ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

見どころ情報(8月10日号)『今年もきれいに咲きました✨』

皆さんこんにちは!

去年のリフレッシュ工事の際移植した『グラマトフィルム スクリプツム シトリヌム‘ヒヒマヌ’』が今年もきれいに咲いてくれました!

着生していたインドゴムノキから切り取るような形で移植したので新しい場所でうまく咲いてくれるか心配していましたが、無事に咲いてくれて一安心です(^^)

ここ1~2週間が見ごろとなりますのでぜひご来館の際はチェックしてみてくださいね♪

グラマトフィルム スクリプツム シトリヌム‘ヒヒマヌ’ Grammatophyllum scriptum var. citrinum

見どころ情報(7月30日号)『夏も本番!』

タイタンビカス Hibiscus x Taitanbicus

 

みなさんこんにちは!

梅雨が明けてセミの鳴き声とともに、蒸し暑い夏がやってきました。
ねったいかんでは今たくさんの花や実がなっています。

タイタンビカスも今年もきれいに咲きましたよ!

アメリカフヨウとモミジアオイを掛け合わせて作られた交配種なんですが
花がとても大きく子供の顔くらいの大きさがあるんです!

ヒマワリ サンフィニティ

花壇と駐輪場に植えられたヒマワリ サンフィニティ。
小型の品種で花芽がたくさんつくのでにぎやかな雰囲気です。

オスモキシロン リネアレ Osmoxylon lineare

フィリピンからマレーシアに分布していて流れの早い渓谷に自生する植物です。

茎の先端に花弁のない小さな雄花と雌花を時間差で咲かせます。
先に雌花が咲き、果実が見えてくるころその下から雄花が伸びて咲きだします。

にょきにょきと生えたカビ菌のような形をしたものが雄花です。
なんともユーモラスな姿ですね。

アメダマノキ  Phyllanthus acidus

飴玉のような見た目の実が幹にたわわになっています。
硬くて酸味が強いため砂糖漬けやピクルスに加工して食べるそうです。

食べたらすっぱくて飴玉のような口の形になっちゃいそうですね!

ハイビスカス各種 Hibiscus

今年も色とりどりのハイビスカスが咲いています。
トロピカルな雰囲気でウキウキしますね♪

 

パラミツ  Artocarpus heterophyllus

パラミツの実が着々と大きくなってきました。
三つなっていた実も、残念ながら2つ落下し、残り一つとなってしまいました。

ぜひ数年ぶりに実ったパラミツの実を見に来てください。

ブラキキルム ホースフィールディー Brachychilum horsfieldii

ジャワ島原産のショウガ科の植物です。
花は白色で地味な感じですが、果実は鮮やかなオレンジ色で種は真っ赤な色をしています。

果実が弾けた姿はちょっとグロテスクですね!

トケイソウ インセンス  Passiflora ‘Incense’

園芸品種で耐寒性のある種類です。
中心の三つ又に分かれている部分がメシベで、その下の黄色い部分がオシベです。
その周りを囲んでいるワシャワシャとしたひげのようなものは花びらやオシベの一部が変形してできたものです。

ジャワフトモモ Syzygium samarangense

マレー半島原産。つやつやとしたベルのような形の果実です。
シャリシャリとした梨のような食感で甘みがあります。

パイナップル Ananas nanus 

パイナップルがなっています!お店では収穫されたものしか見られないので、ぜひどんな風に実がなっているのか観察してみてくださいね!

 

区立小学校の夏休み期間は毎日小学生と中学生は入館料が無料となります!

自由研究のテーマを探しにぜひねったいかんにきてくださいね♪

夏休み特別展「熱帯の昆虫と食虫植物」開催中です!

みなさんこんにちは!

ねったいかんではついに毎年大人気の夏休み特別展「熱帯の昆虫と食虫植物」が始まりました!

すでにたくさんのお客様にお越しいただき、会場は賑やかです!

