手間がかかる子ほど可愛い!?②

新年明けましておめでとうございます。

年が変わって少し時期遅れになってしまいましたが、
12月17日のつぶやき話に続き、今回はクリスマス水槽ができるまでの過程その2をご紹介したいと思います。
   
大変ご好評いただきました、クリスマス水槽。


ツリーとリースがいったい何でできているかというと、コレです。



リースの土台はそのまま使えますが流木についてはツリー型にカット、
そして南米ウィローモスというコケを巻きつけていきます。

前回のつぶやきに登場したリシアは釣り糸で巻いたのですが、
こちらは100円ショップで買った裁縫用の緑の糸で巻いてあります。

5mm~1cm程度の幅でひたすらグルグル巻き巻きしていきます。
ウィローモスはリシアよりもややフサフサしているのですが、それを糸で密に巻いていくと、
まるで薄切りする前のチャーシューのよう。ツリーにはほど遠い・・・。

チャーシュー感がなくなるように、こちらも数週間養生しました。
時間をかけた甲斐もあり、ちゃんとクリスマスツリーらしくなってくれました。


リシア、ウィローモスともに、時間も手間もかかりますが、とても素敵な水中クリスマスを演出することができます。
家に水槽がある方は、来年のクリスマスに挑戦してみてはいかがでしょうか?

今年も皆さまに楽しんでいただけるように色々と頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2012.01.02

手間がかかる子ほど可愛い!?①

12月10日の皆既月食は皆さまご覧になりましたか?
 
私は家のベランダで、あったかいお茶をすすりながらの天体観測でした。  
さて、前回のつぶやき話ではクリスマスの水槽をご紹介しましたが、
今回はあの水槽ができるまでの過程を皆様にお伝えしようと、筆、もといパソコンを取った次第であります。  
     
まるで黄緑色の絨毯(じゅうたん)のように見えるこのコケ、“リシア”といいます。


このリシア、水槽ではまるで地面から生える水草のように見えるでしょ?

でも実はリシアは水面に浮くタイプのコケ、浮きゴケなのです。
では、なんで沈んでいるのかというと、ここには私の涙ぐましい努力が・・・。
この水槽のリシアは写真ような薄っぺらい石に巻きつけられて底に沈んでいるのです。






細い釣り糸を使ってリシアをこの石に、「いーとー(糸)まきまき、いーとーまきまき♪」です。

1つの石に巻き巻きするのに要する時間は約3~5分。(慣れてだいぶ速くなりました)

1つの石がこのサイズなので、大きなクリスマス水槽に沈めるとなるとなんと約100個以上の石が!
ひたすら石に巻きまき、巻きまき、巻きまきまき・・・。
巻きたてのリシアを並べてもこの通り、石をしきつめた感丸出し。



これを水槽に沈めて時間をかけて養生(ようじょう)します。ときには先端のカットも行います。
 
すると和名で鹿角苔(カヅノゴケ)といわれるリシアらしく、分岐(ぶんき)を重ねながらすくすくと育ちます。
そしてこの通り、見事な美しい絨毯(じゅうたん)になるのですね。


手間のかかる作業が多いリシアですが、
その分美しく育ってくれたときの喜びと言ったらなんと表現していいものか!
親心といっても過言ではありません。
 
さて、次回はツリーやリースに使用したコケ、ウィローモスについてつぶやこうかと思っております。
 
お楽しみに!

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.12.17

ウナズキヒメフヨウが咲いています!

今、熱帯館ではウナズキヒメフヨウが咲いています。
と言っても、咲いているのか咲いていないのか判断に困る花なのです・・・


ハイビスカスの仲間で1日だけしか咲かない一日花ですが、花は下を向いて花びらは開きません。  
だから“ウナズキ”ヒメフヨウと呼ばれています。  
花びらが開かない理由は「雨を避けている」とも「小さな虫に花粉を運んでもらうため」とも……
咲き方は控えめですが、花の奥には蜜をたっぷりつめて虫の来訪を待っています。


