【開花情報】パラグアイオニバス、ペンニセツム‘ジェスター’(2007年8月)


★ パラグアイオニバス Victoria cruziana
パラグアイ、アルゼンチン原産のスイレン科の一二年草。
よくオニバスが咲いていますか、との問い合わせがありますが、
ほとんどは、たらいのような形のパラグアイオニバスについての事です。
日本のオニバスと一緒にされがちですが、属が異なります。
オニバスは、葉の両面にもトゲがありますが、パラグアイオニバスは葉の裏にだけ鋭いトゲがあります。
花は日本のオニバスは小さな紫色ですが、こちらは夕方に白く大きな花を咲かせる夜咲きです。
二日目には、ピンク色に変わります。一日目の夜の開花は見られませんので、
二日目の朝に夕べに咲いた花を撮影できます。本日は二日目のピンクの花が4時~5時頃開花します。
この花は明日の朝には赤紫色になります。
たいこ橋の上から12時に撮影。葉の直径は150cm。



★ スイレン‘ピーチグロウ’
スイレン池の耐寒性スイレンも暑さにも負けず、まだ良く花があがっています。
店頭に並ぶ白桃を連想させる花色の美しいスイレン。



★ タイリンオモダカ  Ssgittaria montevidensis
北米原産の大型のオモダカ
花影の池にて開花



★ ペンニセツム‘パープルマジェスティ’
Pennisetum glaucum ‘Purple Majesty’
ハス群生地の見える芝生広場手前の石組み花壇。
手前のピンクの花はアンゲロニア、後方はパンパスグラス。



★ ペンニセツム‘ジェスター’ Pennisetum glaucum‘Jester ’
秋の気配が感じられるオーナメンタルグラスは今年初登場の黒キビ‘ジェスター’。
コミュニティ広場にて展示。手前の白い花はアンゲロニア。

公園だより | 更新日:2007.08.22

【開花情報】絶滅危惧植物展開催中、ガシャモク、ハイハマボッス、ミズアオイ(2007年8月)

群生地のハスの多くは花が終わり果托をつけています。西側の奥ではまだ花が見られます。
東ゲートは19日(日)をもちまして閉鎖となります。あわせて、
7時からの早朝開園も終了となりますのでご了承下さい。
みずの森園内では花影の池のパラグアイオニバスがやっと大きくなり、蕾があがってきました。

ロータス館では全国巡回の「絶滅危惧植物展」のパネル展示を開催中です。
あわせて、みずの森で保存している絶滅に瀕した水生植物の展示をしています。


★ 花影の池の前では、タコノアシ、ヌマゼリ、ハイハマボッス、
ヒメビシ、イチョウウキゴケを展示しています。
花影の池ではガガブタ、ミズアオイ、ヒシモドキが見られます。



★ ヒメビシ Trapa incisa
ヒシ科
本州、四国、九州の湖沼、ため池、水路などに群生する一年草。
名前のとおり他のヒシに比べ花も果実も小さい。
池沼の開発、水質汚濁、湿地植生の遷移の減少により、環境省では絶滅危惧2類、滋賀県では絶滅危惧種となっている。
当施設のものは、東近江市の灌漑用池の改修のため、地元の方より保存のため栽培を依頼されたもの。



★ ハイハマボッス  Samolus parviflorus  
サクラソウ科
北海道、本州、北アメリカに分布し、湿地に生息する稀な多年草。
広楕円形の葉を付け、針状花序に小さな白い花を長期間に渡って咲かせる。
東近江市にある「河辺いきものの森」において確認されたもので、近畿地方で絶滅したとされ、発見時話題となった。
ボランティア団体「遊林会」が、植物の調査中に発見されたものを植物を保全するため当園が譲り受けた。
環境省では絶滅危惧2類、滋賀県では絶滅危惧種となっている。



