冷室にて可憐な花々が開花してます(見どころ情報6月21日号)
ねったいかんにある植物は暑いところの植物だけではありません。
熱帯の山を再現した冷室では、涼しく植物観察をすることができます。
前回の見どころ情報でも紹介したメディニラ マグニフィカも冷室のお花です。
ピンクの苞が鮮やかですね。
イワタバコ科の植物は、色とりどりの可憐な花を咲かせます。
暑いこの季節、ねったいかんの冷室で涼んでみてはいかがですか。
素通りなんかさせないゼ!(第3回 その2)
みなさんお待たせしました。「素通りなんかさせないゼ!」アルソミトラ・解答編?です!
天高く上るナゾの植物、その正体は!!
なんと、温室の2階部分を越えて、天井近くにまで達しています。
そう、アルソミトラはツル植物なんです。
葉のつけ根から吸盤を出して窓にはりついたり、
木にからみついて登ります。自然界では、大木全体がアルソミトラに覆われてしまうこともあります。
ねったいかんのアルソミトラも壁でも天井でもどこまでも登っていってしまいます。
放っておいたら、温室内がアルソミトラに占領されちゃうかも!?
アルソミトラしかない温室なんて、植物園ではありません!
ですから、年2~3回の剪定がかかせません。
当館2階の休憩室クレアでは、自然に伸びてきたアルソミトラが、ちょうどいい緑のカーテンになってくれています。
「ぜひ、温室の中を種子が滑空している様子が見たい!」みなさん、そうお思いでしょう。
私もすごく、そう思います。
種子の滑空の様子は、ある企業のCMがテレビでながれ話題になりました。
「見たことある!」という方もいらっしゃるでしょう。
本物が滑空する様子を撮影し、CGで忠実に再現したものだそうです。
話は戻りますが残念ながら、ねったいかんのアルソミトラは開花・結実したことはありません。
アルソミトラには雄株と雌株があり、両方の株がないと結実しないようです。
開花時期は7月ころで、葉のつけ根に直径1~2センチほどのクリームイエローの花がつくそうです。
「せめて花だけでも見たい!」今年こそは咲いてくれるかも?
みなさんも「アルソミトラのお花」ぜひ、探しにきてくださいね。
(M記)
今月も6月21日にやりますよ~!
今月も、ダイオウグソクムシにエサをあげる日が近づいてまいりました。
実施予定日は6月21日土曜日。
前回と同じように、15時からはじまる「さかなのエサのじかん」のあとに、ダイオウグソクムシにもエサをあげようと思います。
暑い日もありますが、ダイオウグソクムシの水槽の中は相変わらず冷え冷え。
水温は6度~7度あたりをキープしています!
おそらく今回も元気にモグモグモグ・・・とごはんを食べてくれると思いますので、ぜひ興味ある方は21日の15時半くらいに遊びにきてくださいね!
バニラの実が成長中です(見どころ情報6月7日号)
人工授粉させたバニラの実が順調に成長しています。
他にも、キミノバンジロウの実が成長しています。
キミノバンジロウはグァバの仲間です。
グァバは赤い実ですが、こちらは熟すと黄色くなります。
パパイアも実をつけています。
花も鮮やかなヘリコニア ロストラタやメディニラが咲いています。
メディニラは冷室の株が次々とつぼみを出しているので、まだしばらくは楽しめそうです。
素通りなんかさせないゼ!(第3回 その1)
みなさまお久しぶりです! 「素通りなんかさせないゼ!」が帰ってきました。
地味で目立たず、多くのお客様に素通りされがちであろう植物を紹介する「玄人好みの植物」コーナー第3回目です。
今回はなんと!2回にわたって取り上げたいと思います。
第3回目の植物は「ハネフクベ」(Alsomitra macrocarpaもしくは Macrozanonia macrocarpa )です。
マレーシア・インドネシア原産で、通称アルソミトラとも呼ばれます。
「ハネフクベ」を漢字で書くと「羽根瓢」になります。
「瓢」(ふくべ)とはウリ科のユウガオのこと。実が「かんぴょう」に加工されるのでおなじみですね。
羽根のあるかんぴょう? わけが分かりませんね。
たしかに羽根のかたちですよね?グライダーみたいです。
じつはこれが「アルソミトラ」の種子なのです。
これはいったい何でしょうか?
大きさは大人の頭ほどあります。ヘルメットではありませんよ。
これが「アルソミトラ」の実なのです。
この実の中に上の写真の種子が何百枚と入っています。
実が熟すと、割れて中の種子が、テイク・オフ!
実が風でゆれるたびに、次々と飛び立っていきます。
アルソミトラの種子は1メートル落下すると4メートル前進するそうです。
高さ30メートルから落ちれば120メートル先に飛ぶことになります。
これは無風状態での計算ですので、うまく風に乗れば数百メートル、あるいはそれ以上滑空していき、
着陸した場所で発芽するのです。
種子の羽根の大きさは実のはじの部分にいくほど小さくできています。
小さい羽根の種子は近くに着陸、大きい羽根の種子は遠くまで飛んでいく。
こうしてかたよることなく種子を散布しているんですね。
何てうまくできているのでしょう!まさに大自然の神秘ですよね。
さて、より遠くに飛んでいくには、かなりの高さから飛び立たねばなりません。
このコーナーは「地味で目立たない植物」を取り上げることにしておりますが、
「よく見るとけっこうめだっているよ、コレ!」
さて、どんな姿をした植物なんでしょう?
ヒントです。写真をごらんください。
幹が天に向かって伸びている!ジャックと豆の木でしょうか。
次回、全ぼうが明らかに!!
つづく。
(M記)