剪定枝などを再利用した「そだ柵」を子どもたちと一緒に作成!

東京都港区の「表参道」駅から徒歩すぐの場所に、約3,500mもの豊かな森があるのをご存知ですか?
老朽化した都営住宅団地の建替に伴い、民間開発を取り入れながら、青山通り周辺エリアの拠点となる複合市街地を形成する「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」の一環として、2020年5月に「ののあおやま」は誕生しました。
わたしたち西武造園は、この「ののあおやま」の緑地空間の工事に携わり、今も植物の維持管理をおこなっています。
今年9月に、近隣の子どもたちと一緒に、
園内の樹木を管理した際に発生した剪定枝などを再活用して、築山の土留めになる「そだ柵」を作りました。
「そだ柵」とは、細い枝などを束状にして、杭や紐で固定する伝統的な技術です。
ののあおやまでは、ケヤキを中心に、サクラやコナラ、シラカシなどの剪定枝を利用しています。
枝が少なくなってしまった「そだ柵」に、新しく剪定枝を加えて、補強していきます。
子どもたちは、自分たちの身長も超える大きな枝を一生懸命運んだり、
のこぎりで余分な枝を切り落としたり、がんばって作業をお手伝いしてくれました。
最後に、スタッフが紐でしっかり留めて、完成!
自然素材を使った「そだ柵」は、透過性も高く、昆虫など生きものの住処にもなります。
作業が終わったあとも、子どもたちが昆虫や植物を楽しそうに観察している姿が印象的でした!
この他にも「ののあおやま」では、ビオトープへの生きもの放流や、芝生広場のウッドチップ敷設など、
関係者の方々や、地域の子どもたちと一緒に、自然豊かな施設づくりに取り組んでいます。
わたしたちはこれからも、都心の中の貴重なみどり空間で生物多様性にも配慮しながら、
地域の方々とも連携・協働して、より一層豊かな自然環境づくりに取り組んでいきます!