもありますので、その際にはぜひ試してみてください。
見た目は地味なドライフルーツですが、結構おいしいですよ。
ねったいかんには、その他「ココヤシ」を始め、15種類のヤシがありますので、
いろいろな「ヤシの木」を探しに、是非遊びにきてください。
(MI 記)
今年2度目のバナナ(見どころ情報8月1日号)
三尺バナナがまた1房みのりました。
赤くてみずみずしいフルーツ、ミズレンブも成長中です。
冷室では、イワタバコ科の花々が美しく咲いています。
温室ではツンベルギア マイソレンシスのような鮮やかな花や、
ヤエサンユウカのような香りのある花など、様々な花をご覧になれます。
ヤドカリにハマってます
前回のつぶやき話でもご紹介した、ヤドカリ観察コーナー。
ワタクシ、この頃ヤドカリの魅力にハマっております・・・。
いやぁ、よく見るとヤドカリたちは非常にきれいな色彩をしているんですよ。
足ももちろん特徴的ですが、触角や眼の柄の部分もよくみると魅力的です。
いろんなヤドカリのアップ写真を紹介していきますので、ぜひ触角や眼の柄の部分あたりをよーく見てみて下さいね。
写真を紹介する前に、ヤドカリさんの触角の名前について。
第一触角 と 第二触角 があります。
第一触角は眼の間の短い触角、第二触角は眼の横の長い触角です。
それではヤドカリの写真を見て行きましょう。
まずはツマジロサンゴヤドカリ。
眼の間の短い触角(第一触角)が青と赤の2色。
そして眼の横の長い触角(第二触角)が薄いオレンジ色してますねー。
そして眼の柄の部分がピンク色!カワイイ!!!
次はスベスベサンゴヤドカリ。
こちらは眼の柄の部分と第一触角が水色とオレンジの2色できれいですね。
第二触角はオレンジ。そして、なんと眼が水色!キレイ!
足の模様もきれいなユビワサンゴヤドカリはというと・・・
第一触角、第二触角ともにオレンジ色をしていて、眼は柄の部分も含めて全部水色をしています。こりゃまたキレイ。
セグロサンゴヤドカリも見てみましょう。
第一触角、第二触角ともにオレンジ。これはユビワサンゴヤドカリと同じですね。
眼を見てみると、柄の部分がオレンジ色で、先端の眼が濃いブルーです。
いかがでしたか?皆さまにも色とりどりなヤドカリの魅力が伝わったでしょうか・・・?
次回はヨコバサミ3種のアップ写真も紹介しようと思います。お楽しみに。