新緑の季節は、出会いと別れの季節ですね・・・・
みなさんはもうお花見をされましたか?サクラが満開ですね。
先日はねったいかん初の取り組みとして、区内の抽選で選ばれた新小学3年生の「キッズガーデナー」とスタッフによるキッズガーデンが始まりました。参加されたお友達はお疲れ様でした。
ねったいかんもいろいろな花が咲きはじめましたよ!
ヒスイカズラ、バニラ、ツンベルギア・マイソレンシス、バナナやジャボチカバ・・・
でも今回ご紹介するのは、「デイコ」。沖縄の県花ですね。
沖縄では、デイゴ~の♪はなが~咲き♪とうたわれていますね。デイコの北限は奄美大島あたりといわれていますが、なんと板橋区の屋外(といっても、軒先ですが)で咲きはじめました!
≪温室内で撮影≫
≪温室内で撮影≫
当館の温室にも1本ありますが、暖かすぎるのか、年々花数が少なく、咲かなくなりつつありますが、
屋外のこの株は花穂が年々増加し、現在25本位あります。
ただし、鳥がみつけてついばんでしまうこともありますので、早めにご来館下さい。
(よく路地等で咲いているアメリカデイゴとは種類が違います。)
≪温室外で撮影≫
葉が出る前に赤い花を咲かせ、房になって咲く様子はとても印象に残りますね。フジも花が先に咲き出しますね。
マーガレットが咲き乱れている後ろ側にありますので、ぜひご覧ください。
私ごとですが、ねったいかんが指定管理者の管理運営に変わってから11年間、植栽管理をさせていただきましたが、ここで世代交代させていただくことになりました。いままでのご厚情に深く感謝申し上げます。何歳になっても新芽を芽吹かせ、新しいことに挑戦していきたいと思っております。
ねったいかんの入館者数も引き継いだ時は年間6万5千人、昨年度は12万人となり、スタッフ一同感謝しております。今まで以上にねったいかんのファンになって下さいね。今後ともどうぞねったいかんをよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
2016年4月 I K 記
カクレクマノミの赤ちゃんの成長
前回のつぶやき話から、ずいぶん時間があいてしまいました・・・すみません。
それでは、ねったいかん生まれのカクレクマノミのおはなし最終回、いってみよ~。
これが現在のチビクマノミちゃんの姿です。動画をご覧ください。
かわいい~。一生懸命ごはんをおねだりする姿、癒されます。
だがしかし、1年半たったのにこのサイズとは・・・かなり成長が遅いです。
ひとりで暮らしているので、マイペースに成長しているのかな~。
4月中にはこのカワイイ姿をお披露目したいなと考えていますので、楽しみにしていてくださいね。
さてさて話はかわって、皆さまにお知らせがあります。
実は、今回が私の書く最後のつぶやき話となります。
4月1日から、ねったいかんの水族館担当者が交代となるのです。
「え?飼育係やめちゃうの!?」
いえいえ、そうではなく、次は八景島の飼育係として八景島に戻るのです。私のかわりに、八景島から新しい飼育係がねったいかんにやってきます。
ねったいかんで働き始めて、5年半。お客さまの笑顔や、楽しんでくれている姿にたくさんたくさん出会うことができました。お客さまの笑顔がいちばんのやりがい。本当に感謝しています。
皆さま、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう~!!!
キワタノキ開花中(見どころ情報3月19日号)
今年もキワタノキがオレンジ色の大きな花を咲かせました。
木の上の方で咲いているので少し見にくいですが、探してみてくださいね。
キワタノキBombax ceiba
キワタノキBombax ceiba
その向かいにペトレア・ヴォルビリスもたくさん咲いています。
ペトレア・ヴォルビリス petrea volubilis
絞め殺しの木(アコウ)の陰で咲いているオレンジ色の花は
フレイキネティア ムルティフロラといいます。
フレイキネティア ムルティフロラ Freycinetia multiflora
マレーハウス側の冷室入口の右に変わった花が咲いています。
シンニンギア・レウコトリカ 別名「断崖の女王」といいます。
シンニンギア・レウコトリカ Sinningia leucotricha
ヒスイカズラの一番花も満開、蕾もどんどん色づいています。
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラ咲きはじめました!(見どころ情報3月11日号)
お待たせしました!今年の1番花です。翡翠(ヒスイ)色が美しいですね。
ほかにもツボミが出てきています。
ヒスイカズラ(ジェイド・バイン)Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラ(ジェイド・バイン)Strongylodon macrobotrys
三尺(サンジャク)バナナの実もなっています。
早く、黄色くならないかな~。
サンジャクバナナ Musa acuminata ‘Dwarf Cavendish’
ビワモドキの実も順調に生育中です。
ちゃんと成熟すれば、食べられるとか…、さて…。
ビワモドキ Dillenia indica
最後にバニラの実です。
あま~い香りがただよっていますよ。
バニラ Vanilla planifolia
「ヒスイカズラ」花の色の秘密
「ヒスイカズラ」花の色の秘密
あっという間に日がのびて、暖かい日が続いて春が近づいたかなと思ったら、急に寒くなったり。
寒いときは、いつも暖かい「ねったいかん」に遊びに来てくださいね。
もちろん春になっても!
