「ヒスイカズラ」花の色の秘密

「ヒスイカズラ」花の色の秘密

あっという間に日がのびて、暖かい日が続いて春が近づいたかなと思ったら、急に寒くなったり。
寒いときは、いつも暖かい「ねったいかん」に遊びに来てくださいね。
もちろん春になっても!

さて、「ねったいかん」 の春といえば…

そうです、今年もまた 『ヒスイカズラ』 が咲き始めました。
今、ブリッジのすぐ左の見やすいところで、一番花が開花中です。

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次に咲くのは一番花の左奥、もうこんなに色づいています。

【写真2】

他にも小さなつぼみが3つ確認されています。

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ちなみに、ヒスイカズラの写真のまわりに写っている黄色と赤の変わった形の花は、「ツンベルギア マイソレンシス」といいます。

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毎年、この時期になるとたくさんのお客さまから「ヒスイカズラ 咲いてますか」との、お問い合わせをいただきます。
また、「ヒスイカズラ」が世界中の熱帯地域や温室で栽培されていることからも、世界的にも人気が高いことがうかがえます。
「ヒスイカズラ」の人気の秘密は、ズバリ「花の色」にあるのではないでしょうか。


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世界中に奇抜な花はたくさんありますが、こと色という点では「ヒスイカズラ」の奇抜さと美しさにかなうものは、そう多くはないと思います。花の色は、花粉を運んでくれる様々な動物(昆虫、鳥、コウモリなど)の目に止まるように、それぞれの植物が進化させたものです。
「ヒスイカズラ」の花の色は花粉を運んでくれる「コウモリ」が好きな色で、長い年月をかけて獲得した「コウモリ」を誘引するための植物の知恵だそうです。

まさしく「ひすい色」の「ヒスイカズラ」の花に含まれる色素は、「ポリフェノール」でおなじみの赤紫の「アントシアニン色素」です。
この花にはさらに無色の、これまた「ポリフェノール」でおなじみの「フラボノイド」成分が含まれていますが、両者が共存すると紫色になるそうです。
これが、がく筒や花柄の色になっています。この紫色が「ひすい」のような花の色に変わるのは、科学の実験のようですが、花の部分の細胞がアルカリ性であるためだそうです。

ヒスイカズラはフィリピン諸島のごく限られた熱帯雨林にしか自生しないつる性植物で、せっかくコウモリの好きな花の色を獲得したのですが、自生地では、熱帯雨林の減少とともに絶滅が危惧されているそうです。


「ねったいかん」のヒスイカズラは6月ごろまで咲き続ける予定ですので、開花期間中に是非遊びに来てください。
 
(MI 記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2016.03.12

なにに見える!?クジャク?サカナ?

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この葉っぱ、鳥についばまれたように見えませんか。
コモチクジャクヤシの葉っぱです。
食べられたわけでも、ちぎられたわけでもなく、はじめからこの形。おもしろいですよね。


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この全体の葉っぱをクジャクの尾羽に見たて、クジャクヤシの名がついたようです。  たしかにクジャクに見えるかも…。
ヤシにはめずらしく株立ち状になるため、カブダチクジャクヤシという別名でも呼ばれ、英名では、fishtail palm.。
魚の尾びれにも見えますね。


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花序は房状で30~50センチ。見ごたえがあります。
ちょうど今、花序がでてこようとしているところ。どの位で、全体がでてくるのでしょう。観察していきたいと思います。


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ねったいかんには、鉢植えも含めて16種類のヤシがあるんですよ。
何種類見つけられるか!?ぜひ、ヤシ探検にいらしてください!!!
ちなみにこちらは、マルハウチワヤシ。名前の通りの葉っぱですよね。


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いろいろなヤシ、探してみたくなりませんか!?



(H 記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2016.02.25

はじまりました!バナナ展

1月26日(火)から、「おどろきいっぱい!バナナ展」が始まりました!

まずは入館してすぐ、エントランスの修景に注目です!
池田泰子さん作の「小ザルの悪夢」という大きな絵画が展示してあります。
手前に飾られている、バナナなどの植物はもちろん本物ですが、絵の中の植物と一体になっているように見えませんか?


おなじみのスタンプラリーは「バナナが食卓に届くまで」です。
畑で収穫されてから、私たちの家に届くまでがどうなっているのか、知ることができますよ。

さあ、2階展示室に行ってみましょう。ひときわ目立つものがあります。




大きなバナナですね。これが収穫して切り分ける前の状態、バンチバナナといいます。
なかなか実物は見られませんよ!

