ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

企画展『バタフライガーデン』4月26日(火)~5月8日(日)が始まりました!

みなさんこんにちは!
企画展『バタフライガーデン』がはじまりました!

会場内にはお花に囲まれて写真をとれるフォトスポットや
蝶や蜂が好きな蜜源植物のお花が展示してあったり

蝶の幼虫が食べる葉っぱの展示コーナーや

博物学者マリア・ジビラ・メーリアンが描いた美しい昆虫画と
蝶の標本の紹介コーナーがあります。

SDGsとみつばちの展示の紹介コーナー、

板橋で見られるデジタル観察図鑑や緑のカーテンの展示や
野菜や花苗の販売コーナーも見逃せませんね!

ほかにもゴールデンウィークはイベント盛りだくさん!
ぜひねったいかんに遊びに来てね!

見どころ情報(4月3日号)『たったひとつのヒスイカズラの花』

ヒスイカズラのつぼみが膨らみ、開花し始めました!

今年は1房のみの開花となります。

去年行った改修工事で一度ツルを整理し、葉っぱがすべて落ちてしまったので
心配していましたが葉っぱが再び復活!

それだけでも良かったと安心していたのですが、つぼみを発見した時は
突然プレゼントをもらった時のような驚きと嬉しさがありました☺

この春唯一のヒスイカズラの花を見に、ぜひねったいかんに遊びに来てください♪

こぼれ話2月12日号『ピースフルな日々を!』

アンスリウム 

みなさんこんにちは!もうすぐバレンタインですね!

バレンタインと言えば💛型のチョコレートが定番?ですが、

実はねったいかんにはたくさんのハートの形をした葉っぱがあるんです♪

 

ここにも

クワズイモ 

ここにも!

ポトス

こんなところにも!

いつもは気づかないで通り過ぎてしまうような場所にも、ハートの葉っぱがたくさん隠れているんです!

ひっそりとたたずんでいるハート💛を探しにねったいかんに遊びに来てください!

こぼれ話1月29日号『カクチョウランが咲いています!』ねったいかんの絶滅危惧種②

もうすぐ2月に入りますが、ますます寒さが厳しくなったように感じます。
冬でも暖かい『ねったいかん』に遊びに来てみませんか?

12月に咲き始めたカクチョウラン。そろそろ咲き終わりが近づいています。
咲き終わる前に、ぜひご覧いただきたいと思い今回はカクチョウランについて
ご紹介します。

カクチョウラン(鶴頂蘭)学名 Phaius tankervilleaeは、種子島、屋久島以南に分布する
大型の地生ランで大きなものでは花茎が1mを超えるものもあります。
その姿はとても日本に自生するランとは思えないほど大きくて迫力があります。

カクチョウランの分布域は、日本だけでなく東南アジアから東太平洋に沿って、ジャワ、パプアニューギニア、オーストラリアにまで及びます。

自生地のひとつである奄美大島では、端午の節句をはさんで4月下旬から5月中旬にかけて開花期を迎え、花が終わると梅雨に入るそうですが、なぜか『ねったいかん』では毎年12月から1月に咲き始め、2月から3月に咲き終わります。

カクチョウランの花は、花茎の上に複数個かたまって下向きに咲きます。花の大きさは10㎝ほどあって斜めから見るとツルが飛んでいるように見えることから、鶴頂蘭と呼ばれるようになったそうです。

カクチョウランについては、幕末の奄美民族誌に、「四月花開、茎長三、四尺、花外白、内朽葉色、形鶴ノ如飛、葉大サ似馬蘭」という記述とスケッチが見られ、当時はよく見られる植物であったようです。

しかし、現在では環境省レッドリスト絶滅危惧II (VU)(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。カクチョウランは日当たりよい場所を好み、山間部の農耕地や道路ぎわの日当たりよい場所に生育します。くすんだ色の小さい花が多い中で、大型で鮮やかな色合いのカクチョウランの花は大変目立つので、乱獲されてしまったようです。

貴重なカクチョウランの花が咲き終わる前に、ぜひご覧ください。

他にも雲霧林ゾーンには見どころがたくさんあります。

Dendrobium glomeratum  デンドロビウム グロメラツム

 

Coelogyne  セロジネ各種

Dendrobium infundibulum  デンドロビウム インファンディブラム

Brachychilum  horsfieldii ブラキキルム ホースフィールディー

見ごろのうちにぜひねったいかんに見に来てください!

見どころ情報(12月22日号) ツボミがたくさん

12月に入り、日に日に寒さが厳しくなってきました。
冬でも暖かい「ねったいかん」遊びに来てみませんか。

今「ねったいかん」では、珍しい花や実がたくさん見られるのですが、
今回はツボミを中心に見どころをご紹介します。

ムラサキモクワンジュの花が3年ぶりに咲き始めました。
3年前は数輪しか咲きませんでしたが、今年はたくさん見られそうです。

ムラサキモクワンジュ Bauhinia purpurea

キンカチャのツボミも黄色く膨らんできました。

キンカチャ Camellia chrysantha

モクセンナの花は真っ盛りですが、ツボミもまだたくさんあります。

モクセンナ Senna surattensis

カリアンドラも咲き始めましたが、ツボミもまだたくさんあります。

カリアンドラ ハエマトケファラ(オオベニゴウカン) Calliandra haematocephala

冷室(雲霧林ゾーン)ではいろいろのランのツボミや花が見られます。

カクチョウラン Phaius tankervilleae

ジゴニシア 紫小町 Zygonisia Murasakikomachi
(花は過去に咲いた時の写真です。)

 

デンドロビウム ’ネリースレード’  Dendrobium cv. ‘Neliie Slade’
(花は過去に咲いた時の写真です。)

セロジネ マッサンゲアナ Coelogyne massangeana
(花は過去に咲いた時の写真です。)

デンドロキルム フォルモサヌム Dendrochilum formosanum
(花は過去に咲いた時の写真です。)

ホンコンシュスラン Ludisia discolor

 

見どころ情報をご覧いただくころには、もう花が咲いているかもしれません。

すでに開花しているものもあるので、ぜひ熱帯館に遊びに来てください!

(I記)