ねったいかんだより

当館スタッフから、植物館や水族館での日々のできごとや植物の情報などを発信しています。

『らん展2023~ランとシダ~』1月3日~15日まで開催中!

みなさんこんにちは!
ただいま『らん展2023~ランとシダ』開催中です!
多種多様なランとシダ、ギアナ高地の写真展示、生きている植物化石の紹介、
恐竜の顔はめパネルなど盛りだくさん♪
1月6日にはミニアレンジメントづくり、7日は恐竜のパクパク工作のイベントを
ご用意しています!

ギアナ高地の生きものたち

恐竜の顔はめパネル

神代洋らん友の会

ランコーナー

シダコーナー

生きている植物化石

恐竜時代に栄えたシダ植物は、今でも原始の姿をとどめています。
時代が流れるとともに裸子植物、被子植物と進化は進み、新たな植物が出現してきました。

そんな中でもランは比較的新しく出現した新参者です。

でてきたころには先人がいて、どこもかしこも誰かが住んでいました。
そこで、仕方がないので住人の少ない、樹の上や岩場、乾燥地などニッチを攻めて分布域を世界中に広げていきました。

今回は、そんな多種多様なシダとランをご紹介するとともに、併せてシャーロックホームズの著者で有名なコナンドイルの著書、『ロストワールド(恐竜の世界)』の舞台となったギアナ高地を写真にてご紹介しています。

孤立した台地が隣接するテーブルマウンテンは、その成り立ちからか原始の姿をとどめており、恐竜が住んでいるかも!?と思わせる風景です。

そのため固有種も多く、たくさんの不思議な生き物たちが見られます。
まだいらっしゃってない方はぜひ『恐竜の世界』に旅行に行った気分を味わいに、ねったいかんに遊びに来てください♪

こぼれ話(1月5日号)『シダ植物って知っていますか。』

今、ねったいかんでは『らん展2023~ランとシダ~』が開催されており、
色々なシダ植物を紹介しています。

多くの植物は、根っこから葉っぱの先までつながった管で水や栄養分を運んでいます。
この管を維管束(いかんそく)といいます。

シダ植物は、根、茎、葉に分化した組織と、維管束を持った、はじめての植物です。
種子植物はタネで増えますが、シダ植物は胞子(ほうし)で増えます。

根、葉、茎の区別はありますが、花が咲かないので種子もできない植物。
それがシダ植物です。

色々なシダ植物

シダは恐竜が生まれる前から現代まで生き残ったロマンあふれる植物です。
形態や生活環境などで、いくつか紹介してみます。

ヒカゲノカズラ類(ヒカゲノカズラ)
石炭紀頃繁栄した、リンボクなどの末裔とされる植物です。細かい葉がたくさん並んだ、
単純な葉脈しかもたない原始的な維管束植物です。

着生シダ(ビカクシダ、シマオオタニワタリ)
木の幹などに着生しますが、木から養分や水分を吸収することはありません。

ビカクシダ、シマオオタニワタリは、雨や落葉を受け止める形をした葉を持っています。

木性シダ(ヒカゲヘゴ、クロヘゴ)
樹木と見られがちですが、実は草本類で年輪がありません。
幹の先端に大きな葉を出すので、ヤシやソテツのような姿をしています。

水生シダ(ボルビティス ヒュディロティ、サルビニア ククラータ)
水中で生活するもの、浮草として生活するものを水生シダといい、
シダ類としては特異な形態をしています。

次に「ねったいかん」のシダ植物と胞子の入った胞子嚢(ほうしのう)をご覧ください。
2枚目の写真の赤丸が胞子嚢です。

シマオオタニワタリAsplenium nidus(チャセンシダ科)        

厚い葉を放射状に出します。中にたまった落葉は腐食となり、この中に根を張ります。

マツザカシダPteris nipponica(イノモトソウ科)                     

縁の緑と白い斑のコントラストが美しいシダです。

アジアンタムAdiantum raddianum cv.(イノモトソウ科)         

水辺に生える小さい葉をたくさんつけた繊細で涼しげなシダです。

ブレクナムギップムBlechnum gibbum(シシガシラ科)           

ジュラシックパークに出てきそうな木性シダの仲間です。

リュウビンタイAngiopteris lygodiifolia(リュウビンタイ科)   