さて、「ねったいかん」 の春といえば…
そうです、今年もまた 『ヒスイカズラ』 が咲き始めました。
今、ブリッジのすぐ左の見やすいところで、一番花が開花中です。
次に咲くのは一番花の左奥、もうこんなに色づいています。
他にも小さなつぼみが3つ確認されています。
ちなみに、ヒスイカズラの写真のまわりに写っている黄色と赤の変わった形の花は、「ツンベルギア マイソレンシス」といいます。
毎年、この時期になるとたくさんのお客さまから「ヒスイカズラ 咲いてますか」との、お問い合わせをいただきます。
また、「ヒスイカズラ」が世界中の熱帯地域や温室で栽培されていることからも、世界的にも人気が高いことがうかがえます。
「ヒスイカズラ」の人気の秘密は、ズバリ「花の色」にあるのではないでしょうか。
世界中に奇抜な花はたくさんありますが、こと色という点では「ヒスイカズラ」の奇抜さと美しさにかなうものは、そう多くはないと思います。花の色は、花粉を運んでくれる様々な動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるように、それぞれの植物が進化させたものです。
「ヒスイカズラ」の花の色は花粉を運んでくれる「コウモリ」が好きな色で、長い年月をかけて獲得した「コウモリ」を誘引するための植物の知恵だそうです。
まさしく「ひすい色」の「ヒスイカズラ」の花に含まれる色素は、「ポリフェノール」でおなじみの赤紫の「アントシアニン色素」です。
この花にはさらに無色の、これまた「ポリフェノール」でおなじみの「フラボノイド」成分が含まれていますが、両者が共存すると紫色になるそうです。
これが、がく筒や花柄の色になっています。この紫色が「ひすい」のような花の色に変わるのは、科学の実験のようですが、花の部分の細胞がアルカリ性であるためだそうです。
ヒスイカズラはフィリピン諸島のごく限られた熱帯雨林にしか自生しないつる性植物で、せっかくコウモリの好きな花の色を獲得したのですが、自生地では、熱帯雨林の減少とともに絶滅が危惧されているそうです。
「ねったいかん」のヒスイカズラは6月ごろまで咲き続ける予定ですので、開花期間中に是非遊びに来てください。
(MI 記)
なにに見える!?クジャク?サカナ?
この葉っぱ、鳥についばまれたように見えませんか。
コモチクジャクヤシの葉っぱです。
食べられたわけでも、ちぎられたわけでもなく、はじめからこの形。おもしろいですよね。
この全体の葉っぱをクジャクの尾羽に見たて、クジャクヤシの名がついたようです。 たしかにクジャクに見えるかも…。
ヤシにはめずらしく株立ち状になるため、カブダチクジャクヤシという別名でも呼ばれ、英名では、fishtail palm.。
魚の尾びれにも見えますね。
花序は房状で30~50センチ。見ごたえがあります。
ちょうど今、花序がでてこようとしているところ。どの位で、全体がでてくるのでしょう。観察していきたいと思います。
ねったいかんには、鉢植えも含めて16種類のヤシがあるんですよ。
何種類見つけられるか!?ぜひ、ヤシ探検にいらしてください!!!
ちなみにこちらは、マルハウチワヤシ。名前の通りの葉っぱですよね。
いろいろなヤシ、探してみたくなりませんか!?
(H 記)
うまれたての赤ちゃんクマノミ
ねったいかん生まれのカクレクマノミシリーズ、第4弾です。
今回は動画で赤ちゃんの様子を紹介していきましょう!
まずはこちら、生まれたてほやほやのカクレクマノミの赤ちゃん。
え?これ、クマノミなの?
そうなんです。生まれたてのころは細長い透明の体で、大人のクマノミとはまったく違う姿をしています。
お腹には「ヨーサック」という栄養の入った袋がついていますが、2~3日で使い果たしてしまうので、それまでに「自分でエサを捕まえる」ということを覚えさせなければいけません。
しっかりエサを食べられるように、シオミズツボワムシという生きたエサ(活エサ)をたっぷりいれてあげます。
続いては、3日目の姿。
このころから、ワムシよりも大きな活エサ、アルテミアを混ぜてあげます。
ワムシをたくさん食べている赤ちゃんはお腹が銀色になりますが、アルテミアはオレンジ色をしているので、赤ちゃんのお腹がオレンジ色になります。
たくさんエサを食べたカクレクマノミは、8~10日くらいでちょっと色が変化してきます。
暗い茶色といいますか・・・
しまった!この頃の動画を撮ってませんでした・・・。
ということで、次は11日目。
色が変化しているのはわかると思いますが、泳ぎ方もちょっと変わったと思いませんか?
ちょっとクネクネっと、クマノミらしい泳ぎ方が出てきたなーと。
そして15日目。
クマノミのトレードマークの白いバンド(しま模様)が出てきました!
