世界のカエル展始まる!

半月ほどご無沙汰しておりました。もう、ずいぶん秋らしくなってきましたね。
 
さて、この半月間何もつぶやかずに何をしていたかというと・・・カエルの企画展の準備です。
ねったいかんでは10月29日から企画展「世界のカエル展」が始まりました!
ねったいかんで開催する企画展の内容はもちろんねったいかんのスタッフが考案しているのですが、  
今回はカエル大好きな私の一押しの企画展です。でもカエルが大好きになったのは最近のこと・・・  
じつは私、幼いころはカエルを触ることすらできず、八景島でカエル担当になるまではまったくの無知。
 
カエルといえば、
1.アマガエル  2.ヒキガエル  3.・・・うーん。というほどでした・・・。お恥ずかしい。  
しかし、いざ担当になってみるとすごく面白い!カワイイ!奥が深い!完全にカエルのとりこです。
現在2Fの展示室で展示しているカエルは27種55点 !あんなカエルやこんなカエル・・・。
みなさん、下の写真のカエル、何ていう名前かわかりますか?
答えはぜひ企画展でご確認ください!  
色々なカエルがいますので、きっと皆さまにもお楽しみいただけると思います。
 
カエル好きの方だけでなく、カエル苦手・・・というかたもぜひ。  
あなたを虜にするカエルと出会えるかも!?

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.10.30

困ったときのエビだのみ

最近、水草水槽をメンテナンスする中で、非常に手をやいていたことがあります。
糸状(いとじょう)のコケです。
じわりじわりとふえては、展示している水草にからまり、レイアウトを台無しにしてしまうこのコケ。
ピンセットで取ろうとすると、コケと一緒に水草までもが抜けてしまったり、
せっかく活着(かっちゃく:挿し木や移植した植物が根づいて生長すること)した
ウィローモスがいっしょにはがれてしまったり・・・。
さらにいくら取っても完全に取りきることができないため、しばらくするとまた増殖して、水草にからまるのです。
あぁ、なんとかしたい、この糸状のコケ・・・。
さて、そこに救世主として現れたのが「ヤマトヌマエビ」。
ヤマトヌマエビ
糸状のコケを好んで食べてくれるという、なんとも夢のようなエビです。
水槽に入れると、さっそく食べる食べる!
エビ投入初日と3日後の写真です。  
流木についていた糸状のコケが減っているのがわかりますか?
 
水草水槽のヤマトヌマエビを見てはにんまりとする、そんな日々を送っています。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.10.16

かくれキャラが好き

10月になって急に寒くなりましたね。皆さま風邪などひいていませんか?
 
さて、今回のつぶやきネタは、私が水槽を作るときに楽しみにしていることについて。
私の楽しみ、それは、「かくれキャラを作ること」です!
水槽をよーく見てみないと気付かない、そんな生き物を展示することが大好きです。  
ねったいかんでかくれキャラの宝庫となっている水槽は、サンゴの水槽です。
この水槽には、たくさんの隠れキャラが。
例えば、細長い魚のイシヨウジや黄色くて小さな魚のキイロサンゴハゼ。
イシヨウジ
キイロサンゴハゼ
水槽の前をさらりと通り過ぎるだけではきっと存在に気付かないでしょう。
さらにレベルをあげて、イソギンチャクモエビ、オドリカクレエビ、ニセアカホシカクレエビ。
イソギンチャクモエビは大きさが1~2cmの小さなエビで、オシリをふりふりする動作から、
別名セクシーシュリンプと呼ばれている、とってもかわいいエビです。
オドリカクレエビとニセアカホシカクレエビは体が透けすけの、透明人間ならぬ透明エビ。
写真を見てもいまいちわからないかも・・・?
そしてこの水槽のかくれキャラ番外編。
 
この水槽には10cm近くあるナマコがいるのですが、
お客様に「ナマコを探してみてください」といってもなかなか見つかりません。  
さて、下の写真のどこにナマコがいるでしょうか?
見つかりましたか?
正解はこれ、真っ赤な色をした丸いのがナマコで、シーアップルといいます。
シーアップル
サンゴ水槽だけに、シーアップルもサンゴの仲間と思っている方が多いようですが、これでもナマコなんです。  
ナマコというと、下の写真のような「黒っぽくて細長くて気持ち悪い生き物」というイメージですので、
皆さんなかなかナマコを見つけられない、ということなのですね。
他にもたくさん かくれキャラがひそんでますので、
時間のあるときは水槽をすみずみまでよーく観察してみてください。
きっと何か新しい発見がありますヨ。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.10.08

