タカアシガニが脱皮しました

6月2日、深海水槽のタカアシガニが脱皮しました。

朝、出勤して各水槽を点検していると深海水槽の隅で
脱皮を始めているタカアシガニに気づきました。

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脱皮中のタカアシガニ


昆虫や甲殻類などの節足動物は、成長につれて脱皮を繰り返します。
体の外側の固い殻で身を守っているのですが、
この殻は成長に合わせて大きくなることはありません。

そこで、成長するためには新しい殻を作って古い殻を脱ぎ捨てるのです。

実は脱皮はカニにとっては命がけの大作業なのです。

タカアシガニのように大型の甲殻類では、
完全に脱皮するまで6時間もかかる事があるそうです。
殻の後ろが横に割れて、そこから体を二つ折りにしたような姿勢で
後ろに抜け出るのですが、途中で引っかかってしまい脱皮できず
死んでしまう事もあります。

また、古い殻の内側に新しい外皮ができてから脱皮するのですが、
脱皮後しばらくは皮が柔らかくて、敵に狙われやすいのです。

今回も、同じ水槽にいたトラザメたちが怪しい動きを始めたので、
慌てて別の水槽に移しました。


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左:脱皮したタカアシガニ 右:脱皮殻


ねったいかんのタカアシガニは何とか無事に脱皮を終えることができました。
脱皮後は、水分を吸収して体を膨らませ、殻が固くなるのをじっと待ちます。

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こちらは夕方17時に撮影した写真です。
右の古い殻に比べ、ずいぶん大きくなっているのがわかると思います。
一回り大きく成長したタカアシガニを、ぜひ見に来てくださいね。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2017.06.02

クロワさんの死亡

11月7日(月)に、「クロワさん」の愛称で親しまれてきた
ダイオウグソクムシが死亡いたしました。

ねったいかんにやってきたのが2013年10月23日。
当時の特別展示「冷たい海の生き物」に合わせ当館にやってきました。
死亡時の全長は26.8cm、重量560gでした。

11月7日に死亡原因特定のため解剖を行った結果、
遊泳肢と呼ばれる泳ぐためのひれ状の一部に、黒く壊死した部分が確認できました。
体内の内臓や筋肉に損傷や痩せた箇所は見られず、非常にきれいな状態でした。


経過としては、10月20日より水槽内でひっくり返ることが多く観察されるようになったので、
水槽内に擬岩(ニセモノの石)のシェルターを入れ、落ち着けるように展示を改善いたしました。
その時より、遊泳肢の壊死が一部に認められた状態で、
ゆっくりと回復してほしいと願っていましたが、残念な結果となりました。


企画展示「体感水族館」での深海生物タッチは、特にお客様から人気がありました。
また「クロワさん」という素敵な名前をお客様につけていただき、
ねったいかんの人気者だったため大変残念です。

「クロワさん」を可愛がってくれた皆様、本当にありがとうございました。
皆さまと共に、ねったいかんスタッフ一同、
「クロワさん」が天国でも楽しくゆったりと暮らしていけることを願っております。

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水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.11.08

水族館担当の横地です!

4月からねったいかんの水族館の担当となりました横地です。

横浜・八景島シーパラダイスからやってきました!
魚の飼育経験は3年で、4年目となる今年の春からは、ねったいかんの飼育担当として心機一転頑張っています。
中学生の頃から学校の水槽の管理をはじめ、大学で海について学び、気付けば水族館の飼育員に。
趣味が仕事になった現在でも、休日に海へ潜りに行ったりすると、たまに遊びに行ったつもりが仕事のようなことをしていたり…。
ねったいかんは八景島と比べて規模は小さいですが、1人で全ての業務をこなすのは初めてなので、やりがいを感じながら日々業務にあたっています。

本当は4月中に皆様へご挨拶したかったのですが、体感水族館に始まり、変ないきもの展、途中いくつかの取材対応などに追われ、気付けば夏休みになっておりました。申し訳ありません。

今後の展示内容については、少しずつマニアックな(珍しい)種類も増やしていく予定です。
現在チンアナゴの水槽にデビューした、『アオスジモンガラ』は少しマニアックな種類で、僕が一番好きなお魚です。
今度ねったいかんに来た際にはぜひ見てみてください。

アオスジモンガラ
アオスジモンガラ Xanthichthys caeruleolineatus

また今後のブログでは、水族館の生きものやおもしろい魚の話などアップしていきますので、よろしくお願いします!