ここまでくると、「あ、クマノミの赤ちゃんだ!」とわかるんじゃないでしょうか。
さてさて次回は、赤ちゃんクマノミシリーズ最終話。
現在の様子も動画でアップしようと思いますので、お楽しみに~。
カクレクマノミの赤ちゃん、回収
カクレクマノミの赤ちゃんについてのつぶやき第3弾です。
今回は卵の孵化(ふか)から、赤ちゃんの回収方法までをご紹介しましょう。
卵を産んでから10日目。
卵の銀色もずいぶん強くなり、重みが出てくるのか、卵が垂れ下がり気味になってきます。
そしてお父さんクマノミの、卵のあおりがかなり激しくなってきたら孵化間近!
カクレクマノミの孵化は夜、消灯後1時間くらいで起こります。
まっくらの中、卵の様子をそーっと見に行きます。
この時に卵に強い光を当ててしまうと、「朝が来た!」と勘違いしてしまい、孵化が起こらなくなってしまうので、
そーっとそーっと、見に行きます。
卵から離れたところをそーっとライトで照らすと・・・
「あっ!いるいる!赤ちゃんがたくさんいる~!」
写っている配管の直径が4cmです。
そうなったら、回収作業のスタートです。
赤ちゃんクマノミは、自然界では月の光を頼りに水面へと上がっていきますので、水槽の上から懐中電灯を照らし、
そこに集まってきた赤ちゃんをホースでそっと吸い出す作戦。
必要人員は4名。
①懐中電灯で水面をそっと照らす係。
②集まってきた赤ちゃんをホースで吸い出す係。
③吸い出された赤ちゃんの入ったプラスチックケースを交換する係。
④チョウチョウウオを追い払う係。
そうなんです、チョウチョウウオやほかの魚たちにとっては、生まれたばかりの赤ちゃんクマノミは美味しい美味しいごはんなのです!食べないで~!
「あっち行け!」と棒で追い払うのもなかなか大変。
回収済みの赤ちゃんたちのプラスチックケースは、ろ過槽という、水をきれいにする水槽に入れて、
プクッ・・・プクッ・・・とよわーいエアレーションを入れてあげました。(酸欠防止のため)
この時期の赤ちゃんクマノミはほんとにデリケートで、ちょっとした刺激で死亡してしまうので、
すべての作業をそーっとそーっと、驚かさないように作業します。
さて、次回はちっちゃなちっちゃな赤ちゃんクマノミの動画をご紹介します!
お楽しみに~。
はじまりました!バナナ展
1月26日(火)から、「おどろきいっぱい!バナナ展」が始まりました!
まずは入館してすぐ、エントランスの修景に注目です!
池田泰子さん作の「小ザルの悪夢」という大きな絵画が展示してあります。
手前に飾られている、バナナなどの植物はもちろん本物ですが、絵の中の植物と一体になっているように見えませんか?
おなじみのスタンプラリーは「バナナが食卓に届くまで」です。
畑で収穫されてから、私たちの家に届くまでがどうなっているのか、知ることができますよ。
さあ、2階展示室に行ってみましょう。ひときわ目立つものがあります。
大きなバナナですね。これが収穫して切り分ける前の状態、バンチバナナといいます。
なかなか実物は見られませんよ!
世界中にはバナナってたくさんの種類があるんですよ。なんと約300種類!
珍しい皮の赤いバナナはモラードバナナ。料理用のサババナナなども展示しています。
バナナペーパーって、ご存知ですか。バナナの実を収穫する時は幹(といっても木ではありませんが)ごと切り倒して捨てられてしまいます。その幹から繊維をとって、日本の和紙を作る技術でできたのが、バナナペーパーです。
様々な商品が開発されていて、こちらで展示販売もしております。
バナナ苗の販売、バナナペーパークラフトのコーナーなど盛りだくさんです。
みんなが大好きなバナナですが、意外と知らないことがたくさんありますよ。
バナナ博士になっちゃいましょう。お待ちしております。
(M記)
カクレクマノミの卵の変化
前回のつぶやき話に引き続き、カクレクマノミのお話です。
前回では卵を産むシーンをご紹介しました。
お母さんが一生懸命産んだオレンジ色の卵たちは、日が経つにつれ、色が変化していきます。
これが、産卵したてのオレンジ色の卵。
それから5日くらいで、卵の色は茶色っぽくなってきます。(水温により、多少の日数の変化があります)
「6日目の卵」
産卵後から孵化まで、お父さんとお母さんのクマノミは卵を一生懸命世話してくれます。
新鮮な海水を送り込むために、ひれで卵をあおったり、敵が近づいてきたら「あっち行け~!」と追っ払ったり。
そしてそのあと卵の色は銀色に。
「10日目の卵」
銀色は、卵の中にいるカクレクマノミの赤ちゃんの目です!
この銀色が日に日に強まり、お父さんクマノミが強く卵をひれであおりだしたら、孵化も間近!!
さて、孵化した赤ちゃんクマノミをどうやって回収するのか・・・。
こちらは次回のつぶやき話でお伝えしますね。お楽しみに~☆