沖縄展 始まる

あっという間に8月が終わってもう9月ですね。先月は2件しかつぶやけなかった・・・ゴメンナサイ!
私個人の目標では1週間にひとつぶやき。9月はたくさんつぶやけるように頑張ります。
9月最初のつぶやきは、企画展「沖縄展」について。
9月6日から、ねったいかんでは「沖縄展」という企画展が始まりました。
植物を中心に工芸品・特産品など、沖縄の自然と文化の一端を紹介しています。
水族館スタッフの私は沖縄の海をイメージして、
カラフルな熱帯魚やヤドカリ、エビ、サンゴなどのいる水槽を設置。
 
さて、普段水槽を設置するときには背面に「バックスクリーン」というものを貼り付けて、  
水槽の裏側を見えないようにすることが多いのですが、今回の水槽は、バックスクリーンなしにしてみました。
通常の水槽を後ろから。白い紙がバックスクリーン。
今回の沖縄展水槽
水槽の前でハイチーズ!
水槽の後ろでハイチーズ!
どうかな?
少し顔が暗くなってしまうのですが、前を魚たちが泳いでいてなかなかステキかも!
鼻をつまんだり、息をこらえるふりをしたりするのもアリです。
 
沖縄の海に実際に潜りに行くとなると、練習も必要だしお金もかかる。学校や仕事も休まなきゃ・・・。  
行きたいけど行けない!そんな方、ねったいかんで沖縄気分を満喫してみませんか?
 
ちなみに沖縄展開催期間中の9月19日は敬老の日なので、
65歳以上の方は入館無料(年齢のわかるものをお持ちください。)、
23日・24日・25日は、ねったいかんの開館記念イベント開催で皆さま入館無料です!  
     
皆さまぜひ遊びに来てくださいね!

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.09.10

おせっかいなお掃除やさん?!

お盆やらで、しばらくご無沙汰してしまいました。
最近少しひんやりする日が続いてますが、皆さま体調は崩していませんか?
 
さて、久々のつぶやき話です。
魚の好きな食べ物は、種類によって様々なのですが、ちょっと変わった食べ物が好きな 魚がいます。  
このお魚。
ホンソメワケベラです。    
ホンソメワケベラは他の魚の体表についた寄生虫を好んで食べるのですが、
そのような行動を「クリーニング」、クリーニングする生物をクリーナー」といいます。
ホンソメワケベラの他にも、アカシマシラヒゲエビや、オトヒメエビなどがクリーナーとして有名ですが、
時にはなんとハタなどの、すごく大きな魚の口の中にまで入って、食べかすまでも食べてくれる、  
なんとも働き者の、お掃除屋さんなのです。  
さて、ねったいかんのホンソメワケベラは、スズメダイの仲間やフグ、小型のエイなど、
たくさんのカラフルな魚たちと一緒に生活をしているのですが、  
もちろんこの水槽でもホンソメワケベラのクリーニング行動は見られます。
       
でもよーく見てみると、クリーニングしてもらう魚の反応は様々。
 
自分からお願いしに行くタイプはネッタイスズメダイ。胸びれをヒラヒラさせながら体を傾けて、  
なんとも気持ちよさそうです。(写真が少しブレてしまってゴメンナサイ)
ネッタイスズメダイ
ネッタイスズメダイとホンソメワケベラ
ハタタテハゼは、特に何の反応を示すこともなく、クールにクリーニングをうけるタイプ。
ハタタテハゼ
ハタタテハゼとホンソメ ワケベラ
そして意外にもクリーニングされるのを嫌がるのが、なんとこの水槽で一番大きなヤッコエイ。
ヤッコエイ
砂の中で身を潜めていてもホンソメワケベラは目ざとくヤッコエイを  
見つけてお掃除しようとつつきに行きます。
 
ヤッコエイはというと、「ギャー!やめてー!!!」と言わんばかりに
すごい勢いで水槽の中を逃げまどいます。
私もくすぐられるのに弱くてマッサージなんかも苦手なので、
逃げまどうヤッコエイの気持ちもわからなくはないような・・・。  
それでもホンソメワケベラお構いなし。
今日もクリーナーとして周りの魚たちの体をせっせ、せっせとお掃除しにいくのです。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.08.27

この夏の一番人気!

