カクレクマノミの赤ちゃんの成長
前回のつぶやき話から、ずいぶん時間があいてしまいました・・・すみません。
それでは、ねったいかん生まれのカクレクマノミのおはなし最終回、いってみよ~。
これが現在のチビクマノミちゃんの姿です。動画をご覧ください。
かわいい~。一生懸命ごはんをおねだりする姿、癒されます。
だがしかし、1年半たったのにこのサイズとは・・・かなり成長が遅いです。
ひとりで暮らしているので、マイペースに成長しているのかな~。
4月中にはこのカワイイ姿をお披露目したいなと考えていますので、楽しみにしていてくださいね。
さてさて話はかわって、皆さまにお知らせがあります。
実は、今回が私の書く最後のつぶやき話となります。
4月1日から、ねったいかんの水族館担当者が交代となるのです。
「え?飼育係やめちゃうの!?」
いえいえ、そうではなく、次は八景島の飼育係として八景島に戻るのです。私のかわりに、八景島から新しい飼育係がねったいかんにやってきます。
ねったいかんで働き始めて、5年半。お客さまの笑顔や、楽しんでくれている姿にたくさんたくさん出会うことができました。お客さまの笑顔がいちばんのやりがい。本当に感謝しています。
皆さま、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう~!!!
キワタノキ開花中(見どころ情報3月19日号)
今年もキワタノキがオレンジ色の大きな花を咲かせました。
木の上の方で咲いているので少し見にくいですが、探してみてくださいね。
キワタノキBombax ceiba
キワタノキBombax ceiba
その向かいにペトレア・ヴォルビリスもたくさん咲いています。
ペトレア・ヴォルビリス petrea volubilis
絞め殺しの木(アコウ)の陰で咲いているオレンジ色の花は
フレイキネティア ムルティフロラといいます。
フレイキネティア ムルティフロラ Freycinetia multiflora
マレーハウス側の冷室入口の右に変わった花が咲いています。
シンニンギア・レウコトリカ 別名「断崖の女王」といいます。
シンニンギア・レウコトリカ Sinningia leucotricha
ヒスイカズラの一番花も満開、蕾もどんどん色づいています。
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラ咲きはじめました!(見どころ情報3月11日号)
お待たせしました!今年の1番花です。翡翠(ヒスイ)色が美しいですね。
ほかにもツボミが出てきています。
ヒスイカズラ(ジェイド・バイン)Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラ(ジェイド・バイン)Strongylodon macrobotrys
三尺(サンジャク)バナナの実もなっています。
早く、黄色くならないかな~。
サンジャクバナナ Musa acuminata ‘Dwarf Cavendish’
ビワモドキの実も順調に生育中です。
ちゃんと成熟すれば、食べられるとか…、さて…。
ビワモドキ Dillenia indica
最後にバニラの実です。
あま~い香りがただよっていますよ。
バニラ Vanilla planifolia
「ヒスイカズラ」花の色の秘密
「ヒスイカズラ」花の色の秘密
あっという間に日がのびて、暖かい日が続いて春が近づいたかなと思ったら、急に寒くなったり。
寒いときは、いつも暖かい「ねったいかん」に遊びに来てくださいね。
もちろん春になっても!
さて、「ねったいかん」 の春といえば…
そうです、今年もまた 『ヒスイカズラ』 が咲き始めました。
今、ブリッジのすぐ左の見やすいところで、一番花が開花中です。
次に咲くのは一番花の左奥、もうこんなに色づいています。
他にも小さなつぼみが3つ確認されています。
ちなみに、ヒスイカズラの写真のまわりに写っている黄色と赤の変わった形の花は、「ツンベルギア マイソレンシス」といいます。
毎年、この時期になるとたくさんのお客さまから「ヒスイカズラ 咲いてますか」との、お問い合わせをいただきます。
また、「ヒスイカズラ」が世界中の熱帯地域や温室で栽培されていることからも、世界的にも人気が高いことがうかがえます。
「ヒスイカズラ」の人気の秘密は、ズバリ「花の色」にあるのではないでしょうか。
世界中に奇抜な花はたくさんありますが、こと色という点では「ヒスイカズラ」の奇抜さと美しさにかなうものは、そう多くはないと思います。花の色は、花粉を運んでくれる様々な動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるように、それぞれの植物が進化させたものです。
「ヒスイカズラ」の花の色は花粉を運んでくれる「コウモリ」が好きな色で、長い年月をかけて獲得した「コウモリ」を誘引するための植物の知恵だそうです。
まさしく「ひすい色」の「ヒスイカズラ」の花に含まれる色素は、「ポリフェノール」でおなじみの赤紫の「アントシアニン色素」です。
この花にはさらに無色の、これまた「ポリフェノール」でおなじみの「フラボノイド」成分が含まれていますが、両者が共存すると紫色になるそうです。
これが、がく筒や花柄の色になっています。この紫色が「ひすい」のような花の色に変わるのは、科学の実験のようですが、花の部分の細胞がアルカリ性であるためだそうです。
ヒスイカズラはフィリピン諸島のごく限られた熱帯雨林にしか自生しないつる性植物で、せっかくコウモリの好きな花の色を獲得したのですが、自生地では、熱帯雨林の減少とともに絶滅が危惧されているそうです。
「ねったいかん」のヒスイカズラは6月ごろまで咲き続ける予定ですので、開花期間中に是非遊びに来てください。
(MI 記)