世界中にはバナナってたくさんの種類があるんですよ。なんと約300種類!
珍しい皮の赤いバナナはモラードバナナ。料理用のサババナナなども展示しています。



バナナペーパーって、ご存知ですか。バナナの実を収穫する時は幹(といっても木ではありませんが)ごと切り倒して捨てられてしまいます。その幹から繊維をとって、日本の和紙を作る技術でできたのが、バナナペーパーです。
様々な商品が開発されていて、こちらで展示販売もしております。



バナナ苗の販売、バナナペーパークラフトのコーナーなど盛りだくさんです。




みんなが大好きなバナナですが、意外と知らないことがたくさんありますよ。
バナナ博士になっちゃいましょう。お待ちしております。

                                                       (M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2016.02.07

カリアンドラ開花中(見どころ情報1月20日号)

陽の光に、キラキラ輝いて、紅白で咲いています。



カリアンドラ ハエマトケファラ Calliandra haematocephala




カリアンドラ ハエマトケファラ(園芸種)Calliandra haematocephala cv.Albiflora

お知らせ | 更新日:2016.01.22

育ててみましょう♪らん♪ラン♪蘭♪

先日の大雪?の際は、お疲れ様でした。久々の雪かきで少々筋肉痛になりました。
都心は5cm位とのことでしたが、高島平は10cm近くあったのではと思います。
道路の一部がアイスバーンになっていますので、皆さん気を付けてくださいね。

さて、1月2日から開催しておりました、恒例のらん・ラン・蘭展2016は終了いたしました。
たくさんの方々にご来館いただきまして、ありがとうございました。




ええっ!らん展終わっちゃったの~?という方のために今週24日までは、育てよう・広めよう緑②で「ランの育て方」を実施しています。
土曜日まではちょこっとガイドも実施しています。

期間中3,500円で販売していたシンビジュームも1,500円!開花中のセロジネがなんと300円!オンシジューム(アロハイワナガ)が250円!などなどありえない、びっくり!価格となっております。数に限りがあります。お早目にいらして下さいね。
育て方も植栽スタッフにどんどん聞いちゃってください。お待ちしています。

また、育てるのはど~も・・・という方には現在、館内にたくさんのランが咲いていますので、暖かい館内でごゆっくり散策などをお楽しみ下さい。


エピデンドラム


オンシジューム


マスデバリア


ジゴペタルム 紫小町


デンドロキラム


バンダ


パフィオペダルム
                                                                  K記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2016.01.22

いやします クリスマス!!! 

早いもので2015年最後の月、12月です。 
12月といえば!!! クリスマス!!!ですね。 
ねったいかんもクリスマス気分満載。
冬の花の代表、シクラメンやポインセチアでみな様をおでむかえ。





2階展示室では企画展示「いやします クリスマス」開催中。
花には、いやし効果があると言われています。お部屋の中にお花が一鉢、いや一輪あるだけでホッとしませんか?
展示室にはクリスマス気分を彩る花たちでいっぱいです。
そして、奥にはミニプラネタリウムがあり、暗闇のなか、浮かび上がるクラゲと星空をゆったり眺めることができます。静かな音楽とアロマの香り、クラゲのユラユラ感はいやし効果抜群です。




 クリスマスと言えば、ポインセチア。ポインセチアも王道の赤だけではなく、ピンク、レモン色、白やフリルになっているものなど、いろいろな品種があります。
花びらのように見える部分はガク。花は中央に小さくかたまっている部分です。




シクラメンも多種多彩。従来通りの上に反り返るタイプ、フリル咲き、八重咲き、寒さに強いガーデンシクラメン、ミニミニサイズなど。なかでも、おすすめなのが、ミニシクラメン アンジュ。上向きに咲く新品種。葉っぱもとてもきれいです。





その他、冬の寄せ植えにピッタリの苗なども用意しています。
販売もしていますので、せひこの機会に寄せ植えに挑戦してみませんか?



 
寒い冬のひととき、ねったいかんへホッと一息あたたまりに、そして、たくさんいやされにいらして下さい。
「いやします クリスマス」 ~25日までです。お待ちしていま~す。
                                 


                                             (H記)  


植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.12.23

あなたはイヌ派?ネコ派?

