
公園ごとの個性を生かし、
毎日の細やかな業務で
安心・安全な空間を提供
東日本統括支店 管理運営部 中央・北部地区
2021年入社/新卒採用
日本大学大学院理工学研究科修了後、2021年に西武造園に新卒で入社。2022年から2年間、千葉県立公園に配属され、公園の管理・運営業務全般に携わる。ボランティアの方々と協働での花壇管理なども行った。2024年4月より渋谷区立宮下公園に勤務し、施設管理や、取材・撮影の問い合わせ対応なども担当している。
自分を植物に例えると…シラカシ

寒さや暑さに負けず、どんな場所でもしっかりと根を張り続ける常緑樹、シラカシの姿が自分と重なります。公園での勤務は場所や特性によって業務内容が異なり、柔軟な対応力が求められます。例えばドッグランがある公園では、犬を怖がる子どもへの配慮が必要になることも。どのような困難な状況に直面しても動じることなく、シラカシのように地道に根を張り、堂々とした姿勢で業務に取り組んでいきたいです。
西武造園への入社の決め手
大学は交通工学系の学科に進学し、鉄道会社に勤めたいと考えていましたが、「自分の業務観に合わないのではないか」と業界選びを迷っていました。そんな時、同学科内の環境分野の学びに触れ、街なかの「みどり」を維持する重要性を実感。企業説明会で西武造園を知り、地元秩父で昔から親しんできた公園や観光施設を手掛けていることに感銘を受けました。人々の生活空間をより良くし、地域に貢献できる業務に魅力を感じ、入社を決意しました。
現在担当している業務
「MIYASHITA PARK」として国内外から注目される公園で施設管理や問い合わせなどへの対応業務を担当しています。都会のど真ん中で、駐車場や商業施設、ホテルが一体となった建物の屋上部に、広々とした芝生ひろばやスケートボード場などがある公園空間が広がる立体都市公園で、全国的にみても珍しい施設です。
毎日の業務では、まずは公園の中を巡回して施設に問題がないかどうかをチェックします。多くの来園者がくつろぐワイヤーメッシュ状のベンチの状態も細かく確認。皆さんが安心して利用できるように、園内の安全・快適な環境づくりに注力しています。当園は取材・撮影の問い合わせも多く寄せられますが、迅速に対応し、円滑に進むようスケジュールを調整したりもします。

ある1日の流れ
*遅番の場合は、14時から業務を開始し、23時の閉園対応までを行います。
担当している業務の魅力

公園ごとに異なる業務や課題に柔軟に取り組み、利用される方々のニーズに応えられるように試行錯誤していく中で、自分自身も成長できる点がこの業務の大きな魅力です。また、幅広い年齢層の同僚から学ぶ機会も多く、常に刺激を受けています。
現在勤務している渋谷区立宮下公園では、清掃に関する年間予定表の作成や、効率的な維持管理の工夫を重ね、安全・安心で快適な場所づくりを目指しています。以前勤務していた千葉県立公園では、県民ボランティアの方々と協働して花壇管理に取り組み、園内にあるドッグランの受付対応なども行っていました。広い敷地に高齢者や家族連れが多く訪れるような公園と、都心の屋上部で若い方や外国の方、オフィスワーカーなどが多く利用する公園では、規模や立地、ニーズや課題なども大きく異なります。こうした公園ごとの特徴に合わせた管理・運営業務に携わることによって、日々新たな発見があり、やりがいを感じ、自分自身の成長も実感できます。多様な業務内容が、この業務の最大の魅力と言えるのではないでしょうか。
業務をする上で大切にしていること

どなたにも安心して、安全に公園をご利用いただけるよう、公園内の美化と快適性の維持を大切にしています。渋谷区立宮下公園は、建物と一体となった屋上部に公園空間があるという、西武造園が携わる中でも珍しいタイプの公園です。設備の不具合が階下にまで影響を及ぼすため、特に排水管理には細心の注意を払っています。屋上の側溝や集水桝は、雨が降るとゴミが溜まりやすく、これが詰まると水が溢れ、お客さまのご利用に支障をきたします。そのため、毎日定期的に行う園内の巡回では施設の状況をこまめに確認し、ゴミや落ち葉等が溜まっていれば速やかに取り除いています。こうした日々の清掃や点検を通じ、公園を利用する全ての方にとって安心で快適な空間を提供することが、私の使命だと考えています。
また、当園は行政関係者の視察が多く、取材や撮影の場としても注目を集めるため、常に美しい状態を保つことを心掛けています。公園の業務は、目立たない部分での努力や工夫も多いですが、その積み重ねによって公園の魅力が保たれていると信じています。公園を利用されるすべての方が、安心・安全に、そして快適に、居心地よく過ごしていただけるように、これからも細やかな対応を心掛けていきます。
これからやっていきたいこと

2024年度に「公園管理運営士」の資格を取得したので、直近の目標として、この資格を足掛かりに公園の管理・運営に関する専門知識とスキルを磨き、将来的にはマネジメントの立場からチームを率いて、公園全体を支える存在として活躍したいです。
またこれまでの業務で、地域密着型の公園や都心部の屋上公園など、異なる特性を持つ公園で、それぞれの魅力や課題を知りました。次は、自然の豊かさを活かした公園の運営に挑戦したいと考えています。そのきっかけとなったのが、過去に配属された千葉県立公園での昆虫観察教室の企画・運営です。外部講師と一緒に観察ルートや解説方法を入念に準備したことで、イベント当日には昆虫好きの子どもたちが目を輝かせながら参加してくれました。子どもたちが自然に触れる姿を見て、自分自身も胸がいっぱいになった、印象的な業務でした。夏の昆虫観察会や虫探しなど、子どもたちが自然の中で学び、遊べるイベントを通じて、もっと自然の魅力を身近に感じてもらいたい。自然への愛着を育む場を提供したい、と考えています。