館内にはピンクのほかに赤いウナズキヒメフヨウも展示しています。  
どちらも鮮やかな色なのでぜひ探してみてください。

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.12.11

フラワー・クリスマス始まる

あっという間に師走になってしまいました。すっかり冬ですねー。
 
12月6日より、クリスマスの企画展「フラワー・クリスマス」が始まりました。
2Fの展示室にはきれいなお花が盛りだくさんで、とっても楽しい雰囲気です。




さて、もちろん水族館担当の私も水槽を1本置かせてもらいました。コレ。




ウィローモスというコケで作ったクリスマスツリーにクリスマスリース。
 
そして、ゴールデンテトラ(といっても、色はなぜかシルバーです)がキラキラと輝きながら泳いでいます。  
下のほうにはクリスマスカラーのエビたちも。




黄緑色したじゅうたんのように見えるものも実はコケです。
光合成が活発になると小さな気泡をたくさんつけて、コケのじゅうたんもキラキラ輝きます。  
自分で作ってなんですが、とっても癒されますよー。じつはこの水槽、仕込み始めたのは1ヶ月ほど前。
うまく水草が育つか不安だったのですが、裏の水槽で時間をかけてじっくりと育てた甲斐がありました。
 
   
さぁ次はお正月に向けて頑張るぞー!

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.12.08

目~がふくらむ???お腹ではないの~?

温室内も暖房が入り、日照を確保するため、伸び過ぎた枝等の剪定を行いました。いよいよ冬の到来ですね。  

2階のエレベーターホールや図書コーナーから温室内を見下ろしていただくと、
様々なグリーンの中に樹冠に直径5センチくらいの白色の花をたくさんつけて、
そこだけ、ふわっと明るくなるような感じで、す~っと咲いているの花があります。

ミフクラギの花です。

別名 沖縄夾竹桃(おきなわきょうちくとう)。一般的なキョウチクトウとは属が別になります。
個人的には大好きな花です。画像がきれいじゃなくてごめんなさい。


ミフクラギの語源は・・・木を傷つけると有害物質を含む乳液が出ます。
その樹液が目に入ると目が腫れることから「目が腫れる木」が訛って→ミフクラギになったといわれています。
果実はニワトリの卵大で、最初は緑色→エンジ色→黒色と変化していきます。


芽出し苗は「恐竜のたまご」などの流通名で売られていますが、
木や葉、種子には有害物質が含まれていますのでご注意ください。

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.11.26

落ちた実の正体は・・・?

館内で、朝の見回りを行っているときのこと。
温室にかかっている橋を渡るとこんな光景を目にしました。


これ、何だと思いますか?
 
何度も来館されている方にとってはおなじみの光景かもしれません。
これはビヨウタコノキの実です。
 
私も初めて見た時は「なんじゃこりゃ~!」と驚きました。
木になっている時はサッカーボールのような形でも、1つ1つバラバラにしてみると六角形をしています。
そして鼻を近づけてみると…何ともいえぬ甘~い香りがします。  
しかし、とても硬くて食べられたものではありません。おいしそうな香りだけに残念です。
 
外国では、仁(じん)とよばれる、実の中心部を蒸してつぶして、あげ団子にするところもあるようです。
ごま団子好きの私としてはぜひ食べてみたいのですが…  

幸運にも実が落ちた日は、みなさんにも見ていただけるように、
橋の手すりやビヨウタコノキの根元に実を置いていますのでどうぞご覧ください。
その際、甘~い香りもぜひ楽しんでください。



植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.11.20

こんなところにあんなものが!

最近ねったいかんで起きたちょっと珍しい出来事を今回は紹介したいと思います。
 
ねったいかんでは現在3匹のトラザメを飼育していて、
メスのトラザメは月に1回くらいのペースで卵を産んでいます。


トラザメ



トラザメの卵


自然界では、卵の上下に付いているクルクルとしたものを海藻などに巻きつけて固定するのですが、
水槽の中には海藻がないので、普段は砂の上にぽろっと落ちていることがほとんど。  
しかしながら今回はこんなところに産み付けていました。


どこに卵があるかわかりますか?拡大してみましょう。



そうなんです、なんと、タカアシガニの脚の付け根に卵がくるくると巻きついているんです!
 
母ザメはいったいどうやってこんな見事に巻き付けたのでしょうか。  
私もそのシーンを見ることができず・・・非常に残念です。  
     
それはさておき、もしもちゃんと受精した卵であれば、うまくいけばタカアシガニに守られて卵の中で
赤ちゃんザメがすくすくと成長するかもしれません。これはとっても楽しみです。  
     
今は卵の中には卵黄しか見えませんが、発生が順調に進むと下の写真のように赤く血管が走り、
小さな小さなサメの赤ちゃんが見えるようになってきます。


そして卵黄を栄養にして成長し、約1年たった頃に5~10cmほどの大きさで卵から赤ちゃんザメが出てきます。

元気な赤ちゃんザメが生まれますように。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.11.12

あっ!実がなった!