夏休みに入ってから、比較的涼しく過ごしやすい日が続いていますね。
私は相変わらず、ビルマムツアシガメのお食事風景を眺めては癒される日々を送っています。
さて、今回のつぶやき話では、地下1Fの水族館の常設水槽でダントツ 1番人気のこのお魚!
ハリセンボンについてつぶやきたいと思います。
みなさんもよくご存知のハリセンボン。
体をまんまるにふくらませて、栗みたいにトゲトゲした姿を想像する方も多いのでは。
水槽のハリセンボンを見ているお客様からも、 「ふくらんだとこ、見たーい!」 というお声をよくいただきます。
でも、ごめんなさい、見せられないんです・・・。
なんで???と思った方、ハリセンボンが何のためにあんなにするどいトゲを逆立ててふくれるのか、
考えてみましょう。
 ・・・・・・
 
       
   
そう、あれは、トゲトゲの針で敵を威嚇(いかく)し、自分の身を守るため。
つまり、ハリセンボンが嫌がることをしないと、ハリセンボンはふくれてくれないのです。
そんなことしたらかわいそうですよね。  
だからお見せできないのです。
でも、どうしても見たい!という方のため、  
水槽の魚名板横にふくらんだハリセンボンの写真を貼ってありますので、そちらでお許しくださいませ・・・。
水槽移動の際に捕まえようとしたときの写真です↑
ハリセンボンはとても人なつこい性格のため、人が水槽を見ているとよく遊びに来てくれます。
ハリセンボンのテンションが上がると、唇をガラス面に押しつけて、
ブチュッと唇がつぶれるまで寄ってくることも!
すごくカワイイので、皆様にもぜひ見ていただきたいです。
「会いに来てね-!」  ハリセンボンより

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.08.09

クマノミたちのイス取りゲーム?!

7月30日に、クマノミ水槽に新しいイソギンチャクを入れました。  
水槽中央にあるのが、古株のイボハタゴイソギンチャク、
右の岩にくっついてるのが新しく入れたハタゴイソギンチャクです。  
みなさまご存知のとおり、クマノミたちはイソギンチャクと共生して暮らしています。
フワフワのハタゴイソギンチャクのなかでかくれんぼしたり、横たわったり。
     
さて、新しいイソギンチャクを水槽に入れると、クマノミたちのイス取りゲームならぬ、
イソギンチャク取りゲームが始まります。  
現在水槽内にいるのは、カクレクマノミ8匹、セジロクマノミ2匹、ハナビラクマノミ1匹。
カクレクマノミ
セジロクマノミ
ハナビラクマノミ
イソギンチャクは前からあったイボハタゴイソギンチャクと新しく入ったハタゴイソギンチャクの2つ。  
今までは、セジロクマノミのペアがイボハタゴイソギンチャクを陣取っていましたが、
新しくハタゴイソギンチャクを入れた今、どのクマノミが勝負を制すのか・・・。
 
結果はコレ。
上が前からあったイボハタゴイソギンチャク、下が新しいハタゴイソギンチャク。
見てのとおり、セジロクマノミのペアが新しいハタゴイソギンチャクを制した模様。
古株イソギンチャクがなんだか寂しそう・・・。
 
かわりに誰か入るかなぁと観察を続けていると・・・。
古株イソギンチャクに他のクマノミが近づいた途端、セジロクマノミが追い出しに行きました!
そして古株にまたセジロクマノミのペアが入ったのです!
かと思うと、今度はこう。セジロクマノミがそれぞれのイソギンチャクに1匹ずつ。
「どっちのイソギンチャクがいいかなぁ?」
「こっちのほうがふわふわしてて気持ちよくない?」
と相談でもしているのでしょうか・・・。
 
いまはどうやらセジロクマノミがこの水槽を牛耳っているみたい。
さて、みなさまがねったいかんに来たときにはどうなっているでしょうか??
イソギンチャクにありつけなかったクマノミのためにも、
近々また新しいイソギンチャクを入れてあげようと思います。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.27

企画展「東南アジアの生き物たち」はじまる

7月16日から夏休みの企画展が始まりました。2011年の夏は「東南アジアの生き物たち」。  
「東南アジアの生き物たち」でどんな生物が見られるかというと、こんな生き物たちです!
ビルマムツアシガメ
ミドリニシキヘビ
トゲヤマガメ
ドリアモリドラゴン
ボルネオカワガメ
アカメカブトトカゲ
つぶらな瞳のボルネオカワガメに、上目遣いのとってもかわいいアカメカブトトカゲ、  
鮮やかな黄緑色をしたミドリニシキヘビなどなど・・・東南アジアにすむ爬虫類をたくさん展示しています。  
私個人的には、カメがお気に入り。エサを食べるところがすごくかわいい!
 