つい先日、ペットとして飼育するイヌとネコの割合が同じになってきたとのニュースが流れていました。高齢化等でイヌを散歩させるのが難しくなってきていることが大きな要因のようです。 あなたはイヌ派?それともネコ派?




ねったいかんスタッフの中で、あなたはイヌ派?ネコ派?のアンケートをとったところ、どちらも同じ位好き、どちらも苦手という人を除き、なんと!まったく同数の結果となりました。
さて、植物の中には、イヌやネコの名前がつくものがあります。
植物の中では、イヌ派は残念!!としか言いようがありません。なぜって、イヌ○○は、小さくて劣っているものというニュアンスで、名前がつけられているものがほとんどだからです。
ねったいかんにはハマイヌビワ(Ficus virgate) クワ科やイヌニッケイ(Cinnamomum iners) クスノキ科があります。


 
ハマイヌビワ(Ficus virgate) クワ科


イヌニッケイ(Cinnamomum iners) クスノキ科


ハマイヌビワといってもビワの仲間ではなく、イチジクの仲間です。「実が小さいだけで勝手に名前をつけやがって!プンプン」、イヌニッケイも「香が弱いからってなにさっ!」という文句が聞こえてきそうです。
かわって今、ねったいかんで咲いている植物は
ネコノヒゲ(Orthosiphon aristatus) シソ科
ブラックキャット(Tacca chantrieri) タシロイモ科



ネコノヒゲ(Orthosiphon aristatus) シソ科


ブラックキャット(Tacca chantrieri) タシロイモ科


ブラックキャットなどはネコそっくりですよね。ちなみに私はネコ派です。我が家にはイヌもネコもいましたが、やっぱりネコなで声には勝てませんでした。ネコがいた時は新鮮な赤身のマグロは私の口に入ったためしがなく、ねこまたぎの半額セールのマグロしか食べられませんでした。ねこっかわいがりしたなつかしい思い出です。
ちなみに、植物好きはネコ派が多いというのが私の持論ですが、偏見でしょうか?
                                          
                                            K記

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.11.25

ビワとビワモドキの近いようで遠い関係

 昨年、開館以来じつに20年かけて初開花したビワモドキ(Dillenia indica・ビワモドキ科)。
今年は花芽をつけてくれるのか…?
心配していましたが、8月下旬には無事1個目の花芽(つぼみ)を発見!!その後も次々と着蕾(つぼみがつく)し、
今では順調に開花しています。
でも、こんな立派な花なのに1日で散ってしまいます。見られたらラッキーですよ!






ところで、ビワモドキの 「モドキ」ってことば、なんかビワ(Eriobotrya japonica・バラ科)よりおとっているみたいに感じませんか?


果実を見てみましょう。
ビワの果実はみなさん食べたことがありますよね。 とってもジューシーでおいしいです。
ビワモドキの実はというと… こんな感じです。 ツボミを大きくしたようですね。



ビワモドキの別名をゾウノリンゴといいます。
野生のゾウが果実を好んで食べることから、この名がついたといわれています。
果実には酸味があり、インドではゼリーやジャムに使いますが、そのまま食べてもあまりおいしくないようです。


花はどうでしょう。
こちらがビワの花です。ちょうど今くらいの時期から翌年1月くらいまで咲き続けます。





最後に葉を見てみましょう。
左がビワの葉、右がビワモドキの葉です。



なるほど。
この「モドキ」は葉のことを指しているのですね。

こうしてくらべると、葉が似ているだけで、果実と花はまったくちがう、別々の植物であることが分かります。
「ビワ」と「ビワモドキ」それぞれ魅力があって、優劣つけがたいですよね。
「ビワモドキ」じゃなくて、「ゾウノリンゴ」という名前のほうが、ビワモドキはうれしいんじゃないかな、
と勝手に思ってしまう私でした。

         
                                           (M記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.11.01

「マングローブ」ってなに

「マングローブ」ってよく耳にしますが、植物の名前でしょうか?