★ ガシャモク  Potamogeton dentatus  
ヒルムシロ科
沈水性の多年草。以前は、琵琶湖周辺の内湖にも生育していたが、
現在は福岡県と千葉県の限られた場所にだけ分布している。透明度の高い水を好み、
水質汚濁の進行で生育地は減少し、絶滅危惧A類に指定されている貴重種。
環境省では絶滅危惧1A類滋賀県では絶滅危惧種となっている。パネル展会場にて水槽で展示しています。



★ 危険な水草のアクアテラリウム展示
ロータス館エントランスホールでは外国産の水草で繁殖力が旺盛なため、
逸出すると増えすぎて害草となる種類の水草の展示をして、
安易に川や池に増えた水草を捨てないよう注意を促しています。
ホテイアオイ、オオサンショウモ、ハゴロモモ、オオカナダモ、キシュウスズメノヒエなど。大きな水槽ではウーパールーパーも多数見られます。

公園だより | 更新日:2007.08.16

【開花情報】ハス群生地の花は残りわずか、ミズアオイ、サギソウ開花(2007年8月)

ハス群生地の花は少なくなってきました。奥のヨシ帯周辺では花があがってきました。


★群生地西側奥のヨシ帯付近



★ サギソウ
湿地に分布するラン科の植物 絶滅危惧種
コミュニティ広場の噴水付近と、すぐそばの小さなビオトープにてご覧いただけます。



★ ミズアオイ
ミズアオイ科の一年草
コミュニティ広場の噴水前には大きなコンテナでミズアオイが展示してありますが、
清涼感のある青い花が咲きはじめました。
一昔前は水田雑草でしたが、絶滅危惧種となった今では、種子を採取し保存につとめています。



★ ナンバンギセル
ハマウツボ科の一年生の寄生植物
「秋の七草園」のススキのエリアで園路沿いの背のの低いイトススキの根元をご覧下さい。

公園だより | 更新日:2007.08.09

【開花情報】ハス群生地は花が減少、ニンニクカズラ、フイリギンバイカ(2007年8月)

ハス群生地は7月末に最盛期を迎え、ただ今は、
全体に花が見えるものの、花はまばらな状態で日毎に減少しつつあります。
ハスの花を観賞される方はお早めにお越し下さい。早朝7時開園と東ゲート開設は8/19までです。
みずの森園内はコミニュティ広場の碗蓮、スイレン池のスイレンはまだ元気に開花しております。
コミュニティ広場は多種のツル植物が登場しました。


★ 蓮見岩から見た群生地



★ 東ゲート前の群生地
岸辺は果托と花が同時に見られます。



★ ニンニクカズラ  Mansoa alliacea
ノウゼンカズラ科 熱帯アメリカ原産のつる植物
花はほのかな良い香りですが、花以外がニンニクの匂いがします。
コミュニティ広場に登場したパーゴラには、変化に富んだツル植物を這わせ緑のカーテンを仕立てています。
「地球温暖化防止フェア イン 草津」(10/5・6・7 於:烏丸半島 主催 草津市)に協賛して
ツル植物による緑の木陰をつくり、気温の低下や二酸化炭素の減少など微力ながら、
植物による温暖化防止に取り組む展示をしています。



★ トケイソウ ベロッティ Passiflora × belotii
美しい大きな花と良い香りのするトケイソウ
コミュニティ広場にて鉢で展示
パーゴラではトケイソウ‘ヴィクトリア’も開花、教材園ではトケイソウ‘インセンス’がちらほら咲き始めました。



★ フイリギンバイカ
なかなか花が咲かなかったフイリのギンバイカが丘の上の花園にてたくさん開花しました。

公園だより | 更新日:2007.08.01

【開花情報】ハス群生地はピークを過ぎました。(2007年7月)

雨による日照不足のため、ハス群生地の花は先日をピークに減少しはじめました。
ハスの花の観賞はなるべくお早めにご来園下さい。


★ 蓮見岩から一望した群生地の様子



★  東ゲート前からの群生地
花は中の方へ移っていき、果托がめだってきました。



★ 大輪アサガオ展示(エントランスホール)
ハスの花と共に、夏の朝の涼を楽しむ大輪アサガオ



★ 大輪アサガオ屋外展示
ハス見本園への途中、事務所前にて展示しております。
子蔓を1本だけ延ばして仕立てる行灯作りと、孫蔓を6本延ばして
それぞれに2、3個の蕾をつける京風数咲き作りがあります。



