クマノミたちのイス取りゲーム?!

7月30日に、クマノミ水槽に新しいイソギンチャクを入れました。  
水槽中央にあるのが、古株のイボハタゴイソギンチャク、
右の岩にくっついてるのが新しく入れたハタゴイソギンチャクです。  
みなさまご存知のとおり、クマノミたちはイソギンチャクと共生して暮らしています。
フワフワのハタゴイソギンチャクのなかでかくれんぼしたり、横たわったり。
     
さて、新しいイソギンチャクを水槽に入れると、クマノミたちのイス取りゲームならぬ、
イソギンチャク取りゲームが始まります。  
現在水槽内にいるのは、カクレクマノミ8匹、セジロクマノミ2匹、ハナビラクマノミ1匹。
カクレクマノミ
セジロクマノミ
ハナビラクマノミ
イソギンチャクは前からあったイボハタゴイソギンチャクと新しく入ったハタゴイソギンチャクの2つ。  
今までは、セジロクマノミのペアがイボハタゴイソギンチャクを陣取っていましたが、
新しくハタゴイソギンチャクを入れた今、どのクマノミが勝負を制すのか・・・。
 
結果はコレ。
上が前からあったイボハタゴイソギンチャク、下が新しいハタゴイソギンチャク。
見てのとおり、セジロクマノミのペアが新しいハタゴイソギンチャクを制した模様。
古株イソギンチャクがなんだか寂しそう・・・。
 
かわりに誰か入るかなぁと観察を続けていると・・・。
古株イソギンチャクに他のクマノミが近づいた途端、セジロクマノミが追い出しに行きました!
そして古株にまたセジロクマノミのペアが入ったのです!
かと思うと、今度はこう。セジロクマノミがそれぞれのイソギンチャクに1匹ずつ。
「どっちのイソギンチャクがいいかなぁ?」
「こっちのほうがふわふわしてて気持ちよくない?」
と相談でもしているのでしょうか・・・。
 
いまはどうやらセジロクマノミがこの水槽を牛耳っているみたい。
さて、みなさまがねったいかんに来たときにはどうなっているでしょうか??
イソギンチャクにありつけなかったクマノミのためにも、
近々また新しいイソギンチャクを入れてあげようと思います。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.27

企画展「東南アジアの生き物たち」はじまる

7月16日から夏休みの企画展が始まりました。2011年の夏は「東南アジアの生き物たち」。  
「東南アジアの生き物たち」でどんな生物が見られるかというと、こんな生き物たちです!
ビルマムツアシガメ
ミドリニシキヘビ
トゲヤマガメ
ドリアモリドラゴン
ボルネオカワガメ
アカメカブトトカゲ
つぶらな瞳のボルネオカワガメに、上目遣いのとってもかわいいアカメカブトトカゲ、  
鮮やかな黄緑色をしたミドリニシキヘビなどなど・・・東南アジアにすむ爬虫類をたくさん展示しています。  
私個人的には、カメがお気に入り。エサを食べるところがすごくかわいい!
 
むしゃり・・・むしゃり・・・と野菜をかじる姿は、ついついじっと見てしまって、その場を離れられないほど。
エサをあげる時間は決まっていないのですが、もしも水槽内にエサがあったらぜひ皆さまも見てみてくださいね。
 
また、「昆虫ふれあいコーナー」もあり、東南アジアのかっこいいカブトムシやクワガタに触ることもできます。
(時間および定員が決まっていますのでご注意ください)
 
ちなみに、小中学生は毎週土日は無料で入館できるのですが、夏休み期間の7月21日 ~8月24日は
毎日毎日ずーっと入館無料!!! ぜひ遊びに来てください。かわいい生き物たちと一緒にお待ちしております。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.20

仮設住宅の緑のカーテン

皆さんのお宅の「緑のカーテン」順調ですか?  
ここのところの猛暑で、ゴーヤーたちもグングン生長しているのではないでしょうか?  
ねったいかんでは、数年前から、緑のカーテンを推進したイベントを数多く実施しております。
今回は「NPO法人緑のカーテン応援団」の方たちと一緒に東日本大震災で被災された方々が入居されている、  
あるいは入居予定の仮設住宅に緑のカーテンの設置に行ってきました。  
NPO法人緑のカーテン応援団が用意した資材
   
