西武造園株式会社

環境教育プログラム
~地域の自然を伝える~

公園内でみつばちを飼育し、みつばちの特性を活かした環境教育プログラムを実施するとともに、採蜜したはちみつによる商品開発等の地域連携の促進や地域振興を図るための事業です。

はち育®

みつばちの行動範囲は半径約2~3kmであり、その範囲の中に咲いている花から蜜を集めます。みつばちが集めた蜜から出来たはちみつは、その地域の植生や花の種類・季節によって味が異なるため、「味覚」を通じて地域のみどりをより身近に実感できます。
「はち育®」は、公園の中でみつばちを飼育し、みつばちの特性を活かした環境教育プログラムを実施することで、地域の自然環境について考える機会を創出します。また、採れたはちみつを味わっていただける商品等を販売し、地域連携や地域振興にも寄与します。

2013年度~
横浜市アメリカ山公園で事業開始
2014年度~
小田原フラワーガーデンで事業開始
2016年度~
横須賀市くりはま花の国、長井海の手公園 ソレイユの丘、神奈川県立おだわら諏訪の原公園で事業開始
2018年度~
習志野市谷津干潟自然観察センター、横浜市新杉田公園で事業開始
2022年度~
柏市あけぼの山農業公園、西武アグリパーク所沢(所沢北岩岡太陽光発電所)で事業開始
※横須賀市長井海の手公園 ソレイユの丘での事業 終了

活動事例のご紹介

1)みつばちの飼育

みつばちの飼育の写真

地元NPO団体や養蜂家と共同で、公園内でスタッフがみつばちの飼育管理を行っています。

飼育規模:各公園につき2群(約30,000匹)
※通常1群には10,000~30,000匹のみつばちが住み、季節により数が変わってくることから1群=15,000匹として算出

飼育場所については、安全上一般には非公開となっていますが、イベント開催日に一般見学を実施します。取材ご希望の場合は随時ご連絡ください。

2)イベントの開催

イベントの開催の写真

みつばちの観察や、みつろうを使ったクラフト体験等、こどもから大人まで様々な世代向けのプログラムを企画運営し、普段自然に親しみの薄い方々にも興味を持っていただける機会を提供しています。

1. 親子で参加できる観察プログラム

みつばちの働きや役割の学習、巣箱の観察や採蜜体験を通じて、人とみつばち=生き物や植物の関係、生態系サービス、生物多様性の大切さを学ぶことができる環境教育イベントです。

2. 自然素材をつかったクラフトプログラム

みつろうを使ったリップクリームやキャンドルなどの手作り体験を通して、添加物不使用の天然素材であることをアピールし、エコや環境について考えていただく機会につなげます。

3)オリジナル商品の開発

みつばちの飼育の写真

公園で採蜜したはちみつを使い、公園オリジナルはちみつやお菓子等の開発・販売などを行なっています。地産地消のコンセプトのもと、地域団体や企業等と連携した商品開発を行うことで、地域活性化にも貢献しています。

  • こだわり生産者から直接商品を購入できるオンラインマルシェ「食べチョク」にて、一部公園の商品を販売しています。

実施公園のご紹介(2021年4月時点)

  • 横浜市アメリカ山公園の写真

    横浜市アメリカ山公園

    公園内の体験学習施設「アメリカ山公園ガーデンアカデミー」の児童や、様々な団体にはち育®体験プログラムを実施しています。また、みつばちの飼育に配慮した、完全無農薬によるバラ管理を実践しています。

  • 小田原市小田原フラワーガーデンの写真

    小田原市小田原フラワーガーデン

    バラ園や梅林等、様々な季節の花に囲まれた公園ではち育®を実施しています。体験イベントの開催のほか、はちみつを使ったオリジナルメニューやお菓子等も開発し、販売しています。

  • 横須賀市くりはま花の国の写真

    横須賀市くりはま花の国

    春にはポピーが、秋にはコスモスが100万本咲き誇る花畑のほか、約130種30,000株のハーブ類を集めたハーブ園等、1年中さまざまな花を楽しめる公園です。地域の就労施設とも連携し、公園産はちみつを販売しています。