「マングローブ」という名前がついた植物があるわけではありませんが、熱帯や亜熱帯地域の河口など、
満潮になると海水が満ちてくるところ(潮間帯)に生えている植物をまとめて「マングローブ」と呼んでいます。
「マングローブ」には川と海から栄養が集まり、樹木が密生するので様々な生物の隠れ家となっていて、
「命のゆりかご」とも呼ばれています。

また、「マングローブ」は海の水質を浄化することが知られ、注目を受けています。
2004年のスマトラ島沖地震の際、「マングローブ」が津波被害を軽減したことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。


日本国内で、マングローブのみに分布する種は、メヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ハマザクロ(別名マヤプシキ)、
ヒルギダマシ、ヒルギモドキ、ニッパヤシの7種類です。

「ねったいかん」では、今「オヒルギ」の花が咲いています。




タコのウィンナーみたいなカワイイ形をしていますが、実になると枝についている状態で、根が伸び始め、
その先端に新芽がつき、果実から抜け落ちます。
親植物の上で子植物が育つので、胎生種子(たいせいしゅし)と呼ばれ、親を離れた種子は、
海流に乗ってひろがってゆきます。

「オヒルギ」の隣には「ヤエヤマヒルギ」があります。



タコやカニの足のように根が生えていて、今にも走り出しそうに見えませんか?

幹を支えるように根が伸びるので支柱根と呼ばれています。
「マングローブ」は遠浅で、しかも河口にあるので、泥がたまりやすく、酸素が不足がちになるため、地表に顔を出す根を
発達させるものが多いんです。


「ねったいかん」にはその他にも、メヒルギニッパヤシがあるので、是非ご覧ください。







上記7種の「マングローブ植物」は自然状態では潮間帯のみに生育するので、真の「マングローブ植物」と呼ばれています。
陸地での生育も可能な類似した種を「半マングローブ植物」と呼び、「ねったいかん」には、サキシマスオウノキやシマシラキ、
アダン、オオハマボウ、サキシマハマボウ、モモタマナ、クサトベラ、ホウガンヒルギ、ミフクラギ、ゴバンノアシ、テリハボク、
サガリバナ、イボタクサギ等がありますので、探してみてください。


しかし、残念なことに、近年、世界各地でマングローブの破壊が問題になっています。
東南アジアでは木炭の材料や、家畜の飼料とするため、また、日本向けにブラックタイガーなどのエビ養殖場とするため、
「マングローブ」が伐採されています。


これを機会に、皆さんも熱帯・亜熱帯地域のマングローブと、そこにすんでいる人々や動物のことを
考えてみませんか。

                                                   (MI記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.09.27

マレーハウスの屋根、直しました!

 長い?  夏休みが終わりました。
例年だとまだまだ残暑厳しいこの時期、今年はどうしたことか…連日の涼しさにドンヨリ空模様。
なんだか夏のやり残しがあるようなさみしさを感じます。


 さて、今回はベンチの少ない温室内で、ホッとするスペース、マレーハウスについて。

マレーハウスって何?  と調べると、マレー系住民の伝統的家屋とありました。
暑さと湿気対策を考えた高床式住居。竹、木材、ニッパヤシなど、自然素材を使用して造られます。




ねったいかんのマレーハウス、長年の結露や水滴によってニッパヤシの屋根は穴だらけ。




今回、屋根の修繕に挑戦。
素材は、もちろん自然のもの。 温室内を探します。
ニッパヤシもありますが、まだ小さくて屋根の材料には足りません。
代用として、マニラヤシサトウヤシを使うことに!  ぬい合わせていくものは、繊維質で丈夫なビヨウタコノキに決定!


 まずは材料の準備。
ヤシを1枚ずつ切り、タコノキは、両端のトゲの部分を切ってから細くさいて、ヒモ状に。
水につけて、やわらかくして使用。

   



 本来どうやって作るのかはわかりませんが、今回はねったいかん流で!
なるべく丈夫に仕上げるため、マニラヤシの上にサトウヤシを重ねていきます。

  



ヒモ状にしたタコノキでぬい合わせます。





穴に合わせたサイズをいくつも作っていきます。





出来上がったものを屋根にさしこんで完成!!!





空が見えなくなり、暗くなったような…気もしますが、とりあえず穴がふさがりました。

   



今回はヤシの葉を乾燥させずに作りましたので、現在は新鮮フレッシュな緑の屋根がご覧いただけます。
しかし、乾燥とともにちぢみなど問題が起きるかもしれません。
その時は、その時で、いろいろ試行錯誤しながらチャレンジしていきたいと思います。

 最後に水滴対策として、クリアシートをさしこみました。
水滴箇所は移動できませんから、また、同じ場所に穴があくと思いますが、その時はまた、修繕しましょう!


                                       (H 記)

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2015.09.06
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