困ったときのエビだのみ

最近、水草水槽をメンテナンスする中で、非常に手をやいていたことがあります。
糸状(いとじょう)のコケです。

じわりじわりとふえては、展示している水草にからまり、レイアウトを台無しにしてしまうこのコケ。


ピンセットで取ろうとすると、コケと一緒に水草までもが抜けてしまったり、
せっかく活着(かっちゃく:挿し木や移植した植物が根づいて生長すること)した
ウィローモスがいっしょにはがれてしまったり・・・。

さらにいくら取っても完全に取りきることができないため、しばらくするとまた増殖して、水草にからまるのです。
あぁ、なんとかしたい、この糸状のコケ・・・。


さて、そこに救世主として現れたのが「ヤマトヌマエビ」。


ヤマトヌマエビ




糸状のコケを好んで食べてくれるという、なんとも夢のようなエビです。
水槽に入れると、さっそく食べる食べる!



エビ投入初日と3日後の写真です。  
流木についていた糸状のコケが減っているのがわかりますか?
 
水草水槽のヤマトヌマエビを見てはにんまりとする、そんな日々を送っています。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.10.16

ゴバンノアシ


ゴバンノアシ


「碁盤の脚」です。温室の池に程近い場所にあります。
夜咲きの一日花ですので、なかなか皆さんに見ていただくことができませんが、
今朝はなんと10時を過ぎても咲いていました。
 
花は白色の総状花序です。花の先が淡い紅色に染まってとてもきれいです。
果実の形が角ばっていて碁盤の脚に似ていることから和名がつけられました。

先日ねったい館にお見えになった方はなんと!
“おばんのあし”と言ってはばかりませんでした!
失礼しちゃいますよね・・・いくら私の足が太くて短いからって・・・!


サガリバナ科の仲間には「ホウガンノキ」や「サガリバナ」がありますが、
当館でも、やっとサガリバナを導入しました。

樹高が2mほどある一度咲いた株ですので、来年は咲いてくれることを期待して大切に育てています。


芽の出ている様子



まさに“碁盤の脚”ですね!

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.10.09

かくれキャラが好き

10月になって急に寒くなりましたね。皆さま風邪などひいていませんか?
 
さて、今回のつぶやきネタは、私が水槽を作るときに楽しみにしていることについて。
私の楽しみ、それは、「かくれキャラを作ること」です!
水槽をよーく見てみないと気付かない、そんな生き物を展示することが大好きです。  

ねったいかんでかくれキャラの宝庫となっている水槽は、サンゴの水槽です。


この水槽には、たくさんの隠れキャラが。
例えば、細長い魚のイシヨウジや黄色くて小さな魚のキイロサンゴハゼ。


イシヨウジ



キイロサンゴハゼ


水槽の前をさらりと通り過ぎるだけではきっと存在に気付かないでしょう。
さらにレベルをあげて、イソギンチャクモエビ、オドリカクレエビ、ニセアカホシカクレエビ。


イソギンチャクモエビは大きさが1~2cmの小さなエビで、オシリをふりふりする動作から、
別名セクシーシュリンプと呼ばれている、とってもかわいいエビです。
オドリカクレエビとニセアカホシカクレエビは体が透けすけの、透明人間ならぬ透明エビ。
写真を見てもいまいちわからないかも・・・?

そしてこの水槽のかくれキャラ番外編。
 
この水槽には10cm近くあるナマコがいるのですが、
お客様に「ナマコを探してみてください」といってもなかなか見つかりません。  
さて、下の写真のどこにナマコがいるでしょうか?



見つかりましたか?
正解はこれ、真っ赤な色をした丸いのがナマコで、シーアップルといいます。


シーアップル

サンゴ水槽だけに、シーアップルもサンゴの仲間と思っている方が多いようですが、これでもナマコなんです。  
ナマコというと、下の写真のような「黒っぽくて細長くて気持ち悪い生き物」というイメージですので、
皆さんなかなかナマコを見つけられない、ということなのですね。


他にもたくさん かくれキャラがひそんでますので、
時間のあるときは水槽をすみずみまでよーく観察してみてください。

きっと何か新しい発見がありますヨ。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.10.08

ちっちゃいものさがし


↑これ、何だと思いますか?  



