さみしがりやのヒスイカズラ

 ようやく寒さもゆるみ、サクラも満開のたよりが聞かれる季節になりました。 春本番、ですね。

ところで! ねったいかんの春本番といえば!

そう、ヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys・マメ科)の開花です!

一番・二番花は咲き終わってしまいましたが、現在さらに見やすい位置に三番花・四番花が開花中です。
温室内のブリッジからご覧いただけます。



今年も咲いていますよ



毎年、お客様から 「いつ咲きますか?」 とたくさんのお問い合わせをいただきます。   
なぜ、ヒスイカズラはこんなに人々の心を魅了するのでしょう。
やはりこの花色、翡翠(ヒスイ)色にあるのではないでしょうか。

英名で Jade vine(ジェイド・バイン)。 ジェイドは翡翠色のこと、バインはツル植物のことです。

日本語のヒスイカズラの 「カズラ」 とは漢字で 「蔓」 と書きます。 これは 「ツル」 とも読みますね。
翡翠色のツル、英名とおんなじですね。



まさにヒスイ色ですね


世界中の熱帯地域や温室で栽培されていることからも、世界的な人気の高さがうかがえます。
例えば、ハワイでは首飾りの材料に使用され、とてもゴージャスなレイになるそうです。

それでは、ヒスイカズラの故郷はどこなのでしょうか。

それはフィリピンのルソン島やミンドロ島の熱帯雨林、標高100~1000mの湿度の高い渓谷沿いにのみ自生すると言われています。
しかし、現地では森林伐採などから個体数が減少し、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。

個体数が増えにくいのには他にも理由があります。

①種子の寿命が短い → 種子が完熟してから、すぐにまかないと生えない難貯蔵種子である。
②種子が発芽するまで時間がかかる → 発芽する前に虫などに食べられてしまう。
③花が咲いても実が付きにくい → 何もしないと、花はすべて実らずに散ってしまいます。

ヒスイカズラの花は、小型のコウモリや鳥が蜜(みつ)をすいに来ることで受粉・結実するそうです。
ねったいかんでも過去に人工授粉を試みて、いくつかは授粉したのですが、10日ほどして落花してしまいました、、、、。
再チャレンジします!!



おしべ と めしべ がかくれていました



貴重な花が目の前で見られるなんてうれしいですよね。 みなさんぜひ来てください。
ヒスイカズラはさみしがり屋さんなんです。
だって、花言葉は 「私を忘れないで」 なんですから。



                                                       (M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.04.03
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