公園だより

公園スタッフから、⽇々のできごとやお花の情報などを発信しています。

関東大震災で命を落としたアメリカ山公園の元住人ドクター ウィーラー

今から1923年9月1日11時58分、関東地方を未曽有の大震災が襲いました。
横浜のまちは地震によって発生した火の手に包まれ、多くの人々が命を落とします。
アメリカ山公園の当時の住人であった英国人医師エドウィン・ウィーラーもその一人でした。

写真はウィーラー邸の庭にて撮影されたもので、両端がウィーラー夫妻です。
ウィーラーの子孫ピーター・ドブズさん(英国在住)からご提供いただきました。

山手町97番地に約半世紀居住

英国人医師エドウィン・ウィーラーは、関東大震災まで約半世紀の間、山手町97番地(現 アメリカ山公園)に家族とともに住んでいました。

写真 ウィーラー夫妻(ピーター・ドブズ氏所蔵)

横浜外国人居留地の重鎮

1869年に英国海軍軍医として来日したウィーラーは、英国公使館医官、日本政府の工部省鉄道医などを務めたのち横浜に移り、現在のアメリカ山公園のあるブラフ(山手町)97番地に居を構えます。
医師としてまた横浜居留地の重鎮として親しまれた人物でした。

写真はウィーラーが行った講義の記録です。
(「法沕列児」は「ホイーレル(ウィーラー)の当て字」)

没後百年

今年の9月1日で、関東大震災から100年。
エドウィン・ウィーラーが亡くなってから100年の時が経ちましたました。
医師の墓は今も横浜外国人墓地の一画にあり、夭折した子供たちとともに永遠の眠りについています。

みつばちクイズに挑戦!

2013年、アメリカ山公園ではみつばちの飼育を通した環境教育プログラム「はち育」をスタートさせしました。
プログラムの一環として販売しているはちみつは山手地区の自然の味として皆様に親しまれています。
今年は「はち育」開始10周年。
そこでこの機会に、みつばちについてもっと知っていただくためのクイズをご用意しました。
身近にいるのに知っているようで知らない「みつばちの秘密」。
ぜひ挑戦してみてくださいね!
(今年8月20日のはちみつ量り売りの日に公開したクイズと同じものです)

みつばちクイズ スタート! 

正解と解説はクイズの最後をご覧ください。

正解と解説 なんもんできたかな?

Q1 ✕

働きばちの寿命は、約30日です。(ただし冬を越す間は、あまり働かないので約半年)

Q2 〇

働きばちは全員メスばちです。巣に敵が入ってきたときに戦うのもメス、(雄は針を持ちません)花から蜜を集めるのもメス、育児をするのもメスです。

Q3 〇

わたしたちが食べている野菜や果物等の約7割はみつばちによる受粉が必要です。

Q4 ✕

オスばちは、結婚相手となる女王ばちを探しに、決まった時間に飛び回る以外は、巣の中でのんびりしています。
でも結婚相手になった時は交尾をした瞬間,オスばちは即死してしまいます。

Q5 ✕

みつばちの生活する部屋は六角形です。ハニカム構造は私たちの暮らしの中で活躍しているとても頑丈な構造です。

Q7 〇

女王ばちは巣の中に1匹だけ。新しい女王ばちが生まれると、元の女王ばちは働きばちの半分を連れて巣立ちます。
※例外もあります

Q7 ✕

黒い服は、はちの敵となる熊などの動物の色に近いため刺されやすいです。また、毛羽だった素材もみつばちは嫌います。
白が刺されにくい色です。

Q8 ✕

働きばちが一生で集めるはちみつはティースプーンの半分程度です。

動画でご紹介! はちみつ量り売りと公園へのアクセス方法

皆様にご好評いただいているはちみつ量り売りのご紹介ビデオが完成しました。

量り売りの販売所はアメリカ山公園建物3階の運営管理事務所。
ちょっとわかりづらい場所なので、ビデオではアクセス方法についてもご案内しています。ぜひお役立てください。

はちみつ量り売り
価格:1グラム7円(洗浄・乾燥済みの容器をご持参ください)
場所:アメリカ山公園3会運営管理事務所
日時:月に2,3回実施しています。詳しくはウェブサイトの「はちみつ販売のお知らせ」をご覧ください。
お電話でのお問合せも承ります。
045-232-4661(平日 9:00~17:00)

瓶入りはちみつやはちみつせっけんなどアメリカ山公園産はちみつの関連商品も販売しています。

芝生養生にご協力ありがとうございました!

8月1日より15日まで芝生養生のため中央広場を立入禁止とさせていただいていましたが、
おかげさまで芝生が元気を取り戻しました。
ご協力ありがとうございました!

真夏の日差しを受けてまぶしいような緑の広がりを見つめているのは、保育園の園児さんたちが育てているヒマワリ。
炎天下をものともせず背筋をぴんと伸ばして整列しています。

草むらの茎につかまってしばしはねを休めるシオカラトンボ。

焼けつくような日差しが広場に描くのは、杭の間をつなぐ鎖のか細い影ばかり。
お盆休み正午の公園は、人影はおろか虫をついばむ小鳥たちの姿すらまばらです。

真夏の花めぐり

学校が夏休みに入り、真夏の日差しが降り注ぐ公園は散歩する人の姿もなく聞こえてくるのはセミの鳴き声ばかり。それでも公園のあちこちに目をやると個性豊かな花たちがけなげに咲いています。

小花が放射状に広がるアリウムの中でも真っ白な花色がひときわ涼しげな’サマービューティー’(Allium ’Summer Beauty’)
アリウムには仲間が多く、玉ねぎ、にんにく、にら、ねぎなど食卓でおなじみの食材たちもこの「夏美人」さんの親戚にあたるそうです。

花びらの色のグラデーションが美しいラバテラ(Lavatera bicolor)
ハナアオイの名でも知られるアオイ科の花です。

糸のように細く長い茎の先端に咲くガウラ(Gaula lindheimelii)の花は絶えず風に揺れてまるで薄桃色のちょうちょのよう。
涼し気な蝶の群舞に、一瞬暑さを忘れてしまいそうです。