
家族連れで楽しめる
みどりの空間を
ゼロから作ることがやりがい
東日本統括支店 東北営業所
2015年入社/新卒採用
秋田県立大学大学院生物資源科学研究科を卒業し、2015年に新卒で入社。新入社員研修を経て、工事部門に配属され、主に公園の改修・新設整備工事や、商業施設等の外構・植栽工事の現場を担当。入社3年目に東北営業所へ異動となり、気仙沼の震災復興工事、福島県内の公園等の植栽工事や山間部の木道等の改修工事など、入社から一貫して施工管理の業務に携わっている。
自分を植物に例えると…アカマツ

痩せた土地などの厳しい環境下でも生育でき、尖りつつも柔らかい葉をもつ樹木です。課題に対して我慢強く取り組み、周囲と協力しながら業務に向き合う姿勢と重なる部分があります。また、学生時代にはマツを研究対象としていたこともあるので、愛着も感じています。
西武造園への入社の決め手
大学時代、研究やボランティア活動を通じて自然にふれあう機会が多く、自然豊かな景色や環境は喜びや癒やしを与えてくれると実感しました。西武造園では大規模なみどりの空間を生み出す施工管理や維持管理、管理運営などの事業を展開しており、多彩な技術を駆使してお客さまの要望に応じたサービスを提供しています。そのような姿勢に共感したことから入社を決意し、現在に至ります。
現在担当している業務
国の天然記念物にも指定されている湿原植物群落において、来園者の散策用園路の再整備工事に携わっています。標高が高い山間僻地のため、工事用の大型車両が通行できない区画があり、環境負荷低減に最大限配慮した工事を行っています。時には人力による資材運搬や、ヘリコプター等なども駆使して、工事資材の搬出入を実施しました。過去に他の現場では、工事用モノレールを活用したこともあります。山間部の現場では、都心部の施工現場とは環境条件等も大きく異なるため、天候等の影響を受けたりと苦労することも多いですが、そのぶん経験を積むことができ、やりがいにもつながっています。

ある1日の流れ
担当している業務の魅力

自分が工事に携わった緑地空間を利用していただけることが最大の魅力です。気仙沼の復興支援で施工管理に関わった公園で、のびのびと子どもたちが遊び、家族で楽しんでいらっしゃる様子を見たときには、とてもうれしく思いました。植物や自然環境に関わる「ものづくり」の業務だからこそ味わえる達成感です。私自身も家族を連れて遊びに行くことがありますが、今後も多くの方に使っていただけるようなみどりの空間づくりに関わっていきたいです。
また、東北営業所では標高1,000mを超える山間僻地での現場に携わることもあり、少人数の体制下で工夫を凝らしながら、周辺の自然環境に配慮した工事に努めています。在来植生への影響を最低限に抑えるために、足場を工夫したり、加工屑の飛散防止枠を手作りしたこともあります。また、ヘリコプターで資材搬出入を行うために荷造りを工夫し、協力企業の方と綿密に調整しながら業務を進めたこともありました。西武造園の中でも珍しい事例も経験しました。このような貴重な経験も、今後業務をする上での糧になっていくと思います。
業務をする上で大切にしていること

施工管理とは、工事する物件の全体を把握し監督する立場ですので、常に責任とプレッシャーを感じながら業務をしています。関係者間で認識の齟齬などが起こらないよう、情報共有を細やかに行うなど、連携を大切にしています。
協力企業の作業員の方々に気持ちよく業務をしていただくための環境づくりも業務の一つです。お互いの立場や見解から、意見がぶつかり合うこともありますが、折衷案を見つけ、協力して業務を進めていくことにやりがいや楽しさを感じます。パズルのピースが一つずつはまっていく時のように、悩んで検討し続けた分だけ解決できた時のよろこびがあり、物件が無事に竣工した時の達成感はひとしおです。
みどりの空間すべてをつくることが造園業の業務です。物件によりさまざまですが、例えば新しく公園をつくる場合には、そこに植える樹木などだけではなく、排水設備や電気・水道、土壌、園路の舗装や塗装、ベンチや遊具、芝生などあらゆるものを扱い、何もない空間から生み出していきます。その完成像を最初からイメージできているかどうかも重要だと感じます。
これからやっていきたいこと

大規模な公園整備のプロジェクトなどで、最初から最後まで1つの現場で施工管理業務に携わってみたいです。大きな物件では、工事期間が2~3年など長期にわたる事例も少なくありません。そのぶん大変なこともあると思いますが、自分自身も大きく成長することができるはずです。広大な園内に芝生広場や遊具があり、子どもたちが自然を肌で感じながら、裸足でも安全に走り回れるようなみどりの空間をつくることが夢です。
また、西武造園では、公園などでみつばちの飼育を通じたプログラム「はち育®」など、さまざまな環境学習プログラムを企画・運営しています。いつかは、造園工事を長年担当したからこその経験や知識を活かして、自然環境の魅力や大切さを伝えていける環境学習の事業にも関わってみたいと考えています。
現在の東北営業所は少数精鋭の体制ですが、2024年には東北営業所に赴任して以来初めての後輩社員が配属され、一緒に現場を担当しました。自分のこれまでの経験や知識を後輩に伝えながら業務を行なうことで、今後、次世代の技術者の育成にも貢献していきたいです。