正解は、のび始めたばかりのパパイヤの小さな葉っぱです。

ちなみに大きい葉っぱはこんな形です。↓



形がそっくりです。出始めたばかりの葉でも、いっちょまえに 「パパイヤの葉っぱだよ!」といっているようです。  
こんな風に、いつもは見逃してしまいそうな小さな部分に注目して歩いてみると、色々な発見があります。
 
ほかにもまだまだあります。例えば、数年前からやっと咲きだしたプルメリアの花。  
今、温室内ではこのプルメリアの花が咲いていますが、雄しべと雌しべはどこにあると思いますか?


・・・正解は、花の根本の部分です。


ちいさな雄しべと雌しべが一番奥にあるのが分かりますか?  
花を割いてみるとアリがすぐに寄って来るぐらいなのでさぞかしおいしい蜜がそこから出ているのかもしれません。


小さい雌しべと雄しべがあります。



アリがやってきました!


プルメリアの故郷である熱帯ではどんな虫(鳥?)が、
どうやってプルメリアの蜜を吸いに来るのか観察してみたくなります。

きっと花の奥まで到達するのは一苦労でしょうね。  

ねったいかんのプルメリアは皆さんに見ていただくためのものなので、
なかなか花を割いてお見せすることはできませんが、
みなさんも虫眼鏡を片手に「ちっちゃいものさがし」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.09.21

沖縄展 始まる

あっという間に8月が終わってもう9月ですね。先月は2件しかつぶやけなかった・・・ゴメンナサイ!
私個人の目標では1週間にひとつぶやき。9月はたくさんつぶやけるように頑張ります。

9月最初のつぶやきは、企画展「沖縄展」について。


9月6日から、ねったいかんでは「沖縄展」という企画展が始まりました。
植物を中心に工芸品・特産品など、沖縄の自然と文化の一端を紹介しています。


水族館スタッフの私は沖縄の海をイメージして、
カラフルな熱帯魚やヤドカリ、エビ、サンゴなどのいる水槽を設置。
 
さて、普段水槽を設置するときには背面に「バックスクリーン」というものを貼り付けて、  
水槽の裏側を見えないようにすることが多いのですが、今回の水槽は、バックスクリーンなしにしてみました。


通常の水槽を後ろから。白い紙がバックスクリーン。


今回の沖縄展水槽



水槽の前でハイチーズ!



水槽の後ろでハイチーズ!


どうかな?
少し顔が暗くなってしまうのですが、前を魚たちが泳いでいてなかなかステキかも!
鼻をつまんだり、息をこらえるふりをしたりするのもアリです。
 
沖縄の海に実際に潜りに行くとなると、練習も必要だしお金もかかる。学校や仕事も休まなきゃ・・・。  
行きたいけど行けない!そんな方、ねったいかんで沖縄気分を満喫してみませんか?
 
ちなみに沖縄展開催期間中の9月19日は敬老の日なので、
65歳以上の方は入館無料(年齢のわかるものをお持ちください。)、
23日・24日・25日は、ねったいかんの開館記念イベント開催で皆さま入館無料です!  
     
皆さまぜひ遊びに来てくださいね!

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.09.10

おいしい蜜には“裏”がある?!

みなさんはウツボカズラを見たことがありますか?  
葉の先が“つぼ”のような形に変化して、そこへ虫をおびき寄せ、中へ落して消化吸収する食虫植物です。



蜜のにおいに誘われて、虫がつぼ状の葉の中へ落ちたら最後、
内側はロウのように滑りやすくなっているために這い上がってこられません。  

ウツボカズラを見たことがある!という方も無い方も、その落とし穴の中をそーっとのぞいてみてください。
罠にひっかかっているところを見ることができるかもしれません。  

ちなみ、にねったいかんのウツボカズラには何がかかっているのだろう、と気になってのぞいて見ると  
・・・中にはアリやガなどがしっかりとかかっていました!  
よく見ると、ウツボカズラのまわりにも、蜜に誘われてうろうろしているアリがちらほらといます。


ねったい館のウツボカズラはアリが栄養源になっているようです。  

しかし時にはウツボカズラの葉が虫にかじられるなんてことも!?
ウツボカズラと虫たちはどちらがうわてなのでしょうか?

