Technology and Solution
浄水発生土資源化技術(アクレW、アクレE)
河川や湖沼水の浄水処理過程で発生する「浄水発生土」は、産業廃棄物や下水道へ排出することにより処分されています。本技術を用いることで、発生土を植栽基盤材として再生させることができます。
アクレを活用するメリット
- 環境負荷の低減に貢献
水道水製造時に発生する土を利用することで、畑・山林からの土壌採取を軽減します。
- 工場でつくられるため安心
安定した品質と供給体制により、土壌の環境基準を満たします。
- 手間なくそのまま使用可能
透水性・保水性が高く、優良な植栽基盤を実現します。
- 雑草が発生しにくい
初期の維持管理の除草手間が省けます。

アクレの事業フロー・製造工程


浄水工程(浄水発生土)
浄水場で取水された河川や湖沼水には、土や砂、その他有機物が混ざっています。浄水処理過程でこれらの不純物をこし取った物が「浄水発生土」です。
脱水工程(1次処理)
脱水機能をもつフレコンバッグの「エコポーチ」で浄水発生土を脱水乾燥させ脱水ケーキを形成します。
※フィルタープレス機による加圧で、脱水ケーキを形成する従来工法の浄水発生土も併用しています。



エコポーチ
脱水機能を高めた特殊構造により、短時間でより多くの浄水発生土の取り出しが可能となります。
エコポーチ製造元
:
株式会社ファーストソリューション/特許 第4964083号


製造工程(2次処理)
浄水発生土(脱水ケーキ状にしたもの)を団粒機の中で団粒化剤と一緒に混練します。人工的に団粒化させたものに副資材(ココピート、バーク堆肥、クリンカアッシュ、化成肥料等)を混合することで軽量人工土壌「アクレ」として製品化します。



軽量人工土壌「アクレW」・「アクレE」
軽量人工土壌「アクレW」・「アクレE」は、腐植に富み、フレコンバッグ入りのため、軽量人工土壌としての屋上緑化工事などはもちろん、仮置き場所の確保、運搬移動、余剰分の引き上げなどで苦労しがちな建売工事などにも適した植栽土壌です。
また、通常土壌よりも雑草の種が混入されにくいため、初期完成度の持続にも効果的です。

品質基準(アクレW)
保水性・排水性を兼ね備えた人工軽量土壌です。
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| pH(H2O) | 7.0±0.5 |
| 電気伝導率(EC) | 0.5ds/m以下 |
| 有機炭素(腐植)C | 100g/kg以上 |
| 全窒素N | 3.0g/kg以上 |
| 陽イオン交換容量(CEC) | 15cmolc/kg以上 |
| カリウム | 100mg/kg以上 |
| リン酸 | 100mg/kg以上 |
| 飽和透水係数 | 10-5m/s以上 |
| 有効水分(pF1.5~3.8) | 200ℓ/㎡以上 |
| 湿潤時比重 | 0.95以下 |


品質基準(アクレE)
排水性を確保し、保水性も持つ人工客土材です。
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| pH(H2O) | 7.0±0.5 |
| 電気伝導率(EC) | 0.5ds/m以下 |
| 有機炭素(腐植)C | 100g/kg以上 |
| 全窒素N | 3.0g/kg以上 |
| 陽イオン交換容量(CEC) | 15cmolc/kg以上 |
| カリウム | 100mg/kg以上 |
| リン酸 | 100mg/kg以上 |
| 飽和透水係数 | 10-5m/s以上 |
| 有効水分(pF1.5~3.8) | 100ℓ/㎡以上 |
| 湿潤時比重 | 1.20以下 |