1回目は仙台市のあすと長町、2回目は1泊で福島県の川俣町と宮城県の多賀城市。
入居されている方(入居予定の方)と、現地のボランティアの方と、
応援団のボランティアが一緒になって設置を行いました。
自宅のある調布から仙台はちょうど400㎞。2回目は宿泊場所が仙台の近くでは全く取れなかったせいもあり、  
走行距離は2日で1000㎞を越えました。  
川俣町では160戸すべてに設置するため、ボランティアは総勢100名もの大所帯。4つのグループに分かれ、
様々な現場対応の中、無事完成しました。
設置されたゴーヤー
庭や畑の緑に囲まれた暮らしから、鉢も土もない、不便で窮屈な仮設の生活の中で、少しでも緑のカーテンや植物が  
不便で窮屈な仮設の生活の中で潤いになれば・・・と 、切に願っております。
あすと長町 4班の皆さんと。すくすく育って、立派な緑のカーテンになりますように。
(K.I)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.07.14

ランナーを見るとついついうれしくなっちゃうんです。

皆様は、「これを見るとついついニヤけちゃう、うれしくなっちゃう」 というものはありますか?
 
私は、じつは、“ランナー”を見ると、ニヤリ としてしまいます。
「この飼育係さん、何を唐突にマラソンのこと語ろうとしてんの!?」
そう思った方、ランナー といっても、走る人のことではなく、
サンゴの走根(そうこん)や、水草の走出枝(そうしゅつし)のことですので、あしからず。    
サンゴの中には、殖(ふ)えていく際にランナー(走根)を出す種類があります。
ムラサキハナヅタやツツウミヅタなどのハナヅタ類特有の増殖の仕方で、
ランナーを伸ばした先に、新しいミニサンゴが出てくるのです。
ムラサキハナヅタ
ツツウミヅタ
写真の中央のあたりに、白っぽくて、うにょうにょっと出ているものがわかりますか?
これがツツウミヅタのランナーです。
ここに新しいミニサンゴが芽を出してくるのです。
また、水草にも、ランナー(走出枝)を出して株を殖やしていくものがあります。
例えば、このバリスネリア・スピラリス。 根元の拡大写真を見てみましょう。
株と株をつなぐ横に伸びたものがランナーです。
さて、ではなぜランナーを見るとうれしくなるのかというと、
植物やサンゴが“殖える”ということは、“元気だよ!” という印なのです。
飼育環境が悪いと、もちろんサンゴは成長しませんし、植物も枯れてしまいます。    
ですので、植物やサンゴがしっかり成長して殖えている証のランナーを見ると、
飼育係としてはとってもうれしくなる、ということなのです。  

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.10

ねったいかんの緑のカーテン推進リーダー?!

7月になり、毎日暑い日が続いていますが、皆様、体調は崩されていないでしょうか?  
今年の夏は節電対策として、例年以上に緑のカーテンが普及しているように思われます。  
素晴らしいことですね。
 
ねったいかんには、「緑のカーテンをもっと広めよう!」と
ねったいかん緑のカーテン推進リーダーとして4月23日からがんばっている生き物がいます。
「オオウミウマ」というタツノオトシゴの仲間です。
なぜオオウミウマが緑のカーテンの推進リーダーになったのかというと ・・・
緑のカーテンとして栽培されるツル植物のように、からまるのが大好きだからです!!!  
水槽内にレイアウトされた枝にからまる姿は、とってもかわいらしくてなんだかすごく癒されます。
でもたまに、お互いの意思疎通に失敗して、こんなことも・・・。
「ボクはこっちに行きたいんだ!」
「いいえ、私はこっちがいいわっ」
という声が聞こえてきそうです。
 
そして、からまりたい気持ちが高まりすぎるとこうなってしまいます。
ここまでくると、写真では誰がどうなっているのかわからないほど。
これくらいからまるのが好きなのです。
「なにするんだよー!」 と聞こえてきそうなのがこの写真。
首に巻きついてしまいました・・・
そんな癒し系の推進リーダー「オオウミウマ」は、ねったいかんの2Fで展示中。
緑のカーテンを普及するために、今日もからまりながら頑張っています。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.05
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