                                                                  Y.K

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.08.02

カクレクマノミの赤ちゃんの成長

前回のつぶやき話から、ずいぶん時間があいてしまいました・・・すみません。
それでは、ねったいかん生まれのカクレクマノミのおはなし最終回、いってみよ~。

これが現在のチビクマノミちゃんの姿です。動画をご覧ください。



かわいい~。一生懸命ごはんをおねだりする姿、癒されます。
だがしかし、1年半たったのにこのサイズとは・・・かなり成長が遅いです。
ひとりで暮らしているので、マイペースに成長しているのかな~。

4月中にはこのカワイイ姿をお披露目したいなと考えていますので、楽しみにしていてくださいね。

さてさて話はかわって、皆さまにお知らせがあります。
実は、今回が私の書く最後のつぶやき話となります。
4月1日から、ねったいかんの水族館担当者が交代となるのです。
「え?飼育係やめちゃうの!?」
いえいえ、そうではなく、次は八景島の飼育係として八景島に戻るのです。私のかわりに、八景島から新しい飼育係がねったいかんにやってきます。
ねったいかんで働き始めて、5年半。お客さまの笑顔や、楽しんでくれている姿にたくさんたくさん出会うことができました。お客さまの笑顔がいちばんのやりがい。本当に感謝しています。
皆さま、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう~!!!

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.03.30

うまれたての赤ちゃんクマノミ

ねったいかん生まれのカクレクマノミシリーズ、第4弾です。
今回は動画で赤ちゃんの様子を紹介していきましょう!

まずはこちら、生まれたてほやほやのカクレクマノミの赤ちゃん。



え?これ、クマノミなの?
そうなんです。生まれたてのころは細長い透明の体で、大人のクマノミとはまったく違う姿をしています。
お腹には「ヨーサック」という栄養の入った袋がついていますが、2~3日で使い果たしてしまうので、それまでに「自分でエサを捕まえる」ということを覚えさせなければいけません。
しっかりエサを食べられるように、シオミズツボワムシという生きたエサ(活エサ)をたっぷりいれてあげます。

続いては、3日目の姿。



このころから、ワムシよりも大きな活エサ、アルテミアを混ぜてあげます。
ワムシをたくさん食べている赤ちゃんはお腹が銀色になりますが、アルテミアはオレンジ色をしているので、赤ちゃんのお腹がオレンジ色になります。

たくさんエサを食べたカクレクマノミは、8~10日くらいでちょっと色が変化してきます。
暗い茶色といいますか・・・
しまった!この頃の動画を撮ってませんでした・・・。

ということで、次は11日目。



色が変化しているのはわかると思いますが、泳ぎ方もちょっと変わったと思いませんか?
ちょっとクネクネっと、クマノミらしい泳ぎ方が出てきたなーと。

そして15日目。
クマノミのトレードマークの白いバンド(しま模様)が出てきました!
ここまでくると、「あ、クマノミの赤ちゃんだ!」とわかるんじゃないでしょうか。



さてさて次回は、赤ちゃんクマノミシリーズ最終話。
現在の様子も動画でアップしようと思いますので、お楽しみに~。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.02.18

カクレクマノミの赤ちゃん、回収

カクレクマノミの赤ちゃんについてのつぶやき第3弾です。
今回は卵の孵化(ふか)から、赤ちゃんの回収方法までをご紹介しましょう。

卵を産んでから10日目。
卵の銀色もずいぶん強くなり、重みが出てくるのか、卵が垂れ下がり気味になってきます。
そしてお父さんクマノミの、卵のあおりがかなり激しくなってきたら孵化間近!

カクレクマノミの孵化は夜、消灯後1時間くらいで起こります。
まっくらの中、卵の様子をそーっと見に行きます。
この時に卵に強い光を当ててしまうと、「朝が来た!」と勘違いしてしまい、孵化が起こらなくなってしまうので、
そーっとそーっと、見に行きます。
卵から離れたところをそーっとライトで照らすと・・・

「あっ!いるいる!赤ちゃんがたくさんいる~!」



写っている配管の直径が4cmです。

そうなったら、回収作業のスタートです。
赤ちゃんクマノミは、自然界では月の光を頼りに水面へと上がっていきますので、水槽の上から懐中電灯を照らし、
そこに集まってきた赤ちゃんをホースでそっと吸い出す作戦。
必要人員は4名。

①懐中電灯で水面をそっと照らす係。
②集まってきた赤ちゃんをホースで吸い出す係。
③吸い出された赤ちゃんの入ったプラスチックケースを交換する係。
④チョウチョウウオを追い払う係。





そうなんです、チョウチョウウオやほかの魚たちにとっては、生まれたばかりの赤ちゃんクマノミは美味しい美味しいごはんなのです!食べないで~!
「あっち行け!」と棒で追い払うのもなかなか大変。


回収済みの赤ちゃんたちのプラスチックケースは、ろ過槽という、水をきれいにする水槽に入れて、
プクッ・・・プクッ・・・とよわーいエアレーションを入れてあげました。(酸欠防止のため)
この時期の赤ちゃんクマノミはほんとにデリケートで、ちょっとした刺激で死亡してしまうので、
すべての作業をそーっとそーっと、驚かさないように作業します。



