設計意図を踏まえた
美しい庭園風景を創出
六本木ヒルズ
「文化都心」をコンセプトにオフィス・住宅・商業施設・文化施設・ホテル・シネマコンプレックス・放送センターなどをもつ複合施設です。
建物を垂直方向に伸ばすことによって生まれた空間を、庭園や広場、散策路などのオープンスペースとして有効活用したり、建物の屋上緑化に積極的に取り組んでいます。
緑比率は敷地全体の約30%(※2019年時点)であり、都心にいながら四季を色濃く感じられる空間になっています。
敷地内は、庭園や花壇、並木、広場を彩る緑地だけでなく、水田や菜園などもあり、近隣オフィス街に勤める人々や住民の憩いの場や、子ども達が環境・食などを学習する場として活用されています。
また、開発以前からあったソメイヨシノやイチョウなどの樹木を保存しており、新しく緑地を創るだけでなく、土地の歴史や、植生の保護を大切に考え、引き継ぐことも大事にしています。
六本木ヒルズ 毛利庭園の管理
設計意図に沿って庭園を維持するため、樹木ごと、エリアごとに指針をもって管理にあたっています。
池周辺の大刈込みの場合には、山の稜線をイメージした刈込みを行っています。また、モミジ林の散策路周辺の低木は自然風を意識し、風が通るイメージで頭を揃えずに鋏を入れて枝を抜く『透かし剪定』を行うなど、手入れの方法を変えています。
きめ細やかな「巡回型管理」を実施
事業主や緑地コンサルタント業者、各植栽エリアの管理会社で、月に1度定例会議を実施しており、数年先を見据えた緑地計画の考案も行っています。
- 竣工年
- 2003年3月
- 維持管理期間
- 2003年5月~現在
- 所在地
- 東京都港区六本木
- 発注者名
- 森ビル株式会社