ツバキなのにツツジ?

だいぶ過ごしやすい季節になりましたね。
この秋、「お花や緑とたくさん触れ合うぞ!」とはりきっている方も多いのではないでしょうか。
たくさん楽しみたいものですね!


 さて、今回はツバキを取り上げます。
品種名はチャンギーツバキ・別名アザレアツバキ Camellia changii(異名/Camellia azalea)です。



アザレアツバキ


アザレアツバキ




中国南部の広東省陽春市の自然保護区に自生し、詳細な場所は明かされていません。
自生地にもおよそ1000株程度しかないたいへん貴重なツバキです

そんな謎めいたツバキですが、数あるツバキの中でもかなりの珍品です。


秘密その①)  花の咲く時期がとっても早い!

ねったいかんでは温室内で9月の中旬頃から咲き始めました。ちょっとツバキを知っている方なら、「おやおや?」と思うでしょうね。



金花茶(きんかちゃ)


加茂本阿弥(かもほんなみ)


写真はねったいかんにある黄花ツバキの金花茶(きんかちゃ)とヤブツバキ系品種の加茂本阿弥(かもほんなみ)です。
まだまだツボミは固い状態ですね。
もっとも早咲きの品種でも10月頃から咲き始めるのが今までの常識でした。ところが!です。
このアザレアツバキは7月頃から咲きだすこともある、今までのツバキでは考えられない、きわめて早咲きの種類なのです。



秘密その②)  花がねむる?

なんと夜になると花が閉じて、明るくなるとまた開く!のです。こんなツバキ、私の記憶にある限り、他にはありません。


秘密その③)  変な葉っぱ!


ヤブツバキの葉


これはヤブツバキの葉です。周りに鋸歯(きょし)というギザギザがある、典型的なツバキの葉です。
ではアザレアツバキの葉はどうかというと…


アザレアツバキの葉


「え?ぜんぜん似てないよ~」という声が聞こえてきそうです。まるでツバキらしくないこの葉、周りにギザギザがありませんね。
このような状態を全縁(ぜんえん)といいます。こんな珍しい葉の形をしたツバキは他にはありません!

さて、ここで最初に書かれていたアザレアツバキの別名を思い出してください。
アザレア( Azalea)って何でしょう?
アザレアは英語ですが、日本語に訳すと…「ツツジ」です。
言われてみればツツジの葉に似ていると思いませんか?

「アザレアツバキ=ツツジツバキ」いったいどっちなんだ!
ツッコミたくもなりますが…最近はごく早咲きのツバキを作出するために品種改良に使われています。
そのうち1年中ツバキの花がみられる時代が来るかもしれませんね。     

(M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2014.09.27
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