さて、次回はちっちゃなちっちゃな赤ちゃんクマノミの動画をご紹介します!
お楽しみに~。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.02.13

カクレクマノミの卵の変化

前回のつぶやき話に引き続き、カクレクマノミのお話です。
前回では卵を産むシーンをご紹介しました。
お母さんが一生懸命産んだオレンジ色の卵たちは、日が経つにつれ、色が変化していきます。

これが、産卵したてのオレンジ色の卵。



それから5日くらいで、卵の色は茶色っぽくなってきます。(水温により、多少の日数の変化があります)


「6日目の卵」






産卵後から孵化まで、お父さんとお母さんのクマノミは卵を一生懸命世話してくれます。
新鮮な海水を送り込むために、ひれで卵をあおったり、敵が近づいてきたら「あっち行け~!」と追っ払ったり。
そしてそのあと卵の色は銀色に。


「10日目の卵」





銀色は、卵の中にいるカクレクマノミの赤ちゃんの目です!
この銀色が日に日に強まり、お父さんクマノミが強く卵をひれであおりだしたら、孵化も間近!!


さて、孵化した赤ちゃんクマノミをどうやって回収するのか・・・。
こちらは次回のつぶやき話でお伝えしますね。お楽しみに~☆

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.02.07

ねったいかん生まれの生き物 その2

前回のつぶやき話では、ねったいかんで生まれ育ったトラザメのデビューについてお話ししましたが、
実はもう一種類、バックヤードで大事に大事に育てている赤ちゃんがいます。
何のお魚さんかというと、皆さまの大好きなカクレクマノミです。



そのカクレクマノミの産卵から成長の様子を、数回にわけて、つぶやき話で紹介していこうと思います。
第一回は卵を産み付けるところから動画で紹介しましょう。
産卵は2014年の10月。



お母さんクマノミは大きい方。お腹がパンパンに膨らんでいますね。
よーくみると、お腹から産卵管が出ています。
真ん中の白いバンドのところから、ちょろっと出ているのがわかりますか?
卵を産む場所の岩のお掃除をしたり、イソギンチャクが邪魔にならないようによけたりして、産卵の準備をしています。

そのあと、お腹を岩にこすりつけるようにして、オレンジ色の卵を産み付けていきます。




30分もすれば、こんなにたくさん!




何百個くらいあるかなー。
それでは次回は、その卵が徐々に変化していく様子をご紹介したいと思います。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.01.26

ねったいかん生まれです。

タカアシガニのいる水槽にて、久しぶりにサメを展示しています。
「トラザメ」というサメで、大きくなっても50㎝くらいの小型のサメです。



展示しているのは、実はねったいかん生まれのトラザメの子供。
お母さんのトラザメが卵を産んだのが約5年前なのですが、それから1年ほどかけて卵の中で成長し、孵化します。
その時の大きさはチビチビサイズの約8㎝。





その状態で展示水槽に放つと、ほかの魚やカニに食べられちゃうので、大事に大事に「ろ過槽」という水をきれいにする水槽の中で育てていました。




3~4年かけて25~30㎝ほどに成長しましたので、そろそろ大丈夫だろうということで、展示水槽へ。
やっと出番がきたぞー!

が、しかし。
今まで同じトラザメの赤ちゃんしかいなかった平和な世界から、タカアシガニやカサゴなど自分よりも大きな生き物のいる世界へやってきて、ちょっとドキドキしているようです。
岩の上や水槽の隅っこでひっそりとしていることも・・・。




ぜひ見に来てあげてくださいね~。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2016.01.22

さかなクンがねったいかんにやってきました!

なななんと!12月22日(火)に、さかなクンがねったいかんにやってきました!
「ドラGO!」という、テレビ東京の番組の撮影で、東京の水族館を紹介するということで、なぜか(?)このねったいかんにも白羽の矢がたったわけです。
「東京の穴場的水族館」ということでしょうか・・・。

さかなクンは、ヒマンチュラ・チャオプラヤのチャオを見て、とっても喜んでくれました~。
そして撮影後には、ねったいかんに色紙も描いてくれて・・・。




嬉しい~!
この色紙は1Fのエントランスに飾ろうと思いますので、次回お越しの際、ぜひ見てみてください!
超上手ですよ~。
忙しいのに、色紙を描いて、写真も撮って、そして近くにいる子供たちにオリジナルシールをプレゼントするなど、サービス精神旺盛で、いい人!ほんといい人!

放送は来年2月7日(日)の午後6時からの予定です。
ぜひぜひ見てみてくださいね~。

水族館担当スタッフのつぶやき話 | 更新日:2015.12.25
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