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.08.31

おせっかいなお掃除やさん?!

お盆やらで、しばらくご無沙汰してしまいました。
最近少しひんやりする日が続いてますが、皆さま体調は崩していませんか?
 
さて、久々のつぶやき話です。
魚の好きな食べ物は、種類によって様々なのですが、ちょっと変わった食べ物が好きな 魚がいます。  

このお魚。


ホンソメワケベラです。    

ホンソメワケベラは他の魚の体表についた寄生虫を好んで食べるのですが、
そのような行動を「クリーニング」、クリーニングする生物をクリーナー」といいます。
ホンソメワケベラの他にも、アカシマシラヒゲエビや、オトヒメエビなどがクリーナーとして有名ですが、
時にはなんとハタなどの、すごく大きな魚の口の中にまで入って、食べかすまでも食べてくれる、  
なんとも働き者の、お掃除屋さんなのです。  

さて、ねったいかんのホンソメワケベラは、スズメダイの仲間やフグ、小型のエイなど、
たくさんのカラフルな魚たちと一緒に生活をしているのですが、  
もちろんこの水槽でもホンソメワケベラのクリーニング行動は見られます。
       
でもよーく見てみると、クリーニングしてもらう魚の反応は様々。
 
自分からお願いしに行くタイプはネッタイスズメダイ。胸びれをヒラヒラさせながら体を傾けて、  
なんとも気持ちよさそうです。(写真が少しブレてしまってゴメンナサイ)


ネッタイスズメダイ



ネッタイスズメダイとホンソメワケベラ


ハタタテハゼは、特に何の反応を示すこともなく、クールにクリーニングをうけるタイプ。


ハタタテハゼ



ハタタテハゼとホンソメ ワケベラ


そして意外にもクリーニングされるのを嫌がるのが、なんとこの水槽で一番大きなヤッコエイ。


ヤッコエイ


砂の中で身を潜めていてもホンソメワケベラは目ざとくヤッコエイを  
見つけてお掃除しようとつつきに行きます。
 
ヤッコエイはというと、「ギャー!やめてー!!!」と言わんばかりに
すごい勢いで水槽の中を逃げまどいます。
私もくすぐられるのに弱くてマッサージなんかも苦手なので、
逃げまどうヤッコエイの気持ちもわからなくはないような・・・。  
それでもホンソメワケベラお構いなし。

今日もクリーナーとして周りの魚たちの体をせっせ、せっせとお掃除しにいくのです。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.08.27

この夏の一番人気!

夏休みに入ってから、比較的涼しく過ごしやすい日が続いていますね。
私は相変わらず、ビルマムツアシガメのお食事風景を眺めては癒される日々を送っています。



さて、今回のつぶやき話では、地下1Fの水族館の常設水槽でダントツ 1番人気のこのお魚!


ハリセンボンについてつぶやきたいと思います。


みなさんもよくご存知のハリセンボン。

体をまんまるにふくらませて、栗みたいにトゲトゲした姿を想像する方も多いのでは。
水槽のハリセンボンを見ているお客様からも、 「ふくらんだとこ、見たーい!」 というお声をよくいただきます。

でも、ごめんなさい、見せられないんです・・・。
なんで???と思った方、ハリセンボンが何のためにあんなにするどいトゲを逆立ててふくれるのか、
考えてみましょう。



 ・・・・・・
 
       
   
そう、あれは、トゲトゲの針で敵を威嚇(いかく)し、自分の身を守るため。
つまり、ハリセンボンが嫌がることをしないと、ハリセンボンはふくれてくれないのです。
そんなことしたらかわいそうですよね。  
だからお見せできないのです。