★ オミナエシ
オミナエシ科
秋の七草園で開花しています。

公園だより | 更新日:2007.07.29

【開花情報】ハス群生地は見頃、セイヨウニンジンボク開花、ヘビウリ結実(2007年7月)

13ha、甲子園球場の3倍という広大な烏丸半島ハス群生地は見頃を迎えております。
長梅雨で日照不足のせいか例年より若干花数が少なめのようです。
一部、沖合と対岸のヨシ帯区域付近を除き全体に花が広がりました。
みずの森園内もハス、スイレンが見頃です。色とりどりの夏の草花や熱帯植物をお楽しみ下さい。


★ 蓮見岩から一望する蓮群生地



★ 東ゲート前からの群生地
ハスの花はだんだん岸辺から奥の方へと移っていきます。



★ セイヨウニンジンボク Vitex agnus-castus
クマツヅラ科
地中海沿岸西ヨーロッパ~西アジア原産の落葉低木
涼しげな紫色の花はよい香りがします。葉にも香りがあります。ヨーロッパでは果実を香料に利用していました。
丘の上の花園で開花しています。



★ ヘビウリの花  Trichosanthes cucumerina
ウリ科  インド原産
明治時代に渡来。インドでは食用とされます。
夕刻から開花するカラスウリによく似た花ですが、こちらは日中に開花します。



★ ヘビウリ
1.5mほどに延びましたが、地面を這う場合はとぐろを巻きます。

公園だより | 更新日:2007.07.26

【開花情報】群生地は見頃です、シダレエンジュ、トロピカルガーデン(2007年7月)

蓮群生地は一部を除き、ほぼ全体的に花が広がり、見頃を迎えました。
梅雨空ですが、陽射しが厳しくありませんのでお花見には良いと思われます。
梅雨明けにはもっと花数も増えると同時に、暑さも厳しくなります。


★ 蓮見岩からの群生地
西側奥の部分は浮き葉が出るのが1~2週間遅れましたので開花も遅くなると思われます。



★ 東ゲート前からの蓮群生地



★ シダレエンジュ
みずの森園内から群生地に向かう途中、橋を渡ると両側にマメ科の白い房状の花が咲きかけています。



★ スイレンと草花の寄せ鉢
みずの森ならではのスイレンの展示方法で昨年のNHK「趣味の園芸」で紹介されました。
スイレンは「ピーチ&クリーム」 



★ トロピカルガーデン
正面花壇は毎夏恒例の観葉植物で作るトロピカルガーデンです。
ヒトデカズラ等ダイナミックなフォルムをお楽しみ下さい。
黄金色の植物はゴールデンクリナム。

公園だより | 更新日:2007.07.22

【開花情報】蓮群生地は5割方開花、アオバナ、イエライシャン開花(2007年7月)

蓮群生地は奥の方へも花が広がりました。岸辺は花盛りですので十分花が楽しめます。
最盛期の5割方が開花しており見頃を迎えつつあります。みずの森園内の蓮、スイレンも見頃です。


★ みずの森園内蓮見岩から見た蓮群生地



★ 岸辺は花盛りの群生地



★ イエライシャン 夜来香
ガガイモ科のツル植物  熱帯アジア原産
花は筒状の先が5烈裂した星型で、黄緑色をしており、
一つの花の大きさは約2.5cmで派手な印象はなく目立たない花です。
強い芳香を昼・夜共に放出します。バラ(香成分ゲラニオール)と
スミレ(香成分βイオノン)のような香が遠くまで漂います。
1985年東京都神代植物公園にて日本で初めて公開され話題をよびました。
山口淑子(李香蘭)の『夜来香』の歌で有名です。アトリウムにて鉢で展示しております。