  • 神奈川県立おだわら諏訪の原公園の写真

    神奈川県立おだわら諏訪の原公園

    公園内に、神奈川県の特産品であるみかんの「ふるさと果樹園」があり、収穫体験イベント等を実施しています。隣接する小田原フラワーガーデンとも連携しており、蜜源植物によるはちみつの味の違いなどを実感していただけます。

  • 習志野市谷津干潟自然観察センターの写真

    習志野市谷津干潟自然観察センター

    『谷津干潟』はラムサール条約登録湿地である約40haの干潟です。隣接する自然観察センターでは、干潟に飛来する渡り鳥を観察・学習することができます。2018年度より「人に優しく、植物に優しく、みつばちや生き物に優しく」をテーマに、新たにはち育®事業を開始しました。谷津干潟や公園にやってくる多くの生き物が健全に過ごせる環境づくりを目指します。

  • 横浜市新杉田公園の写真

    横浜市新杉田公園

    2018年度より新たにはち育®事業を開始しました。さまざまな植木が植えられており、四季を通じて草花を楽しむことができる公園で、テニス場や野球場といったスポーツ施設もあり、地域の方々に日常的にご利用いただいています。今後、体験イベント等を開催していく予定です。

  • 柏市あけぼの山農業公園の写真

    柏市あけぼの山農業公園

    『遊んで学べる花の里体感ファーマーズパーク』をキャッチフレーズとしており、農業公園ゾーンと体験農園ゾーンがある公園です。チューリップ、ヒマワリ、コスモスなど、みつばちの蜜源となる花畑もあり、今後体験イベント等も開催予定です。

  • 西武アグリパーク所沢(所沢北岩岡太陽光発電所)の写真

    西武アグリパーク所沢(所沢北岩岡太陽光発電所)

    農業と太陽光発電事業を両立する新たなビジネスモデル「ソーラーシェアリング」を実施し、ブルーベリーやブドウなどの営農を行っています。農業・園芸関係の出張講座やイベントも定期的に開催しており、みつばちを通じた環境教育を展開予定です。

第4回いきものにぎわい企業活動コンテストにて「水と緑の惑星保全機構会長賞」を受賞しました

公園のスタッフがみつばちの飼育を行い、地域と連携しながら環境教育プログラム等を実施することで、生態系サービスや生物多様性の必要性、環境問題について利用者に感じていただく『はち育®』の取り組みが評価され、2015年度に「第4回いきものにぎわい企業活動コンテスト」において、「水と緑の惑星保全機構会長賞」を受賞しました。

西武グループの体験学習プログラム「西武塾」での活動

西武塾ロゴマーク

西武グループが取り組む「こども応援プロジェクト」の一環である小学生向けの年間体験学習プログラム「西武塾」のカリキュラムで、アメリカ山公園における『はち育®』体験を実施しました。(2014年度・2015年度)。

清瀬市みつばちプロジェクトと、養蜂事業に関する連携協定を締結しました

2019年11月に、西武造園の「はち育®」は西武鉄道沿線である東京清瀬市みつばちプロジェクトとの連携協定を締結しました。「清瀬市民まつり」への連携出展を皮切りに、今後は環境教育プログラムの実施など、養蜂事業に関する様々な連携に取り組んでまいります。

「サステナブルブランド国際会議2021」に参画

2021年2月にパシフィコ横浜で開催された「サステナブルブランド国際会議2021」のセッションに当社社員が登壇し、「はち育®」の取り組みを紹介したほか、他登壇者と活発な意見交換等を行いました。

西武グループとしての取り組み

グループスローガンのもと、地域・社会の発展、環境の保全に貢献するため、様々なプロジェクトを実施しています。

SDGsへの取り組み

人とみどりの環境創造サービス企業として「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に向けた事業活動を行っています。

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