億両

一両から万両まで取り上げてきましたが、今回が最後です。
ミヤマシキミ。「億両」だそうです。
明るい林内からやや暗いところまで、姫の沢公園ではかなり頻繁に見かける植物です。
下草の少ない場所でも生えていることがあるので、遠目にもこの赤い実はよく目立ちます。
ただ、あまりたっぷりと実がついているものを見かけることはないようです。
実付きのよいものを見つけたので写真を撮ってみましたが、よく見かけるのは、次の写真くらいのものです。
下のような状態のものばかり見ているせいか、個人的にはマンリョウの方が品があるような・・・

一両

さて、十両から万両まで取り上げてきました。
センリョウ、マンリョウは、そもそも植物の名前にもなっているので有名ですが、
千両と万両があるなら・・・と調べて出てくるのが
十両(ヤブコウジ)と百両(カラタチバナ)です。
ここで終わりにしてもよいのですが、せっかくなので追加を。
アリドオシ(蟻通し)です。
「一両」とされています。
残念ながら、まだ園内では実を見ていませんが、これも赤い実がなります。
アリドオシの特徴は、なんといっても葉よりも長いトゲです。
迫力満点のインパクトがあります。
トゲのある植物はどれも痛くて嫌ですが、もしも植物の中にトゲトゲ界ランキングというのがあったとしたら、結構上位に位置するのではないか、と思うくらいトゲの占める割合の大きい植物です。
万両

千両に続きマンリョウ(万両)です。
このマンリョウもセンリョウと同じく、樹木の名前自体がマンリョウです。
実もたくさんつき、若々しいセンリョウよりも色合いが落ち着いた雰囲気で、名前の数字の順の通りにこちらが格上なのだなぁと納得するところがあります。
鳥が実を食べて広げているのか、気づくと園内のあちこちで見かけます。
千両

センリョウです。
この植物は、名前がそのまんまセンリョウ(千両)とつけられていて、お目出たい樹木です。
葉の周りには、はっきりとしたギザギザ(鋸歯(きょし)といいます)があり、紅い実が上につくのが特徴です。
なんとなく若々しく勢いがある印象を受けますが、いかがでしょうか。
さてこのセンリョウ、園内で見られるのはビジターセンター脇の階段を上がった所の右手のひとかたまりです。
場所と生え方からみて、たぶん誰かが植えたものだと思われます。
他の場所では見かけないので、残念ながら公園内で自生しているものはなさそうです。
百両

カラタチバナです。
いわゆる「百両」だそうです。
シュッとした細長い葉が特徴的で、一度覚えると葉の形が目立つように感じます。
林縁部から林内といったところに生えています。
ぽつっと一本で突然見つけるので、見つけると「あれこんなところに」と思うのですが、すぐにどこで見たかを忘れてしまう植物でもあります。