むしゃり・・・むしゃり・・・と野菜をかじる姿は、ついついじっと見てしまって、その場を離れられないほど。
エサをあげる時間は決まっていないのですが、もしも水槽内にエサがあったらぜひ皆さまも見てみてくださいね。
 
また、「昆虫ふれあいコーナー」もあり、東南アジアのかっこいいカブトムシやクワガタに触ることもできます。
(時間および定員が決まっていますのでご注意ください)
 
ちなみに、小中学生は毎週土日は無料で入館できるのですが、夏休み期間の7月21日 ~8月24日は
毎日毎日ずーっと入館無料!!! ぜひ遊びに来てください。かわいい生き物たちと一緒にお待ちしております。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.20

ランナーを見るとついついうれしくなっちゃうんです。

皆様は、「これを見るとついついニヤけちゃう、うれしくなっちゃう」 というものはありますか?
 
私は、じつは、“ランナー”を見ると、ニヤリ としてしまいます。
「この飼育係さん、何を唐突にマラソンのこと語ろうとしてんの!?」
そう思った方、ランナー といっても、走る人のことではなく、
サンゴの走根(そうこん)や、水草の走出枝(そうしゅつし)のことですので、あしからず。    
サンゴの中には、殖(ふ)えていく際にランナー(走根)を出す種類があります。
ムラサキハナヅタやツツウミヅタなどのハナヅタ類特有の増殖の仕方で、
ランナーを伸ばした先に、新しいミニサンゴが出てくるのです。
ムラサキハナヅタ
ツツウミヅタ
写真の中央のあたりに、白っぽくて、うにょうにょっと出ているものがわかりますか?
これがツツウミヅタのランナーです。
ここに新しいミニサンゴが芽を出してくるのです。
また、水草にも、ランナー(走出枝)を出して株を殖やしていくものがあります。
例えば、このバリスネリア・スピラリス。 根元の拡大写真を見てみましょう。
株と株をつなぐ横に伸びたものがランナーです。
さて、ではなぜランナーを見るとうれしくなるのかというと、
植物やサンゴが“殖える”ということは、“元気だよ!” という印なのです。
飼育環境が悪いと、もちろんサンゴは成長しませんし、植物も枯れてしまいます。    
ですので、植物やサンゴがしっかり成長して殖えている証のランナーを見ると、
飼育係としてはとってもうれしくなる、ということなのです。  

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.10

ねったいかんの緑のカーテン推進リーダー?!

7月になり、毎日暑い日が続いていますが、皆様、体調は崩されていないでしょうか?  
今年の夏は節電対策として、例年以上に緑のカーテンが普及しているように思われます。  
素晴らしいことですね。
 
ねったいかんには、「緑のカーテンをもっと広めよう!」と
ねったいかん緑のカーテン推進リーダーとして4月23日からがんばっている生き物がいます。
「オオウミウマ」というタツノオトシゴの仲間です。
なぜオオウミウマが緑のカーテンの推進リーダーになったのかというと ・・・
緑のカーテンとして栽培されるツル植物のように、からまるのが大好きだからです!!!  
水槽内にレイアウトされた枝にからまる姿は、とってもかわいらしくてなんだかすごく癒されます。
でもたまに、お互いの意思疎通に失敗して、こんなことも・・・。
「ボクはこっちに行きたいんだ!」
「いいえ、私はこっちがいいわっ」
という声が聞こえてきそうです。
 
そして、からまりたい気持ちが高まりすぎるとこうなってしまいます。
ここまでくると、写真では誰がどうなっているのかわからないほど。
これくらいからまるのが好きなのです。
「なにするんだよー!」 と聞こえてきそうなのがこの写真。
首に巻きついてしまいました・・・
そんな癒し系の推進リーダー「オオウミウマ」は、ねったいかんの2Fで展示中。
緑のカーテンを普及するために、今日もからまりながら頑張っています。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.05
ページの先頭へ戻る