
環境によって変化する植物と
誠実に向き合いながら、
植栽管理のエキスパートを目指す
東日本統括支店 維持管理課
2021年入社/新卒採用
亜細亜大学都市創造学部都市創造学科を卒業。2021年に新卒で入社。社内のさまざまな部署を経験するローテーション研修や技術研修などを経験。東京都千代田区の大型複合施設や渋谷区立宮下公園で植栽管理業務に携わった後、維持管理課に配属され、現在に至る。都心のオフィスビルの特殊緑化や屋上緑化など、さまざまな施設の植栽を巡回型で維持管理している。
自分を植物に例えると…ガクアジサイ

この植物は、優れた適応能力があり、さまざまな環境の土壌で生育できます。自身の将来像を想像し、私に合った植物だと思って選びました。ガクアジサイのように、謙虚にその場に合わせつつ着実に適応できる人間になりたいです。
西武造園への入社の決め手
もともと植物に興味があり、プランターで樹木や花を育てていました。大学で都市・街づくりについて学ぶなかで、都市を形成する重要な要素として「みどり」があると考え、実際にみどりに関わる業務がしたいと思ったのが造園業界を目指すようになったきっかけです。造園の資格などが無くても、入社後の研修などで技術を身につけることができ、実務に携わるなかで能力を伸ばしていけると感じたため、入社を決めました。
現在担当している業務
都内の商業施設やオフィスビル、マンションなど、建物の外構や館内、屋上に設置された植栽の維持管理業務を担当しています。季節ごとに変化する植物を美しいコンディションで維持するための作業や、植栽をより良くするために専門的な知見から改善提案を行うなど、快適なみどりの空間を創出する業務に携わっています。複数の施設を担当し、定期的な巡回で各現場をまわっています。基本的には外での業務がほとんどですが、都内の事業所で書類作業をしたり、部署の同僚と会議をしたりすることもあります。

ある1日の流れ
担当している業務の魅力

作業後の経過を観察することも維持管理の重要な業務ですので、長期的な視点をもって植物を管理しなくてはなりません。植物というものは、人がどれほど手をかけたかがコンディションに現れるものです。手を加えることで不調だった植物の状態が改善し、植栽が良い状態になっていくのを見ると、とてもやりがいを感じます。
担当している施設の外構植栽で、ヤブランに害虫被害が発生したことが過去にありました。試行錯誤の末、切り戻し、落ち葉清掃や粒剤・薬剤の散布を行なうことで、状態を改善することができました。少し手間がかかっても、一つひとつの作業を地道に行えば必ず成果が出ると実感できた事例です。今後も、課題に直面したり、困難な業務もあると思いますが、積み重ねた経験を生かして業務をしていきたいと思います。
業務上でトラブルが発生し、困っている時は誰かが手を差し伸べてくれる職場環境も魅力の一つです。まだまだ経験不足や実力不足を感じることも多々ありますが、先輩方が親身になって応じてくれるため、不安なく業務を進めています。
業務をする上で大切にしていること

維持管理業務では、発注者さまのご要望やニーズに沿いつつ、将来的に植物が生育しやすい環境に整えていくことが欠かせません。植物は環境によって管理方法が異なります。気温や天候はもちろん、周辺の構造物の影響を受けることもあります。特に、都心部のオフィス街では、隣に大きな建物ができることで日照条件が大きく変わるようなケースもあります。そのため、施設内だけでなく周辺の環境にも配慮した上で工夫を凝らし、長い目で見てその場所、その植物に適した維持管理をすることを日々意識します。
また、協力企業の職人さんやパート社員の方々と業務にあたることも多くありますので、皆さんが働きやすいように気を配り、作業環境を整えることも必要です。巡回型の維持管理業務では、同じ部署の先輩や同僚と一緒に作業をすることは少ないですが、その分、事務所で顔を合わせた際にはコミュニケーションをとるように意識します。悩みごとや課題があれば相談し合える雰囲気づくりが大切だと思っています。
これからやっていきたいこと

植栽は、害虫や病気、土壌環境などさまざまな条件で不調になることがあります。今ある植栽を美しく、元気な状態を維持するためには、その場の環境に応じて適切に対応していかねばなりません。さらに、最新の技術を取り入れることも必要です。以前は人の手で行っていた芝刈りを、最近では「オートモア」というロボット芝刈機に切り替えました。毎日自動で芝を刈るため、常にきれいなコンディションが維持され、お客さまからもご好評をいただいています。自動化することで、スタッフの負担軽減にもつながっています。近年は、猛暑による熱中症リスクなどもあるため、最新の技術を効果的に取り入れ、よりよい管理を行っていきたいです。
また、私自身は植栽管理のエキスパートを目指すべく、関係資格の取得を考えています。まず、より良いみどりの空間をつくるために、造園施工管理技士の資格取得を目指します。将来的には、公園管理運営士の資格にも挑戦し、多くの人が安全かつ快適に過ごせる公園の管理・運営にも携わりたいと考えています。日々植栽に関する知識を増やし、多くの経験を積んだ上で、どんな現場にも臨機応変に対応していきたいです。