豊かな緑空間を
より魅力的に整備・改修
R03グリーンプラザひばりが丘南環境整備工事
グリーンプラザひばりが丘南は、明治薬科大学田無分校の跡地であり、大学から樹形のみごとな大木を数多く受け継いだ共同住宅地です。
周辺には、東京大学田無演習林をはじめとした豊かな緑が点在しており、この環境資源を活かして、地域の緑とネットワークを形成する1つの核となることを目指しています。敷地内の広場にはシンボルツリーであるヒマラヤスギの大木や、屋上緑化、せせらぎ、ビオトープなども積極的に取り入れられており、隣接する西東京市谷戸せせらぎ公園の広場とも連携する豊かな住環境を形成しています。
本工事では、居住者の方々により一層快適で暮らしやすい住環境をご提供できるよう、敷地内の樹木の伐採や剪定、設備の修繕・改修を行うことで、豊かな自然環境の魅力向上を目指しました。
敷地内の中庭については、既存遊具を移設して新たな遊具と築山を新設することで、多世代交流が生まれる魅力的で安心に遊ぶことができる広場へとリニューアルしています。中央の広々としたくつろぎスペースや周辺の休憩エリアを設け、樹木が健全に成長できる環境に整備したことで、ピクニックやお花見も楽しんでいただけるような空間としています。
また、せせらぎ水景や集会場屋上のビオトープ周辺については、既存の流れを活かしつつ、調査を踏まえたうえで水生植物などを整備し、子ども達が水遊びや生物との触れあいが気軽にできる親水水路(上流)と、多様な生物に配慮した空間(下流および周辺)にエリアを分けて整備を行ない、より安全で管理がしやすいような環境整備に取り組みました。
エントランスや通路などの植栽空間については、周辺の街や広場を含めた景観性や一体感を向上させ、豊かな緑の空間を創出しています。
中でも特に、高さ約22mのヒマラヤスギの剪定にあたっては、高所作業車でも届かない箇所をツリークライミングによって対応し、樹形を整えつつ枝から光が透けるように剪定することで、明るい広場空間を創出するとともに、今後の管理頻度等にも配慮した高木剪定を実現しています。
ツリークライミングによる高所作業の様子
高所作業車による高所作業の様子
ヒマラヤスギ(施工前)
ヒマラヤスギ(施工後)
- 竣工年月
- 2022年11月
- 所在地
- 東京都西東京市
- 発注者
- 独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部 リノベーション設計部