展示室に入るとまずは大きなヘラクレスオオカブトがお出迎えしてくれます。

他にも東南アジアのギラファノコギリクワガタマンディブラリスフタマタクワガタ
ラコダールツヤクワガタなどの大型甲虫やオセアニアのニジイロクワガタの生態展示をしています。

とても人気だったふれあいコーナーは残念ながら今年も設置できませんでしたが、
標本コーナーも充実しているのでたくさんの虫を見ることができますよ~!🦋🦋

食虫植物コーナーではウツボカズラサラセニアハエトリソウなどの食虫植物を展示しています。
販売コーナーもあるので、ぜひ気になる植物を育ててみてくださいね🌱✨

さらに、今年も自由研究おたすけノートを用意しました!
今年は「自分で作る葉っぱずかん」
お気に入りの葉っぱを見つけて観察し、オリジナルの葉っぱ図鑑を作りましょう!🍃

 

夏休み特別展「熱帯の昆虫と食虫植物」は8/29まで開催しています。
来館の際は熱中症に気を付けてお越しください。

それではみなさまのご来館をお待ちしております!

「地球と環境展」最終日です!

みなさんこんにちは!

本日は小規模展示「地球と環境展」最終日です!

地球温暖化や森林伐採、海洋プラスチック汚染など・・・現在の地球はたくさんの問題を抱えています。

しかし、ひとりひとりが意識して行動することで確実に地球環境を良くすることができます!

今回の展示ではそのためのヒントとなるSDGsを紹介しています。

展示室内では、自分がどれくらいSDGsを日常生活に取り入れられているのかチェックできる「SDGs日記」の配布をしているので、ぜひ一人一枚持ち帰って活用してみてください。

さらに、小学生のSDGs認知度調査も行っています。
小学生の方は受付でシールをもらって当てはまるところに貼ってくださいね。

SDGsについて分かりやすく説明された参考図書も置いています。
こちらは図書コーナーに常設されているので、展示終了後も読むことができますよ📚

今回の展示を通じてSDGsのことを理解し、自分たちが地球のためにできることを考えてみましょう!

「地球と環境展」を見学できるのは今日がラストチャンス!

18時まで開館していますが、最終入館は17時30分までなのでお気を付けください😊

ご来館お待ちしています~!!🦜🐢

こぼれ話(6月22日号)『今日は熱帯雨林の日です!』

みなさんこんにちは。

今、ねったいかんでは企画展『アマゾン展』が絶賛開催中です!

今回のこぼれ話は、企画展にちなんで以前スタッフが行ったエクアドルのアマゾンのお話をします。

宿泊した高床式のロッジ

エクアドルにはアマゾン川の支流があり、このナポ川のアマゾンツアーはとても人気のあるツアーです。

ピラニア釣り(釣った後は川に戻します)

企画展内のパネル説明にもある通り、アマゾン川には白い川、黒い川、緑の川があります。

『白色の川』
アンデス山脈に水源のある川は、大量の泥が含まれた薄い黄褐色の水が流れていますが、現地の人はなぜか白い川と呼んでいます。

『黒い川』
薄いコーヒーのような水の色でこう呼ばれています。川の上流域にイガッポ林という一年中水に浸った森林が広がっていて、枯れた植物が水に沈み分解され、目に見えないほど細かい有機物の粒子が多く含まれるので、水が黒くなるのです。

『緑の川』は浸食作用が起こりにくいブラジル高原に源流があり、水に含まれる粒子が少ないので透明度が高く、水の色が青みがかった緑に見えるのでそう呼ばれています。

ベニノキの種  Bixa orellana

アマゾン内にはいくつかの種族の先住民族が暮らしており、ベニノキを使って装飾を施したり、落ちている鳥の羽を使った装飾品を作り身にまとっています。

熱帯雨林でよく見られる板根もここでも見ることができます。

板根は、根が地下ではなく地上に板状の根が発達しています。土壌の層が薄いので地中深く根をはれないからと考えられています。

アマゾンの板根

アマゾン川は雨が多いことから、雨期になると川の水かさが増し、森は水に飲みこまれます。これを「水に沈む森」(レインフォレスト)と呼び、ボートツアーでは飲み込まれた木の枝をかき分けながら進みます。

 

そのほかアマゾンにはワニやサル、木に絡まるヘビ、鳥、昆虫や植物など様々な生きものを観察できます。

熱帯雨林のすごいところ!

熱帯雨林は面積でいうと世界の陸地の7%に過ぎませんが、生物種の50%以上が生息している生物多様性の宝庫です。
陸地全体の酸素の約50%をまかなっており、私たちが生きていくうえでなくては生きていけない存在です。
しかし人間による環境破壊で年間に約日本の面積の半分の森林が消滅しているといわれています。

アマゾンは遠い存在と思われがちですが、今回のアマゾン展が熱帯雨林の環境問題を少しでも身近に感じるきっかけになってくれたらうれしいです☺

ねったいかんのアブラヤシ