甲羅と呼ばれる黒褐色の塊から、長さ1mにもなる葉を伸ばします。

ホウビカンジュNephrolepis biserrata(ツルシダ科)                 

漢字名は「鳳尾貫衆」で、鳳凰の尾の様なシダという意味です。

イヌケホシダThelypteris dentata(ヒメシダ科)                        

葉の両面に密に毛が生えているので、「犬毛穂羊歯」の名前が付いたそうです。

色々なシダ植物をみに、ねったいかんに遊びに来て下さい♪

すいぞくかんニュース

皆さんあけましておめでとうございます
2023年はウサギ年ですね!
水族館にウサギはいないと思っていませんか…!?
実はいるんです!

こちらヒフキアイゴ!

全然ウサギの耳もないですが…
実は英語で「ラビットフィッシュ」と呼ばれているんです🐇
なんとも、顔がウサギに似ているからだとか…🐰
ねったいかんの水槽にもくらしていますので、
ぜひお近くで見てみて、ウサギに似ているか見極めて下さい🐰

そして、新たに、「おさかなニュースけいじばん」を始めました!
入口入ってすぐの階段を下りたホール前の柱に貼ってあります。

こちらは、毎月何かの生き物をピックアップしたポップを掲示する場所になっていますが、

なんと、ピックアップした生きもののはがきもしくはポストカードを無料で配布しています🐟!!先着順にはなってしまいますが、飼育員お手製のポストカード集めてみてください🐟

おひとり様一枚限定ですが、大事にお使いくださいね!

1月は早速ですが、🐰に似た、ヒフキアイゴになります!是非見に来てくださいね!

平日限定!むっちゃんにごはん

皆さんこんにちは!
もうすぐ1年が終わりに近づいておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、平日限定の新しいイベントをご案内しちゃいます!

「平日限定! むっちゃんにごはん」始めました!
むっちゃん毎日もちろんご飯は貰っていますが、なんと平日限定で、お客さまがむっちゃんにごはんをあげる事の出来るイベントを開始しました!
目印は、入口の券売機隣にあるこちらの看板!

こちらが出ていれば、その日はごはんをあげることが出来ます!
人数は先着5名さまのみですが、温室を散歩するむっちゃんにぜひごはんをあげてみませんか?✨
平日のゆったりとした時間限定ですが、むっちゃんと緑に癒されてみてください!

こんなかんじで、口におべんとつけちゃうかわいいむっちゃんを間近で見ることが出来ちゃいます🐢

じかんは13時~13時30分。
ちなみにごはんをあげなくても、この時間ごはん看板が出ていれば、お散歩するむっちゃんを見る事も出来ますので、ごはんがまだ恥ずかしいな…なんて方は散歩だけでも見に来てくださいね!

こんな感じの映え✨写真も撮れちゃいます!

ぜひねったいかんに来たら参加してみてくださいね!
むっちゃんも皆さんをお待ちしています🐢

【12/27まで】「トワイライトジャングル探検」で夕方を楽しもう!

みなさんこんにちは!
12月になってから本格的に冬がやってきて、暗くなるのも早くなりましたね。
そこで!暗いからこそ楽しめるイベントはいかがでしょうか?

というわけで、おすすめしたいのが現在開催中の「トワイライトジャングル探検」。
懐中電灯片手に、動物たちが隠れている温室を大冒険しましょう✨✨

ジャングルの中を恐る恐る進んでいくと、動物が隠れているスポットが登場。
懐中電灯で木の上や森の中をよく観察して、隠れている動物を探し出しましょう!
ひょっとしたらこの写真のどこかにも…?

さらにさらに、見られるのは動物だけじゃありません。
植物のなかには、明るい時間と暗い時間で姿が変わるものがいるんです!

これはムラサキモクワンジュ(ひるまのすがた)。

こっちはモクセンナ(ひるまのすがた)。
この2種類は暗くなると見た目がちょっぴり変わるとか……。
いつもとは違う植物たちの姿も必見です。

そんな「トワイライトジャングル探検」は2022年の最終開館日、12/27まで毎日16:15~17:30に開催中!
全部の動物と植物を見つけられたらいいことがあるかも……?
お越しの際はご自宅から懐中電灯をお持ちくださいね。
みなさんのご来館、楽しみにお待ちしています😊