★ オオボウシバナ(アオバナ)
あずまや近くの八つ橋で咲いています。コミュニティ広場では鉢で展示しております。



★ 富貴蘭展示会
良い芳香が立ちこめる中、愛培家が丹精した195点の名品をお楽しみ下さい。
エントランスホールで開催中です。

公園だより | 更新日:2007.07.20

【開花情報】スイレン、ルリタマアザミ、ハナチョウジ、群生地は一部開花(2007年7月)

梅雨の末期は雨模様続きですが、雨の中でも元気で美しく咲いているのがスイレンです。
日毎に見事になるスイレン池の周りは、腕を奮うカメラマンでいっぱいです。
ハス群生地は岸周辺は花数がふえていますが、日照が少なく、花の広がりがにぶっています。
見頃は7月下旬~8月上旬と思われます。


★ スイレン池
どのスイレンを撮ろうか、迷ってしまうほど、愛らしいスイレンの品種が目白押しのスイレン池



★ピーチグロウ
ひときわ目立つ白桃のようなスイレン



★ ルリタマアザミ     
キク科の多年草   東ヨーロッパ~西アジア原産
丘の上の花園で開花



★ ラッセリア  Russelia equisetiformis
ゴマノハクサ科  メキシコ原産
紅い小花が揺れ、雨の日は雫が下がるハナチョウジ(花丁字)。
丁字はインドネシアのモルッカ諸島原産のスパイス、フトモモ科のクローブのことですが、
蕾と萼を摘み乾燥させた形が釘に似ています。
ラッセリアの細長い筒形の花の形が丁字に似ていることから花丁字と称されます。レンガの小道で開花。



★ ハス群生地
雨模様で近江富士(三上山)が見えない群生地。昨日から東ゲートを開設しており、
みずの森園内から群生地への行き来ができます。
岸周辺では花を楽しめます。

公園だより | 更新日:2007.07.12

【開花情報】スイレン‘アーカンシェル’、アピオス、カライトソウ開花、群生地の様子(2007年7月)

みずの森園内はヘメロカリスが咲き乱れ、秋の七草園のカライトソウも風に揺れ、
涼しげなキキョウが咲き始めました。スイレン池のスイレンも美しさを増して光輝き、ハスも見頃を迎えました。


★ スイレン‘アーカンシェル’  ‘Arc-en-ciel’
美しい斑入り模様の葉のスイレン。数々のスイレンの名品を作り出したフランスのマリアックが作出しました。
Arc-en-cielはフランス語で虹の意味で、美しい葉の模様に由来します。



★アピオス    Apios americana
マメ科  北米原産のツル性植物
アメリカホドイモとも呼ばれ、ネイティブ・アメリカンの栄養源として食用とされていました。
芋の栄養価は高く、カルシウムやビタミンE、イソフラボンが多く含まれ、鉄分や繊維質にも富みます。
マメ科ですが芋ができ、通常の芋類には含まれないイソフラボンを有するのが特徴です。
花は甘い良い香りがします。乾燥させると、ビタミンが豊富な「アピオス茶」になります。
芋を太らせるには花を摘んだ方がよいので一石二丁です。



★カライトソウ 唐糸草
バラ科 多年草 日本固有種
花びらはなく,萼片が 4 枚で,長く突き出した雄しべの美しさを中国渡来の絹糸に見立てたことが和名の由来。
秋の七草園にて開花。



★クレオメとトレニア花壇
群生地のハスを見渡す芝生広場に広がる花壇は、クレオメ(西洋風蝶草Cleome hassleriana)が風に揺れ、
足元はカーペットのようにトレニアが広がります。



★ 群生地の様子
群生地西側の岸辺と東ゲート前で花数がふえてきました。
尚、7/11~8/19の期間は東ゲートを開設いたします。
みずの森園内から群生地へ直接出入りができます。開園時間は午前7時~午後5時となります。
ハス、スイレン観賞のポイントは午前中に観賞することにつきます。
午後になるとハスもスイレンも閉じてしまい、花数が少なくなります。

公園だより | 更新日:2007.07.06
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