でも、どうしても見たい!という方のため、  
水槽の魚名板横にふくらんだハリセンボンの写真を貼ってありますので、そちらでお許しくださいませ・・・。



水槽移動の際に捕まえようとしたときの写真です↑


ハリセンボンはとても人なつこい性格のため、人が水槽を見ているとよく遊びに来てくれます。
ハリセンボンのテンションが上がると、唇をガラス面に押しつけて、
ブチュッと唇がつぶれるまで寄ってくることも!
すごくカワイイので、皆様にもぜひ見ていただきたいです。



「会いに来てね-!」  ハリセンボンより

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.08.09

アメダマノキのお話

曇った日が続いておりますが、お元気ですか?  
植物も、管理する人が元気じゃないとうまく育たない・・・と常日頃感じています。  
「ねったいかん」というと名前だけでも暑苦しい・・・? いいえ、じつは館内は
 
屋外よりも涼しく、また「冷室」は盛夏でも25度を越えない管理をしておりミスト付き(!)で快適です。
そんな空間もありますので夏も是非お出かけ下さいね。

さてさて、アメダマノキ・・・温室のブリッジ手前に2本あり、
そのうちの1本にびっくりするくらい、たくさんの実がモリモリッ!という感じでついています。



トウダイグサ科コミカンソウ属の幹生果(かんせいか)です。
ねったいかんでは、伸びすぎると年に2回ほど剪定をしますが、野生では6mくらいになります。
とても甘そうなネーミングですよね。でもその実態は・・・?
誰もが顔をしかめてしまうほどスッパ~イ!です!

海外に赴任されている日本の奥様たちは梅干のかわりに使われるとか・・!?
見た目はまさに飴玉ですね。




果肉を取り除いた種子の形もまるでコンペイトウ!

外見にまどわされるな・・・ですね。ちなみに私は「美人は3日で飽きる。ブスは3日で慣れる。」
・・・を心のよりどころにしています・・・。(??!!)
 
アメダマノキの実はあまりにもスッパイので、試食会は行いませんが、
スッパイの大好き!という方はぜひスタッフにお声をかけてくださいね!

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.08.04

クマノミたちのイス取りゲーム?!


7月30日に、クマノミ水槽に新しいイソギンチャクを入れました。  

水槽中央にあるのが、古株のイボハタゴイソギンチャク、
右の岩にくっついてるのが新しく入れたハタゴイソギンチャクです。  

みなさまご存知のとおり、クマノミたちはイソギンチャクと共生して暮らしています。
フワフワのハタゴイソギンチャクのなかでかくれんぼしたり、横たわったり。
     
さて、新しいイソギンチャクを水槽に入れると、クマノミたちのイス取りゲームならぬ、
イソギンチャク取りゲームが始まります。  

現在水槽内にいるのは、カクレクマノミ8匹、セジロクマノミ2匹、ハナビラクマノミ1匹。


カクレクマノミ



セジロクマノミ



ハナビラクマノミ


イソギンチャクは前からあったイボハタゴイソギンチャクと新しく入ったハタゴイソギンチャクの2つ。  
今までは、セジロクマノミのペアがイボハタゴイソギンチャクを陣取っていましたが、
新しくハタゴイソギンチャクを入れた今、どのクマノミが勝負を制すのか・・・。
 
結果はコレ。





上が前からあったイボハタゴイソギンチャク、下が新しいハタゴイソギンチャク。

見てのとおり、セジロクマノミのペアが新しいハタゴイソギンチャクを制した模様。
古株イソギンチャクがなんだか寂しそう・・・。
 
かわりに誰か入るかなぁと観察を続けていると・・・。
古株イソギンチャクに他のクマノミが近づいた途端、セジロクマノミが追い出しに行きました!
そして古株にまたセジロクマノミのペアが入ったのです!



かと思うと、今度はこう。セジロクマノミがそれぞれのイソギンチャクに1匹ずつ。
「どっちのイソギンチャクがいいかなぁ?」
「こっちのほうがふわふわしてて気持ちよくない?」
と相談でもしているのでしょうか・・・。
 
いまはどうやらセジロクマノミがこの水槽を牛耳っているみたい。
さて、みなさまがねったいかんに来たときにはどうなっているでしょうか??



イソギンチャクにありつけなかったクマノミのためにも、
近々また新しいイソギンチャクを入れてあげようと思います。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.07.27
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