おいしい蜜には“裏”がある?!

みなさんはウツボカズラを見たことがありますか?  
葉の先が“つぼ”のような形に変化して、そこへ虫をおびき寄せ、中へ落して消化吸収する食虫植物です。
蜜のにおいに誘われて、虫がつぼ状の葉の中へ落ちたら最後、
内側はロウのように滑りやすくなっているために這い上がってこられません。  
ウツボカズラを見たことがある!という方も無い方も、その落とし穴の中をそーっとのぞいてみてください。
罠にひっかかっているところを見ることができるかもしれません。  
ちなみ、にねったいかんのウツボカズラには何がかかっているのだろう、と気になってのぞいて見ると  
・・・中にはアリやガなどがしっかりとかかっていました!  
よく見ると、ウツボカズラのまわりにも、蜜に誘われてうろうろしているアリがちらほらといます。
ねったい館のウツボカズラはアリが栄養源になっているようです。  
しかし時にはウツボカズラの葉が虫にかじられるなんてことも!?
ウツボカズラと虫たちはどちらがうわてなのでしょうか?

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.08.31

おせっかいなお掃除やさん?!

お盆やらで、しばらくご無沙汰してしまいました。
最近少しひんやりする日が続いてますが、皆さま体調は崩していませんか?
 
さて、久々のつぶやき話です。
魚の好きな食べ物は、種類によって様々なのですが、ちょっと変わった食べ物が好きな 魚がいます。  
このお魚。
ホンソメワケベラです。    
ホンソメワケベラは他の魚の体表についた寄生虫を好んで食べるのですが、
そのような行動を「クリーニング」、クリーニングする生物をクリーナー」といいます。
ホンソメワケベラの他にも、アカシマシラヒゲエビや、オトヒメエビなどがクリーナーとして有名ですが、
時にはなんとハタなどの、すごく大きな魚の口の中にまで入って、食べかすまでも食べてくれる、  
なんとも働き者の、お掃除屋さんなのです。  
さて、ねったいかんのホンソメワケベラは、スズメダイの仲間やフグ、小型のエイなど、
たくさんのカラフルな魚たちと一緒に生活をしているのですが、  
もちろんこの水槽でもホンソメワケベラのクリーニング行動は見られます。
       
でもよーく見てみると、クリーニングしてもらう魚の反応は様々。
 
自分からお願いしに行くタイプはネッタイスズメダイ。胸びれをヒラヒラさせながら体を傾けて、  
なんとも気持ちよさそうです。(写真が少しブレてしまってゴメンナサイ)
ネッタイスズメダイ
ネッタイスズメダイとホンソメワケベラ
ハタタテハゼは、特に何の反応を示すこともなく、クールにクリーニングをうけるタイプ。
ハタタテハゼ
ハタタテハゼとホンソメ ワケベラ
そして意外にもクリーニングされるのを嫌がるのが、なんとこの水槽で一番大きなヤッコエイ。
ヤッコエイ
砂の中で身を潜めていてもホンソメワケベラは目ざとくヤッコエイを  
見つけてお掃除しようとつつきに行きます。
 
ヤッコエイはというと、「ギャー!やめてー!!!」と言わんばかりに
すごい勢いで水槽の中を逃げまどいます。
私もくすぐられるのに弱くてマッサージなんかも苦手なので、
逃げまどうヤッコエイの気持ちもわからなくはないような・・・。  
それでもホンソメワケベラお構いなし。
今日もクリーナーとして周りの魚たちの体をせっせ、せっせとお掃除しにいくのです。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.08.27

この夏の一番人気!

夏休みに入ってから、比較的涼しく過ごしやすい日が続いていますね。
私は相変わらず、ビルマムツアシガメのお食事風景を眺めては癒される日々を送っています。
さて、今回のつぶやき話では、地下1Fの水族館の常設水槽でダントツ 1番人気のこのお魚!
ハリセンボンについてつぶやきたいと思います。
みなさんもよくご存知のハリセンボン。
体をまんまるにふくらませて、栗みたいにトゲトゲした姿を想像する方も多いのでは。
水槽のハリセンボンを見ているお客様からも、 「ふくらんだとこ、見たーい!」 というお声をよくいただきます。
でも、ごめんなさい、見せられないんです・・・。
なんで???と思った方、ハリセンボンが何のためにあんなにするどいトゲを逆立ててふくれるのか、
考えてみましょう。
 ・・・・・・
 
       
   
そう、あれは、トゲトゲの針で敵を威嚇(いかく)し、自分の身を守るため。
つまり、ハリセンボンが嫌がることをしないと、ハリセンボンはふくれてくれないのです。
そんなことしたらかわいそうですよね。  
だからお見せできないのです。
でも、どうしても見たい!という方のため、  
水槽の魚名板横にふくらんだハリセンボンの写真を貼ってありますので、そちらでお許しくださいませ・・・。
水槽移動の際に捕まえようとしたときの写真です↑
ハリセンボンはとても人なつこい性格のため、人が水槽を見ているとよく遊びに来てくれます。
ハリセンボンのテンションが上がると、唇をガラス面に押しつけて、
ブチュッと唇がつぶれるまで寄ってくることも!
すごくカワイイので、皆様にもぜひ見ていただきたいです。
「会いに来てね-!」  ハリセンボンより

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.08.09

アメダマノキのお話

曇った日が続いておりますが、お元気ですか?  
植物も、管理する人が元気じゃないとうまく育たない・・・と常日頃感じています。  
「ねったいかん」というと名前だけでも暑苦しい・・・? いいえ、じつは館内は
 
屋外よりも涼しく、また「冷室」は盛夏でも25度を越えない管理をしておりミスト付き(!)で快適です。
そんな空間もありますので夏も是非お出かけ下さいね。
さてさて、アメダマノキ・・・温室のブリッジ手前に2本あり、
そのうちの1本にびっくりするくらい、たくさんの実がモリモリッ!という感じでついています。
トウダイグサ科コミカンソウ属の幹生果(かんせいか)です。
ねったいかんでは、伸びすぎると年に2回ほど剪定をしますが、野生では6mくらいになります。
とても甘そうなネーミングですよね。でもその実態は・・・?
誰もが顔をしかめてしまうほどスッパ~イ!です!
海外に赴任されている日本の奥様たちは梅干のかわりに使われるとか・・!?
見た目はまさに飴玉ですね。
果肉を取り除いた種子の形もまるでコンペイトウ!
外見にまどわされるな・・・ですね。ちなみに私は「美人は3日で飽きる。ブスは3日で慣れる。」
・・・を心のよりどころにしています・・・。(??!!)
 
アメダマノキの実はあまりにもスッパイので、試食会は行いませんが、
スッパイの大好き!という方はぜひスタッフにお声をかけてくださいね!

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.08.04
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