急に寒くなってまいりましたが、皆さん風邪など引かれていませんか?

夏から急に冬が来てしまうような昨今の気象状況ですが、
日中はとても気持ちの良い日が続いていますね。  
ねったいかんでは、屋外に出している鉢をしまったりと、冬支度に大わらわです。
 
植物を育てる中で、種をまき、芽が出て双葉から本葉になり、
その後何度かの植替えを経て、植物が順調に生育し、
「あっ!花が咲いた!」「 あっ!実がなった!」という結果に漕ぎ着けた時は、本当にうれしいものです。
ひとりでにやにやしてしまいます。きつい仕事もなんのその!終日気分よく働けます。  

温室の中には花粉を媒介してくれる鳥や昆虫(ポリネーター)がいないため、
なかなか結実が望めませんが、一部は絵筆やピンセットを使い人工授粉を行っています。
一日花が多いため、花粉の出る時間帯などに合わせ受粉を実施します。  

温室の中にもいろいろな実がなっていますが、今回は回廊にある”実”をご紹介します。



オオバイヌビワ



コーヒーノキ



チランジア・ウスネオイデス



シークァーサー



フクギ



ゴレンシ(スターフルーツ)



ハマベブドウ



ヒハツ



コバノボダイジュ



宇宙イモ



サイパンレモン



斑入りセイロンマンリョウ

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.11.02

世界のカエル展始まる!

半月ほどご無沙汰しておりました。もう、ずいぶん秋らしくなってきましたね。
 
さて、この半月間何もつぶやかずに何をしていたかというと・・・カエルの企画展の準備です。
ねったいかんでは10月29日から企画展「世界のカエル展」が始まりました!


ねったいかんで開催する企画展の内容はもちろんねったいかんのスタッフが考案しているのですが、  
今回はカエル大好きな私の一押しの企画展です。でもカエルが大好きになったのは最近のこと・・・  
じつは私、幼いころはカエルを触ることすらできず、八景島でカエル担当になるまではまったくの無知。
 
カエルといえば、
1.アマガエル  2.ヒキガエル  3.・・・うーん。というほどでした・・・。お恥ずかしい。  

しかし、いざ担当になってみるとすごく面白い!カワイイ!奥が深い!完全にカエルのとりこです。

現在2Fの展示室で展示しているカエルは27種55点 !あんなカエルやこんなカエル・・・。
みなさん、下の写真のカエル、何ていう名前かわかりますか?


答えはぜひ企画展でご確認ください!  
色々なカエルがいますので、きっと皆さまにもお楽しみいただけると思います。
 
カエル好きの方だけでなく、カエル苦手・・・というかたもぜひ。  
あなたを虜にするカエルと出会えるかも!?

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2011.10.30

沖縄のマングローブの森の生きものたち

9/6~10/2まで行った企画展「沖縄展」が無事終了しました。
たくさんの方にご来館いただき、ありがとうございました。  
中には沖縄県出身の方も見られ、故郷の話に花が咲いていたようで、
私たちにとっても楽しいものとなりました。


西表島のマングローブ林


さて、そんな展示室の一角を占めていたマングローブ

展示していたものは、葉が出始めたばかりの小さなヤエヤマヒルギですが、
実際に自生している様子はとっても独特です。

何が独特かというと、森の中へ入れば一目瞭然!
ぼこぼこと突き出した根っこで足の踏み場もありません。
根っこは空気を吸うために地上へ出ているので、こんな樹形(じゅけい)になっているのです。

そんなマングローブの森に住む生きものも、もちろん変わり者ばかり。
泥で固めた大きな家を作るのはオキナワアナジャコ、手のひらサイズの大きなシジミのシレナシジミ、
陸へ上がる魚のミナミトビハゼなどなど・・・



オキナワアナジャコが作った泥の家



シレナシジミ



ミナミトビハゼ


マングローブはそんな多種多様な変わり者達に隠れ家やすみかを提供しています。まるで海のゆりかごのよう。
 
ねったい館の温室に、オキナワアナジャコやシレナシジミはいませんが、樹高4~5mのヤエヤマヒルギ、  
オヒルギ、そしてミナミトビハゼを見ることができます。  
沖縄展が終わっても、沖縄の森の一端をねったい館で楽しんで見てはいかがでしょうか?
 
     
※マングローブとは、川の河口付近に自生する樹木の総称で、
日本における代表的なマングローブ構成種にはオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシが挙げられます。
主に沖縄県で見ることができます。

植物担当スタッフのこぼれ話 | 更新日:2011.10.18
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