Top Message
トップメッセージ
日本の「公園」事業黎明期に起源をもつ先駆者として
私たちは、大正期の西武グループによる軽井沢や箱根地区の開発における造園緑地事業を起源としています。日本で「公園」という定義ができたのは、昭和20年代後期から30年代のこと。都市公園法、自然公園法等が公布され、建設業の中で「造園」をなりわいとする会社が続々と創業しました。私たち西武グループでは、グループ各社に造園を専門とする技術者が在籍してリゾート開発や分譲地開発等に従事していましたが、昭和47年(1972年)にその技術者が集結され、「造園緑地専業組織」として当時の西武不動産株式会社内に発足したのです。
そして、昭和58年(1983年)に西武造園株式会社が誕生し、西武グループの造園緑地整備はもとより、公共事業における公園・緑地整備、住環境整備、民間事業における緑地・環境の整備等に関わってまいりました。バブル期やその崩壊等を始めとする、様々な社会情勢の変化も経験しつつ、私たちは常に業界のリーディングカンパニーとして、ひたすら走り続け、現在に至っております。
造園建設業から「人とみどりの環境創造サービス企業」へ
平成15年(2003年)、地方自治法の改正により指定管理者制度が導入されました。私たちはいち早くこれに反応し、施工管理技術のノウハウを活かして平成17年(2005年)から指定管理事業に取り組みはじめました。2024年度は、西武造園グループ5社で全国80カ所563施設の管理運営を営んでおり、国内有数の都市公園等の指定管理者として成長しております。純粋な造園建設業から「人とみどりの環境創造サービス企業」へとシフトしてきたのです。
そして近年は、こうした経験を活かし、緑地維持管理業務を含む民間のファシリティーマネジメント事業を開始し、グループの遊休農地を活用したアグリビジネスへの参画やアウトドア事業の展開をスタートしています。また、環境学習や環境認証取得支援、循環型環境緑化資材の製造等、さらにはAIやICT技術の導入による業務効率化と自動化への取り組み、都市公園法の改正により導入されたPark-PFI制度への参画などに挑戦しています。
今後は、それぞれの事業の特性と強みを活かし、事業部門間の連携を強化することで、より豊かで持続可能なみどりの総合空間を創出していきます。
※西武造園グループとは:西武造園株式会社および子会社である西武緑化管理株式会社、横浜緑地株式会社、西武アグリ株式会社、株式会社ステップアウトの5社
アジリティを高め、グループ力を強みに、よりよい未来の創造に貢献
私たちは、人とみどりが共存する空間において、設計・施工・維持管理・運営までのワンストップサービス企業を目指してまいりました。この歩みの中で先人たちは様々な時流の変化に対応しながら事業を行ってきたわけですが、ここでまた大きな変革の時が押し寄せています。 少子高齢化社会が現実化し、慢性的な労働力不足や生産性の低下、気候変動による異常気象と自然災害の激甚化、世界情勢の不安定化による経済不安等、私たちの業務に直接関連する大きな課題も顕在化してきています。
このような中で私たちは、時流の変化に敏感に反応し、先を読み、グループ力を最大限に発揮し、常にチャレンジしてまいります。そのためには、第一に、それぞれの事業の質をさらに高めること。第二に、時流の変化に対する対応や挑戦には時間をかけずスピーディーに実行すること。そして第三に、アライアンスの強化・推進を図ること。以上の三点を強化すべき行動指針として掲げます。
従業員満足、顧客満足、取引先満足、社会満足の“4-Satisfaction”を達成しつつ、社会的使命を果たし、みなさまから選ばれる企業を目指してまいります。

※内容はインタビュー時点のものです。